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たかぱん
2023年11月15日 11:40
前回の100分de名著「古今和歌集」での、当該の和歌について、もう少し考えてみようかと思う。 月見ればちぢに物こそかなしけれわが身ひとつの秋にはあらねど (大江千里) 秋は私にだけやってくるわけではないけれど、自分だけに秋が来たような気がする。「物こそかなしけれ」の強調は、そこをこそ詠嘆の要とすべきところであるはずだ。それは正道である。 だが、司会者がこれを、自分だけではない、という方
2023年11月9日 11:35
「心の温度がちょっと上がるような、そんな音楽との出会いはありましたか?」 TOKYO FMの「Memories & Discoveries」のエンディングで毎回アナウンスされる言葉が心地よい。今をときめく早見沙織さんの、上品な言葉と人を癒やす声とに、火・水・木の朝は支えられている。朝4時から5時半までなので、私は当然radikoのタイムフリー機能を利用している。 「心の温度」。もちろん一種
2023年11月3日 10:32
具体的な人物を挙げると、なにかと失礼になるかもしれないので、多少抽象的なところから入ることにする。すでに亡くなった方ではあるが、ある政治家について何人かが、その人の生涯を描く本を執筆した。 その人の政治的業績を強調した人がいた。すると、的確な判断と諸外国への強気の態度が、読者によく伝わった。別の作家は、その家庭的な側面をよく調べた。政治家としての手腕の背後に、家族を大切にしている点が強調された