AIが生活のど真ん中に
column vol.1108
本日、AIに関する革新的なニュースが飛び込んできましたね。
Microsoftが、生成AIを組み込んだ「Microsoft 365 Copilot」を11月1日からエンタープライズ向けに公開すると発表。
〈GIZMODO / 2023年9月22日〉
間もなく、仕事(業務)の在り方が一変しそうです。
本日は「Microsoft 365 Copilot」とは「なんぞや?」という話と、日常を大きく変えてくれそうなニュースを2つほど加え、お届けして参りたいと思います。
本日も最後までぜひお楽しみくださいませ。
チャットのやり取りだけで企画書が完成!
まずは「Microsoft 365 Copilot」についてです。
もともとコパイロットについては今年3月に発表され、一部企業にてサービスが先行公開されていました。
そしていよいよ正式にリリースとなるわけですが、Word、Excel、PowerPoint、Outlook、Teamsといったツールでの業務をAIがサポートしてくれるわけです。
私は職業柄、PowerPointで企画書をつくることが多いのですが、今までは自分で一生懸命作成していたところ、今後は対話型AIとのやり取りを行うだけで完成することができます。
つまり、部下に指示をしてつくってもらうような感覚で企画書をつくることが可能に。
当然、他のアプリも同じで、Outlookでメールを自動作成してくれたり、Excelのデータからグラフなどを自動作成してくれるので、今後はますます「指示すること」に業務のウェイトが移ることになるでしょう。
しかも、Officeアプリ間でExcelのデータからPowerPointの資料をつくったり、Wordの情報からメールを作成するといったように、アプリ間を横断して使用できるとのこと。
今後はいちいちそれぞれのアプリを開いて作業することなく、365Chat(AI)と対話するだけで資料がつくり上げるようになるのです。
また、もう1つトピックがあるのですが、生成AIデザインツール「Microsoft Designer」も、この「Microsoft 365 Copilot」に統合されるとのこと。
しかも、ここには、先日OpenAIが発表したDALL·E 3が採用されるため、より複雑で高品質な画像を簡単に作成することができます。
デザイナーの必須ツールであるadobeでも今月、Adobe Expressで「テキストから画像生成」および「テキスト効果」といった、Adobe Fireflyの生成AI機能の商用利用を開始したことが発表されました。
〈adobe / Webサイト〉
私たちの業務の在り方がガッツリ変わっていきそうです。
「Alexa」に生成AIを搭載
「対話型」ということでいえば、もう1つ挙げておきたいのが「Alexa」についてのニュースです。
こちらにも生成AIが搭載することが発表されました。
〈ITmedia NEWS / 2023年9月21日〉
これにより、継続した会話の他、会話の記憶や各家庭向けのパーソナライズも可能になります。
まずはアメリカのユーザー向けに今後数ヵ月以内に提供を開始。
どんな風にAlexaとのやり取りが変わるのか?
こちらの動画を見ていただけると非常に分かりやすいかと思います。
〈Amazon Alexa / アカウント〉
従来のAlexaは会話内容を記憶せず、質問→応答の1往復しかできなかった他、応答パターンにも制限がありました。
それが今回の生成AIの搭載により、会話のラリーをなめらかに続けることができます。
加えて、ボディランゲージやアイコンタクトといった非言語的な合図も、Alexa搭載スマートスピーカー「Echo」のカメラや人感センサーなどから情報を得て理解することが可能に。
まるで人間と話すようなやり取りを繰り広げることができます。
今後は「Googleアシスタント」へ搭載する方針という報道がある他、Appleの「Siri」も対応を進めているのではないか予測されています。
プライベートな空間では、スマホもタッチ&フリックではなく、音声対話が主流になるかもしれませんね。
新しい未来を感じさせてくれます😊
「指示」と「想像」が仕事になる
AIによって仕事も家事も「指示」することがメインとなるならば、ディレクション能力を磨かないといけませんね。
そして、作業から解放された時間は新たなことに着眼し、独創性を持ってイマジネーションを働かせていく。
私たち人間の役割をよりフォーカスしていかなければなりません。
そんな中、クリエイティブな現場でAIと協働しながら新しいものを生み出すためのサービスを提供する会社もあります。
例えば、商品パッケージのデザインや市場調査などを手がける「プラグ」です。
〈東京新聞 / 2023年9月17日〉
同社ではAIがパッケージデザインを評価したり、生成したりする「パッケージデザインAI」を開発。
ウェブ上で画像データを読み込ませると、約1020万人の消費者調査の結果を学習データをもとに、10秒で消費者の好感度や「かわいい」「おいしそう」など19項目のイメージで評価してくれます。
さらに、デザインの生成については、キーワードを入力すれば1時間で1000の画像データを作成できるとのこと。
同社のサービスは、すでに国内で1000社以上が利用しているそうで、昨年12月には、全国の優れた取り組みを評価する「日本サービス大賞」(日本生産性本部など主催)で総務大臣賞を受賞しています。
そして、今年8月からは陳列した商品棚で目につきやすい場所を可視化し、パッケージを評価する取り組みも開始。
陳列棚の競合商品の中で、より目立つデザインを選べるようになったのです。
広告業界も近いうちにCMやポスターなどは、AIと協業することがスタンダードになっていくでしょう。
もはやAIは特別なものではなく、私たちの生活のど真ん中に位置するようになってきています。
新しい時代の働き方を、いかに早く見つけていけるかが各社の知恵の見せ所になりそうですね。
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