Taniguchi Fumiya

〜映画とアニメと、時々、音楽〜 ブログ感覚でゆるく

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ついに決定!超個人的!!2023年映画ベスト10!!!

新年のあいさつ  皆さん遅ればせながら新年あけましておめでとうございます。今年も心の琴線に触れた作品についてつらつらと記事を書いていこうと思っておりますのでよろしくお願いします。  私事ではございますが、2023年の12月30日から1月7日までインドの方に旅行に行っておりましたので本来なら年を越す前に投稿したかったのですが、このタイミングになってしまいました。  さて、今回は私が2023年に見た映画の中からベスト10作品を発表し、ランキング形式で各作品ごとの感想など簡単に語っ

    • 日本人だからこそフラットに観なければいけないんじゃないですか?『OPPENHEIMER』

      感想 何と言っても映像と音響の凄まじさに圧倒された。ドルビーシネマで鑑賞したのだが物語のピークを迎える原爆爆破実験での目の前で燃えているような映像とその爆音にシートが揺れた。CG嫌いのノーランのことなので実際に撮影したとなると本当に驚きである。  3時間という上映時間には少しウトウトしてしまったことも白状しなければならない。科学者オッペンハイマーの伝記映画なので他のノーラン作品のような壮大な物語性があるわけではなく、難解な専門用語や政治的なしがらみが飛び交う中で次第にまぶたが

      • ママ、僕は何を見せられているのでしょうか。『ボーはおそれている』

        感想 何と言っても長い、長すぎる!3時間にわたる狂気の世界は3時間の上映時間をより長く感じさせる。そして、正直なところあまり面白くはない。むしろかなり見るのにしんどい作品であることは間違いない。目まぐるしく展開される出来事に意味があるのか否かが非常に曖昧でひたすらに視覚から情報をブチ込み続ける3時間になる。さらに、物語性も結末も正直あってないようなものに感じた。  ホアキン・フェニックス演じるボーはじめ登場人物全員が不可解かつ狂気性を帯びておりアリ・アスター監督お得意の観客を

        • 今年のクリスマスにあま〜いチョコレートの魔法はいかが?『ウォンカとチョコレート工場の始まり』

          感想 チョコレートのように甘く夢と希望がつまった最高のクリスマスエンタメ映画であることは間違いなし、どこぞの100周年記念作品に見せてやりたいくらいに。  相変わらずティモシーシャラメはイケメンで、出てくるチョコレートは美味しそう。作中のポータブルチョコレート工場のギミックに心を躍らせたのは私だけではないはず、まるでトイストーリー2のウッディ修理シーンのようなワクワク感を思い出した人も少なくないでしょう。  『パディントン』の監督と『ハリーポッター』や『ファンタスティック・ビ

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          シン・ゴジラを期待しちゃダメ 自己防衛 民間 人間ドラマ 大衆映画だよね『ゴジラ−1.0』

          感想 ゴジラ70周年作品であり、ゴジラ国内30作品目というダブルアニバーサリーな作品ということで発表時からとてもワクワクしていたのだが、一抹の不安もあった。それは監督が山崎貴であるということ。『永遠の0』や『ALWAYS』シリーズと素晴らしい作品を生み出した日本を代表するヒットメーカーである一方で、『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』『STAND BY ME ドラえもん』などの爆弾も送り出しているということも事実である。SNS上では賛否が入り乱れ、自分の目で確かめるしかない

          シン・ゴジラを期待しちゃダメ 自己防衛 民間 人間ドラマ 大衆映画だよね『ゴジラ−1.0』

          第1回チキチキ!今年最もクサかった映画選手権!!『キリエのうた』

          ネタバレ感想 今年見た映画の中で最もクサい映画である。正直言って『バスジャック』のクサさが霞むくらいにクサい。広瀬すずと演じるキャラクターがマッチしていない様に感じ、演技、特に言葉づかいに非常に違和感を感じた。  そして、アイナ・ジ・エンド(以下アイナ)が演じるキリエは引っ込み思案で、震災によるPTSDで声がでないというキャラクターなのだが、名刺等に書かれている文字がいちいち中二チックなのがクサさを際立てる。  その上3時間近くあるのでハマらなかった自分としてはなかなかしん

          第1回チキチキ!今年最もクサかった映画選手権!!『キリエのうた』

          田舎町 クソデカモールに エモとチル『サイダーのように言葉が湧き上がる』

          感想 タイトル通りサイダーみたいに爽やかで少年少女の一夏の恋を色鮮やかに描いていて厳しい残暑を紛らわしてくれるような良作。  ストーリーの展開としては王道。これといった捻りやどんでん返しがあるわけではないがこの手の恋愛映画に小細工は不要、二人の出会いから縮まる距離、ふとしたすれ違いからの大団円、何も心配はいらない。全てが調和されている上で共感できるようなネタが散りばめられているので非常に見ていて心地よかった。 アートワークから見えるエモさ ポスターやアートワークだけでなく作

          田舎町 クソデカモールに エモとチル『サイダーのように言葉が湧き上がる』

          結局、女優が魅力的に映ればそれでOKでしょ『禁じられた遊び』

          感想 この映画の感想はこの一言に尽きる、「橋本環奈が可愛すぎる!!」 去年は『カラダ探し』にも出演していたこともあり、ホラー映画女優としてのキャリアを着々と積んでいるように思われる。とはいってもホラー映画としてのクオリティは正直言うとイマイチだった。  監督の中田秀夫は去年の『それがいる森』や『事故物件』などとホラーファンからするとかなりズッコケてしまう様な作品を多くとっている。制作を依頼する側も『リング』や『仄暗い水の底から』の監督ということで声を掛けているのかもしれないが

