大人も読書感想文
子供たちが小さかった頃の思い出。
当時 mixi に書いた文章をnoteに載せてみたくなりました。
※ユースケ10才(小学5年生)のころのお話
=2011.08.27の日記=
「大人も読書感想文」
ユースケの読書感想文に対抗して、私も書いてみました。一度やってみたかったんです。今ならどの程度上達してるんだろうって。
子どもの頃、あれだけ嫌いだった読書感想文が今なら書けました。思った以上にうまく書けた気も(^^;)。原稿用紙三枚という制限が逆に楽しかったです。
(以下、読書感想文です)
「時間をまきもどせ!」を読んで
この読書感想文は父である私が書いている。代筆ではない。子どもの課題図書で一番面白そうだったから、私がなかば強引にこの本に決めたのだ。それなら私も読書感想文を書いてみようかと、今回挑戦してみることにした。
この本は、ひょんなことから掌サイズのタイムマシンを手に入れた主人公の少年が、妹を事故から救うために、過去に何度も戻って今をやり直すというお話だ。
移動遊園地で「悪魔のエレベーター」というアトラクションに乗った時、シートに固定され徐々に高く上がっていく主人公と、犬を夢中で追いかける妹がトラックにぶつかる地上の様子とが、まるで映画のように緊迫した場面として描かれていた。そんな映画的なシーンが散りばめられており、大人が読んでも読みごたえのある本だった。
この本でのタイムトラベルは、「時間をまきもどせ!」という題名の通り、過去の時間をセットすると、それまでに起こった事を覚えたまま、時間が巻き戻るという設定。すごいスピードで世界が逆再生されて、セットされた過去の時間まで戻るとそこからもう一度やり直すことができるらしい。
この主人公は結局妹を救うためだけにしかタイムマシンを使えなかったけど、もし自分の好きなように使えたら、私なら何に使うだろう。
私だったら手が届かないような高級料理を奮発して食べに行きたい。舌がとろけそうなほどおいしい料理を何度も味わうことが出来るのだ。一度きりなら高くて頼めないかもしれないが、飽きるほど何度も食べられるのなら決して高い値段ではないだろう。これぞタイムマシンの醍醐味ではないだろうか。
とはいえ過去をやり直すにはリスクが伴うようだ。この本では思わぬアクシデントにあったり、ちょっとした好奇心から誘惑にかられたりして、妹を助けるのは簡単なことではなかった。やり直した結果、妹は助かったが代わりに友達が事故に会うような未来が待っていたりした。運命というものは大きな流れは変えないように、つじつまを合わせようという力が働くのかもしれない。事故に会うという事実はきっと変えられなくて、妹が駄目なら友達、友達が駄目なら自分!というようになるのだろう。事故の程度はそれぞれ違っていたとしても…。
勇気を振り絞って小さな運命を変えた主人公に拍手を贈りたい。
あの時こうしていれば良かったと思うことは日常よくあるけど、それをするのは実はとても難しいことなのだとこの本を読んで良く分かった。それなら今をきちんと生きなければいけない。一瞬一瞬を大切に悔いなく生きることが未来をより良いものに変えていく方法なのだと思う。未来を変える力(タイムマシン)は自分の心の中にあるのだから。
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