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自分のチーム・組織力の簡単な見分け方

こんにちは@tateshina_lifeです。

今日は会議を見れば組織(チーム)力を測ることができる、ということについて書いてみます。

少しお仕事寄りに思われるかもしれませんが、家族や友人・知人との関係性にも応用可能です。

インターネットテクノロジーやコンピューティングパワーの進化により生活者のデータはビッグデータとして蓄積され、世の中の変革は企業から生活者側に移ってきています。

今までは企業が一般大衆に必要とされている物やサービスをつくり、マスメディアも含めた一方的な広告を展開し、生活者はそれを豊かさとして受け入れてきましたが、これからは多様なニーズに合わせて個別化された価値を適応的に生み出し、伝え、提供する必要があります。

前者において企業は物やサービスを間違いなく提供するためにQCD(品質、コスト、納期)を高めるための頑強かつ堅牢なプロセスを遂行する”固体型”の組織を必要とされましたが、後者、今では多様な方面にアンテナを立て、ダイナミックに適応していく”液体型”の組織が必要とされるようになりました

現時点で僕が接している大企業、中堅企業の大半は固体型であり、そのままでは時代の変化に適応できずに縮小していくであろうと確信しています

では、組織が固体か液体かをどこで見分ければ良いのでしょうか?
実は簡単で、会議でのやり取りで分かります。

液体組織力が低いサインは下記のようなものです。

雑談しない

リモート会議等であれば会議が始まる前に何人かの参加者同士が先に顔を合せることになるケースは少なくありません。僕はその際に相手の情報を引き出すために、会社における相手個人についての話を仕掛けます。

分かりやすい例で言えば「今は出社されているのですか?」とか「新卒からずっとこの会社一筋ですか?」といったような内容です。

相手の属性情報を聞き出すことで、会社の中での彼・彼女の立場や、置かれている組織自体の状況、会社全体の状況などの情報が手に入ります。

孫氏を例に挙げるまでもありませんが、相手を知ることは適応的に相手にとって価値があることを提供する良い準備になります

それができない組織は言わずもがなです。

質問しない

雑談をしないと同様です。
質問しないことは関心・好奇心がないことと同じです。

もちろんこちらのプレゼン内容が相手にとって関心を喚起しない場合もあるでしょう。固定型組織では関心の範囲自体を”調査対象”として組織として定義されているため、その範囲を越境した瞬間に自ら好奇心を閉ざしてしまします。

一方で液体型組織では関心や好奇心の範囲は越境します。範囲を広げることにより新しいアイデアが生まれ、新しい価値の”創造”に繋がる可能性を追求します。

ですからこちらのプレゼンに対して5%でも1%でも可能性を探求します。更に言えば、プレゼンしている人個人についても興味の対象とするのです。

質問が出ないはずがありません。

順番にコメントする

質問や議論のパートにおける「まず○○さんから先に」、「次は△△さん、何かありますか?」というやり取りのことです。

自明ですが、こういったやりとりは関心・好奇心が自発的に出てこないのみならず、型通りの順序を重視する固体型の組織を現す典型です。

雑談や質問が出てこない沈黙の時間の後に、このようなやり取りが目の前で展開された場合はかなり重症であると考えた方が良いでしょう。

顔を出さない、表情が変わらない

リモート会議で相手の画面が真っ暗になっているケースです。

上記のnoteに詳しく書きましたが、相手の表情には言葉以上の情報量があります。その表情を開示しないということは相手との双方向のコミュニケーションを否定しているということです相手の情報は貰うけれど、こちらの情報は開示しない、という態度の現れです。

もちろん回線が細いので動画のアップロードを控えているなどの理由もあるでしょう。

そうであれば冒頭で説明をしても良いでしょうし、代表者や意思決定者(この表現自体が固定型組織ですが)だけでも表情を開示しても良いでしょう。動画を閉じていたとしてもサムネイル画像に顔写真を入れておくくらいのことはできるのではないでしょうか。

これからは競争ではなく共創社会。相手と価値を交換し、そこから創造に繋げていくことでより良い社会を目指す時代です。

そもそも、相手を尊重する態度をとるということは人間にとって大昔からの普遍的なことなのです。

皆さんの周りの環境で当てはめてみることをお勧めします。

どれくらい凝っているでしょうか。
ほぐす余地はどれくらいあるでしょうか。

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