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適応障害から復活するための3つのこと

実は私、何年か前に適応障害になった。
あまり話をしたことがなかったので、カミングアウトになるかな?
今日はこのことについて、書いてみたいと思う。

先日、深田恭子さんが適応障害になったニュースを見た。
ゆっくりと休んで、しっかり自分を取り戻してほしいと心から思う。

私が適応障害になったきっかけは、昼のお仕事で、大好きなIT以外のお仕事をすることになった事だった。
配属されたのは、何と秘書課。

この部門に私が適任と思われた理由を聞いたことがある。
誰にでも合わせることができそうで、上役の皆様と面識があり、ITに強い。
そして、女子的な感覚を持ち合わせてそう。
(今も散々言われているが)

他にもいくつかあり、私なら何とかうまく周りの皆さんとやって行けるでしょう。ということで、配属されたのだ。

女性ばかりの職場に、唯一の男性。ミスの許せない部門に、中間管理職。
ITのお仕事をしている周りからはみんな「出世するんだね」と言われて送り出されたのだ。

ところが秘書課は、自分の思い描いている世界とは程遠かった。
自分が慣れないうちにミスを重ね、そのうち周囲から強く当たられるようになる。
それが酷くなり、やがてパワハラに変わった。

そういう境遇の人を見ると、下の人間も段々とついていかなくなる。
そのうち、私も自信もなくし、心がすり減るようになる。
こうして、会社の中で、頼れる人が居なくなってしまったのだ。

その当時の私は、困った時には、家族や仲の良い人に頼ればいい。そのように考えていた。

ところが両親は大病でそれどころではなく、我が親愛なる大王様も一時的に頼れない状態にあった。
唯一、わる様が気晴らしにたくさんの面白いお店に誘ってくれたのは、今でもありがたく思っている。

そしてこの時期、たくさんの友人と話をしたし、飲みに回っては自分のストレスを軽くしようと続けていた。
でも、根本の解決をすることにはならず、回復するには程遠かった。

そんな私が、なぜこんなミスを続けるのか。それを考えているうちに、あまりにも初歩的なミスをするようになり、段々と自分が信じられなくなった。そして、その原因が何なのか、わからなかった。

この時、私はADHDが原因だということに気づいていなかったのだ。
だから私は地獄を見た。

そのうち仕事も休みがちになり、「仕事に行きたくない」と言って休む日も増えた。そして、最終的には身体が動かなくなってしまった。

誰にも頼れない時期が続き、カウンセラーに相談をしても、解決の糸口が見つからない。とてつもなく塞ぎ込んでいた時、あれこれ本屋で調べているうちに、ようやく発達障害やADHDの事を知ったのだった。

ADHDの話については、以前書いた通りだ。
私のnoteの中で一番「スキ」を頂いている記事なので、それなりに共感を得ていると信じたいが、それでも何とか生きているという話だ。

そして病院に行くと、私は「発達障害、ADHD」と診断された。
そして、「適応障害です」と言われた。
さらにこの時、「うつ病」も発症していたのだ。

文字通りのドクターストップである。
私の中で、ある程度会社で上り詰めて、成功してやろう。そんな事を考えていた時期もあったが、それに終わりを告げる日が来たのだった。

適応障害になる理由はいくつかあるが、主な原因はストレスだ。
不安や恐怖、悩み、病気や睡眠不足。いくつもの条件が積み重なると、やがてストレスは人の行動を止めてしまうのだ。

自分で無意識に独り言を言ったり、自分で気持ちをコントロールできなくなったり、朝起きれなくなったり。これは私が陥った症状だ。

症状は本当に人それぞれだが、これはすぐには治るものではない。

もし人とのやり取りでストレスが大きくなった場合なら、まずは休むことが一番だ。
そして、ストレスの原因を除く事をすべきである。
会社であれば、環境を変えるしかないのだ。

結局、秘書業務に白旗を上げた私は、しばらくの休みを経て、ITの仕事に戻ることとなったのだ。

適応障害の場合、どこかで負のスパイラルを断ち切る必要がある。
そして、復活の準備をする必要がある。

私が適応障害を経験して感じた、復活するための大切な3つのことを書こうと思う。


1.休養

まずは休養だ。その場から離れることだ。
だから、逃げて良いし、休んで良い。
まずは自分の心や身体を整えることから始めることが大切だ。

休養する時間は、人によって違う。
短い人も居れば、長く必要な人も居る。
ただ、大切なのは規則正しい生活を心がけることだ。

休養しているからと言って、休養が長くなってきた場合に夜ふかしをしたり、たくさん食べたり。
そういった事をしないように心がけよう。

2.環境を変えることを考える

体を休めて、少しずつ動こうと言うけれど、そのまま同じ環境に戻る場合、再び適合障害がぶり返す可能性がある。
だから、休みを取りながら、今の環境をどのように変えられるのかを考えてみよう。

3.自己分析

そして、自己分析を必ずしてみよう。
それが、リスタートにきっかけになるのだから。

ただ単に休んでいるだけで、復活することはできない。
少し休んだら、ちょっとだけ頭を使うのだ。

そして、自分の考えだけでなく、沢山の人に話を聴いてみよう。
家族やパートナー、兄弟姉妹、友人に、行きつけのお店のご主人。
誰だって構わない。

カウンセラーさんや、占い師さんでもよい。
誰も居ないというのであれば、私でも構わない。
とにかく、たくさん自分の話をして、聴いてもらうのだ。

自分の殻だけで物事を考えていると、良い案が生まれてこない場合は多い。
休んでいるからこそ、出来ることなのだ。

最後に

適応障害は、日常生活にも影響が出る。
朝、起きられない。無気力な状況が続く。ご飯を食べたくない。
昼になっても、布団から出たくない。誰にも話したくない。
夜になると眠れない。明日が来るのが怖い。

こんな症状は、適応障害の経験者ならきっと、頷いてくれるだろう。

こんな状況だけど、「何とかしよう」「自分が頑張らないと」って考えてしまうと、余計に身体が動けなくなる。

だからまずは、休もう。
そして、自分の状況を知ろう。自分を見つめ直してみよう。
私は幸いにもADHDを知り、学び、自分の特性を知るようにしたのだ。

そうすることで、私は自分を立て直すことが出来たのだ。

私が発症した適応障害も、幸いにも自分に向く仕事に戻ることが出来たことで、不安なく仕事が続けられる環境になり、少しずつ寛解した。

そしてうつについても、自信を取り戻すことで、徐々に自分の形を取り戻す事ができて、症状もなくなったのだ。

適応障害の状態は、正直本当に苦しい。
それは、自分が適応障害になったからわかる。
私の場合、ストレスのかかる仕事環境に、自分の特性。そして周りに助けを求められない状態のプライベートが、どんどん自分の首を絞めたのだ。

ただ、復活に向けての準備を、少しずつしていくことも大切だ。
それはお医者さんも、あまり教えてくれないこともある。

だから、このコラムで少しでも気づきのヒントになれば。
そう考えたのだ。

少しでもこの文章が、自分を取り戻すきっかけになってくれる事を願って、文章を締めたいと思います。

最後まで読んで下さり、ありがとうございました。


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