旅をするとおセンチになる
この記事を書いてる今、僕はリムジンバスに乗っている。
羽田空港から伊丹空港へ飛び、伊丹空港から京都駅へ向かうリムジンバスだ。
このリムジンバスに乗るまでの待ち時間でセンチメンタル…おセンチになったので、到着までの時間内で記事を書くことにした。
トップ画像に設定している2冊の本もこの話に関係しているので追って紹介する。
京都行きの目的
京都に向かう目的は母方の親戚に会うためだ。
叔父と叔母、祖母が住んでいて僕はこの人達が大好きなので休日を使って訪れている。
これだけ親戚と仲が良いのは僕にとって自慢である。
おセンチになる要素
1つ目の要素
1人で長距離の移動をしたことがある人なら経験したことがあるかもしれないが、ただ親戚に会うためだけに飛行機に乗ったり時間を潰したりしているだけでも、なんだか感傷的になる瞬間がある。
いつもとは違う世界に1人で解き放たれて感受性が刺激されるのだろう。
今の僕は適応障害の治療中であり、ずっと大切にしていた彼女と別れて傷心中のためそんな傾向が特に強くなっているように感じる。
2つ目の要素
2つ目は、祖母に関することだ。
2023年の夏に僕が1番好きだった祖父が亡くなったばかりで、叔母がいなければ祖母は1人になってしまうところだった。
祖父は治療のできない難病で施設に入ることを病院から強く勧められていたが、亡くなる1ヶ月前まで祖母は何年も介護を続けた。
そんな逞しい人が祖父の葬儀で泣き崩れた姿を見た時、祖母をもっと大切にしなければいけない気持ちが芽生えたのだ。
だから今こうして移動している最中も祖母の調子が気になるし、孫である僕が元気にしている姿を早く見せてあげたい。
1人でそんなことを考えながら長時間の移動をしているため、感傷的になる瞬間が多くなっている。
2冊の本と出会った
1冊目を購入
リムジンバスの待ち時間で空港内にある本屋に立ち寄ったところ、1冊の本を見つけた。
知念実希人さんが執筆する「天久鷹央の推理カルテ」シリーズだ。
実は6、7年前に既に読んだもので実家に同じものが残されている。
ではなぜ買ったのか?
この本が直筆サイン入りだったからだ。
空港の本屋でサイン入りの本が売っているのか…
なんだか珍しく感じる光景にクスッとしてすぐにその場を離れようとしたが、なんだかこの1冊が気になる。
直感というやつだろう。
在庫はこの1冊のみ。
そして今の僕はおセンチモードになっている。
この1冊がどうしても気になってしまい1、2分ほど考えた。
サイン入りの本を買っても置く場所に困るよな。
いや、でも何故か無性に気になる。
頭の中でそうこう葛藤している間に段々と、気持ちが買う方に傾いてきた。
この感覚は良い直感だと思ったからだ。
6、7年前これを読んだ時、高校生だった僕は人としてやってはいけない過ちを犯し反省のための時間を長く設けるためスマホを取り上げられていた。
時間を潰すためにしたのは新しい本を沢山書い、読書をすることしかなかった。
そんな中でも特に印象に残っていたのが、この「天久鷹央の推理カルテ」シリーズだったのだ。
そんな1冊が直筆サイン入りで目の前にある。
大切にしていた彼女との縁が切れて無くなった、僕の目の前に。
何事も"縁"は大切にすべきだ。
それが僕の出した結論である。
また読み返そうとも思っていない。
サインがあるから飾ろうとも思っていない。
どう扱うか決めていないが、これを逃したら何かしらの形で絶対に後悔すると思ったのだ。
そうして僕はこの本を買った。
2冊目との出会い
こうして1冊目をレジに通した時、今度はレジ横に作られた小さなコーナーが気になった。
「気くばりがうまい人のものの言い方」
そんなタイトルの本が紹介されていた。
写真を撮っていないので内容を忘れてしまったが、ポップに書かれていた言葉の数々に惹かれたのだ。
"縁"を大切にしようと考えている最中の自分にとって、必要な本だと思える言葉が沢山並んでいたのでその場で購入することに。
ライターとしての力をつけて生涯この仕事で飯を食っていきたい目標があるからこそ、自分にとってスキルを磨く良い糧になってくれるだろう。
書き終える前に京都駅に着いてしまったので、最後の数行は叔母の家で書いた。
やはりこうして自分の気持ちをアウトプットするのは良い刺激になるなと感じる。
文字と向き合うと心が落ち着き前向きになれる。
今後もこうして沢山の言葉を紡ぎ、生きていたい。
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