マガジンのカバー画像

リハビリ療法士が考える家造り

17
リハビリ療法士の立場から家造りを考えてみました!
運営しているクリエイター

2022年5月の記事一覧

富士住建〜注意点〜

【建築士が不在】
 担当営業者と図面を作成します。こだわる方は、自分で図面を作成するくらいの気持ちだといいかもです。(図面はアプリで結構簡単に描けます)
 営業者は打合せで提案はしてくれます。しかし、マイナーチェンジくらいの提案が多かったです。その為、提案された図面に始めからしっくりこなければ、完成まで時間を要してしまうかもです。私の場合は、アプリを利用して、自分で図面を作成、打ち合わせで構造上の

もっとみる
【トイレ】リハビリ療法士が考える 便座の高さ

【トイレ】リハビリ療法士が考える 便座の高さ

【便座の高さと問題点】 一般的な便座の高さは、約40cmと言われています。
 高齢や病気で足腰が弱ると、案外この便座から立ち上がることが大ごとになってきます。
 可能ならば、便座の高さがもう3〜5cm高いとだいぶ立ち上がりが楽になってくると思います。
 しかし、新築時に便座の高さを必ずしも変更出来るとは限りません。
 富士住建でも、人気のタンクレストイレでしたが、便座の高さは決まっていました。

もっとみる
【洗濯物干し】リハビリ療法士が考える 洗濯物干し場・竿の高さ

【洗濯物干し】リハビリ療法士が考える 洗濯物干し場・竿の高さ

■洗濯物干し場
 最近では、若い人や共働きの方を中心に室内干しが増えています。でも、やっぱり太陽に当てて干したいという方もいるのではないでしょうか!?
 そのような時に、庭や2階ベランダで干すことを選択される方もいるかと思います。

 私の経験ですが、高齢や病気で足腰が弱くなった場合、濡れた洗濯物が入った籠を持ちながら段差を昇り降りすることは、難易度が高いと感じています。
 実際、リハビリ場面で練

もっとみる
【玄関前】リハビリ療法士が考える アプローチ

【玄関前】リハビリ療法士が考える アプローチ

 高齢の方の家にお邪魔すると、玄関前のアプローチが、飛び石や砂利という場面を見かけます。
 特に、飛び石や枕木などでは、決められた歩幅や決められた位置で歩かなければいけません。
 高齢の方の場合、自身に合った歩幅でなければ、ふらつき転倒に至る場合があります。
 さらに、病気で歩幅が狭くなってしまうことがあるため、飛び石に合わせて歩くということは、難易度が高い場合があります。

 また、最近街中でも

もっとみる
【玄関前】リハビリ療法士が考える 段差の手すり

【玄関前】リハビリ療法士が考える 段差の手すり

 玄関前には何段が段差があります。将来のことを考えて、この部分に手すりが必要かどうかについて考えたいと思います。

 結構から言うと、私はいらないと思います。

 理由として、後でも介護保険を利用すれば、安く付けられるからです。

 新築時、外構工事の際に、手すりをつけてしまった方が安く済むという話を聞いたことがあります。そう聞くと、悩む方もいるかと思います。

 手すりが必要な場合には、おそらく

もっとみる
【浴室】リハビリ療法士が考える 浴槽の形

【浴室】リハビリ療法士が考える 浴槽の形

 富士住建では、TOTOまたはTOCLASから風呂を選ぶことができます。
 この2社では、浴槽の形が異なり、かなり特徴があります。

 将来、浴槽の出入りが大変になり、手すりを付けたいと思った際のお話です。

 先日、職場の後輩から、「住宅改修で凄い形の浴槽がある家に行って来ました!」と声を掛けられました。写真を見ると、まさかのTOTOのお風呂でした(^^;;

 この浴槽の形だと、福祉用具で、壁

もっとみる
【浴室】リハビリ療法士が考える 手すりの向き

【浴室】リハビリ療法士が考える 手すりの向き

 左側の壁に縦手すりがあります。担当監督に確認したところ、この手すりの位置はお願いすれば動かせるようです。

 今回の結論から言うと、縦手すりを横手すりに向きを変えても良いのかなと思っています。

 リハビリをしていると、写真と同じ位置に縦手すり・横手すりどちらもある場合、患者さんは横手すりに捕まる人が多いです。(主観では7〜8割くらい)患者さんに確認すると、「横手すり」の方が使い易いようです。

もっとみる
【浴室】リハビリ療法士が考える 洗い場の台の高さ

【浴室】リハビリ療法士が考える 洗い場の台の高さ

 富士住建では、お風呂を2つ中から選べます!
■TOTO

■TOCLAS

https://www.fujijuken.co.jp/products/bath_sp.php

 洗い場の台の高さが、TOTOに比べTOCLASが低く作られています。(椅子の高さも違いますが)

高齢になると、低い椅子からの立ち上がりが大変になり、解決策として高い椅子を使用します。また、福祉用具として背の高い椅子

もっとみる
【トイレ】リハビリ療法士が考える 手すり位置

【トイレ】リハビリ療法士が考える 手すり位置

 最近の家では、便座の横にも手すりを設置していることをよく見かけます。しかし、職業病でしょうか、この手すりの位置が気になる家が多いです。
 リハビリでは、縦手すりの位置は便座の先端から約20〜30cmと言われています。なぜなら、便座立つ時に、自分よりも前に手すりが無いと引っ張れないからです!
 しかし、縦手すりの位置が、水栓タンクに近い位置に設置されている手すりも見かけます(T . T)

 富士

もっとみる
【玄関】リハビリ療法士が考える 上がり框の手すり位置

【玄関】リハビリ療法士が考える 上がり框の手すり位置

 上がり框は高い段差があるので、手すりを設定している家も多いと思います。富士住建では、無料で上がり框の横に手すりが付いてきます♪

 ただし、実はこの手すりの位置に注意が必要です!!よく見かけるのは、上がり框の真横の壁に手すりが付いています。間違えでは無いのですが、私は使いづらさもあると考えています。

 理由は、上る時に、手すりを引っ張るちからを掛けづらい位置だからです。
 その為、理想は下記の

もっとみる
【玄関】リハビリ療法士が考える 上がり框の高さ

【玄関】リハビリ療法士が考える 上がり框の高さ

 高齢になると、段差の上り下りが大変になります。家のなかで高い段差の一つが上がり框(靴脱いで最初に上がる段差)です。
 
 上がり框の段差は、本当に苦労される方が多い印象を受けます。

 そのため、リハビリでの段差昇降練習は、階段を登るためたいうより、上がり框の段差を昇り降りするためと行ってもいいかもしれないくらい大切です!

 主観ですが、将来を考えるなら上がり框の高さは10cm程度が良いかと思

もっとみる
【寝室】リハビリ療法士が考える 将来は1階で生活できるように!

【寝室】リハビリ療法士が考える 将来は1階で生活できるように!

 ここでは、リハビリらしい話です!

 高齢になると、「階段」の上り下りがきつくなります。さらに、階段で転んで入院される方も結構います。
 また、よく患者さんから「子供たちが出ていったら、2階は物置きだね(笑)」なんて話をよく耳にします。
 その為、やはりいつかは居住スペースを1階に移せる想定をして、間取りを考えても良いかもしれません。

 ただし、幾つか注文点があります。
■ベッドが置けるか
 

もっとみる