見出し画像

「自分の人生」の見つけ方

column vol.330

コロナによって、Z世代の将来のキャリアプランも変わってきているようです。

〈AMP / 2021年6月10日〉

まず、STEM分野(科学・技術・数学・工学)への関心が高まっていることが分かりました。

Civis Anatlyticsがアメリカで実施したZ世代調査によると、今後の進路・キャリアで社会科学系を検討するとの回答が21%リベラルアーツ系18%だったのに対し、STEM分野31%

パンデミックをきっかけにアメリカでは理系への関心が高まりつつあることが示されました。

人気就職先の1位は…

さらに、「大学では何を専攻する計画か/現在の専攻分野はなにか」という問いについて、3位「ビジネス」「人文系」が同率で18%

続いて2位「科学」29%。そして映えある1位「医療」30%でした。

ここからが面白いと思ったのが、人気就職先ランキングです。

1位となったのが「地元の病院」だったのです。

ちなみに、2位「セント・ジュード・チルドレンズ・リサーチ病院」3位「メイヨー・クリニック」がランクインし、トップ3を病院が占める結果に。

コロナ感染の脅威の中、命をかけて人命を救い続けてきた医療従事者への敬意が高まったとも予想されます。

アメリカのZ世代の貢献欲の一端を感じることができました。

「向いている仕事」の見つけ方

私にもZ世代の姪と甥がいますが、この間、大学生になったばかりの姪と妻の三人でランチをしたのですが、姪は入学して早々もう就職のことが視野に入っているようでした。

「何か考えている就職先はあるの?」と聞く妻に、姪はまだ決まっているわけではなく、やりたいことを考え中といった様子。

彼女はとても優しい性格で、人に寄り添うことができるので、私は「人助けとか、人に貢献する仕事が良いんじゃない?」と聞いてみると、姪はすかさず「えっ!?人に貢献しない仕事なんて、あるの??」と返答…。

なるほど…、仰る通りです(笑)。

彼女は今、コンビニでアルバイトをしているのですが、彼女はコンビニの仕事を通じて、そう感じたのかもしれません。

そんな姪の言葉が頭に残っていたら、ライフハッカー【「向いてる仕事」を見つけるには、まず世の中に貢献できるかどうかを考える】という記事に出会い、とても共感しました。

〈lifehacker / 2021年6月1日〉

私たちにとって、持って生まれた才能は、よりよい人生を歩むための最善の道具になる。 だが、その才能が最大の価値を生み出すのは、自分のためだけではなく、外の世界に向けて使われたときだ。「なりたい誰かになること」も、「もっと自分らしくあること」も、他者が求めていることにつながらない限り、社会的に価値を与えられない。つまり、あなたの強みや努力は、世の中に具体的に貢献できてこそ、はじめて大きな価値に結びつく

トム・ラスさんの著書、『「向いてる仕事」を見つけよう』から抜粋した言葉です。

誰かの役に立っているのか?

確かに自分の人生を振り返ってみても納得しました。

私は子どもの頃から「なりたい自分」が都度都度あって、しかし、いつも壁にぶち当たって挫折して、迂回しながら現在地に辿りつきました

つまり、あまりカッコ良い人生とは言えません(笑)。

でも、迂回しながらも前に進めたのは、周りの人たちからの助言が大きかったと思います。

それは直接的な助言ではなくても、自分ではあまり意識してなかったことで褒められたり、そして感謝されたり

たとえば、クリエイターとして「自分って、普通だなぁ…(涙)」とこっそり落ち込んでいる時に、「池がいると、チームが明るくなるよ」と言われたり。

「今、褒めて欲しいのはそこじゃないんだよ!」と思いつつも、同じ点で他にも何人かに褒められると、「意外とこれって長所で、人(チーム)に貢献できているなら、この部分を伸ばしてみるか」と前向きになってみたり。

やはり、人間が社会性の生物である限り、人との兼ね合いで人生の豊かさは彩られていくんだなと感じています。

「貢献」から見つける自分の人生

そう考えると、なりたい自分が明確で、それを開花させることができることがベストですが、「自分には好きなもの(得意なもの)が無い」という人や、「なりたい自分になれない」人も、「何だったら自分は人に貢献できるか」を考えていくと、自分なりの人生が見つかるかもしれませんね。

さまざまな職業の人に共通しているのは、誰かの役に立っていることを直接体感すれば、自分の仕事がどんなふうに人々に貢献しているかをはっきりと理解できるようになるということだ。

トム・ラスさんがそう語るように、たとえば外食産業では、厨房で働く料理人の姿が客席から見える場合、客の満足度はそうでない場合にくらべて10%向上するそうです。

また、料理人とお客さまがお互いの姿を見ることができれば、客の食事に対する満足度は17%上昇し、注文されてから料理人が料理を客に届けるまでの時間13%短くなるとのこと。

人は人と重なり合う大切さが、とても実感できるデータです。

私は「なりたい自分」にはなれませんでしたが、「なって良かった自分」にはなれている…(?)、、、…と、思いたいところです(笑)。

noteでも多くの方々と出会い、触れ合うことができているので、新たな重なりが、より良い道に繋がればと願う今日この頃です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?