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子ども・思春期時代の「ちいちゃん」

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「ちいちゃん」という1人の女の子の成長を振り返ります。幼少期から思春期を経て自立の時を迎える中で次第に大きくなっていく心と体の性の違和感についてお話しします。
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2022年2月の記事一覧

【特別編】一番難しい「親へのカミングアウト」

【特別編】一番難しい「親へのカミングアウト」

このnoteでは、女の子として生まれ、「ちいちゃん」と呼ばれて育ってきたかつての自分。男性として生き、「たっくん」と呼ばれ、福祉の専門家として働いている今の自分。LGBTQ当事者として、福祉の現場に立つ者として、「生」「性」そして「私らしさ」について思いを綴ります。(自己紹介はこちら)
私は高校生の時、同級生に「私が好きになるのは同性の女性」「身体は女性だけど、男性の気持ちで女性を好きになっている

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【特別編】カミングアウトは「しなければいけないこと」ではありません

【特別編】カミングアウトは「しなければいけないこと」ではありません

このnoteでは、女の子として生まれ、「ちいちゃん」と呼ばれて育ってきたかつての自分。男性として生き、「たっくん」と呼ばれ、福祉の専門家として働いている今の自分。LGBTQ当事者として、福祉の現場に立つ者として、「生」「性」そして「私らしさ」について思いを綴ります。
今回も、「カミングアウト」という行為について私の考えをお話しします。(前回の記事はこちら。)高校卒業を目前に控えたある日、私は、仲良

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【特別編】私がカミングアウトできた理由

【特別編】私がカミングアウトできた理由

このnoteでは、女の子として生まれ、「ちいちゃん」と呼ばれて育ってきたかつての自分。男性として生き、「たっくん」と呼ばれ、福祉の専門家として働いている今の自分。LGBTQ当事者として、福祉の現場に立つ者として、「生」「性」そして「私らしさ」について思いを綴ります。
高校卒業を目前に控えたある日、私は、仲良しの同級生に「私が好きになるのは男性ではなく、同性の女性であること」「ただ、好きという気持ち

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【子ども時代のちーちゃん⑨】 カミングアウトへの返事は「言ってくれてありがとう」

【子ども時代のちーちゃん⑨】 カミングアウトへの返事は「言ってくれてありがとう」

このnoteでは、LGBTQ当事者として、福祉の現場に立つ者として、「生」「性」そして「私らしさ」について思いを綴ります。
高校時代の私ははじめて、C子に自身の性自認についてカミングアウトしました。C子は何を思い、どんな言葉を返してくれるのか。当時の私は緊張していたように思います。(これまでの私についてのストーリーはこちらから)

高校卒業を間近に控えた私は、大切な友人だったC子に、生まれて初めて

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