          結局、女優が魅力的に映ればそれでOKでしょ『禁じられた遊び』

          やれば出来んじゃん崇ィ!こういうのもっとちょうだい!ちょうだい!『ミンナのウタ』

          感想 『忌怪島』につづき今年2本目の清水崇作品、忌怪島の出来が散々だったことから『ミンナのウタ』の期待度はかなり低かった。さらに、詳細が発表されればされる程にその期待値はどんどん下がっていった。多くのホラーファンがこう感じたことだろう「いや、GENERATIONSって、LDH主演かよ!」と。  こうして鑑賞前からどれだけ酷評してやろうかと自身の性格の悪さを発揮していたのだが、いざ観てみると「悪くない、いやむしろ結構いい」期待値が低い分高評価に感じているだけじゃないのかと感じる

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          「頑張れ」は無責任な暴力なのかもしれない『しん次元! クレヨンしんちゃんTHE MOVIE 超能力大決戦〜とべとべ手巻き寿司〜 』

          ネタバレ感想 「スパイダーバース」や「THE FIRST SLAM DUNK」を代表に3GCDアニメーション作品がたくさん公開される中、しんちゃんがCGアニメーションで映画化されると言うことで公開前から期待はかなり高かった。実際、素晴らしい作品だと感じた。  子供向けアニメの劇場版が大人も楽しめるようになっていることはよくあるが今回のしんちゃんはかなり社会派で、もはや大人向けな内容となっている。というのは、今回の敵はいわゆる「無敵の人」でどん底の人生に絶望した末に世界の破滅を

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          これで最後なんて嘘だよね、パヤオ、、、『君たちはどう生きるか』

          ネタバレ感想 公開日までに明かされている情報はたった一枚のポスターだけというかなり挑戦的なマーケティングがたくさんの考察を生み話題となったスタジオジブリ最新作『君たちはどう生きるか』を見てきた。  一言で言うなら“集大成であり、全く新しい宮崎駿作品”である。  冒頭の火事のシーンや作品の時代設定から『風立ちぬ』の様に、宮崎駿監督本人の自伝風になるのかと思いきや例のポスターの青鷺が登場するとたちまちファンタジー路線へと移った。  目まぐるしく変わる場面場面で過去の宮崎駿作品のキ

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          哀れ哀れ、本当に哀れなのは、、、、『忌怪島』

          ネタバレ感想 『犬鳴村』、『樹海村』、『牛首村』と村シリーズを展開し、ついに新章である島シリーズの始動ということで忌怪島をみてきた。案の定なクオリティにもはや批評することさえ億劫になっているのが正直なところではあるが感想を述べていこうと思う。  まず、キャラクターの設定が浅すぎる。人間嫌いで他人とのコミュニケーションを必要以上にとらない若き天才脳科学者、コテコテなエセ関西弁のプログラマー、自我強めなオラオラ系エンジニア、こんなステレオタイプな設定はアニメならまだしも実写でやら

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          これってフリーメイソンの陰謀!?『PSYCHO -PASS PROVIDENCE 』

          ネタバレ感想 まずは常守朱を中心に狡噛慎也、宜野座伸元の三人がメインで活躍してくれるだけで嬉しい。2期以降ずっとこれを待ってた。いや、本当に。とはいってもよかったところはそこだけといっても過言ではない。  3期の謎だった部分を補完する役割が強いのが目立ったせいか、劇場版新作としてはやや不満足だった。一番気になったのがドンパチの銃撃戦をやりすぎなところ、映画映え気にしたら必要かもしれないけど本来の趣旨からずれてるんじゃないだろうか?こっちは神経ヒリつく推理、心理戦を求めていると

          これってフリーメイソンの陰謀!?『PSYCHO -PASS PROVIDENCE 』

          NHKの受信料を以ってしてもこんなもんですか『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』

          ネタバレ感想 正直な感想を言うと、面白くなかった。と言うのも、年末特別ドラマが満を辞して劇場版制作、さらに舞台はルーヴルと言われたら期待してしまうのがジョジョファンというものでしょう。しかし蓋を開けてみると実際のルーヴルでのシーンは30分程で残りはダラダラと過去回想やドラマ版と代わり映えしない日本が舞台となっているシーンだった。全編フランス撮影を期待していただけあって非常に残念だった。流石に館内の撮影は抜群だったが、、 これは世にも奇妙な物語じゃない 『岸辺露伴は動かない』

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          不快指数は高ければ高いほど解放された時にスカッとする『ソフト/クワイエット』

          ネタバレ感想 初っ端から鉤十字はやばすぎる。ネオナチ婦人会によるアジアンヘイトはかなり胸糞だった。彼女らのヘイトクライムは調子に乗れば乗るほど、 事態の収拾がつかなくなったときの慌て様が痛快である。  オチの殺したと思ってたアジア人が実は生きてました、というのは少し控えめな気がした。密告、組織の解体、連行の辺りまでコテンパンにやってもらってもよかった気もする。  ワンカット長回しというだけあって序盤はウトウトしてしまったが実際の現場にいる様な臨場感を感じた。コンプラ的にも大分

          不快指数は高ければ高いほど解放された時にスカッとする『ソフト/クワイエット』

          見たぞ!14年の封印から解き放たれた伝説のスプラッターホラー『クロムスカル』

          はじめに どうも初めまして、今回より鑑賞した映画の感想などをnoteに書き残しておこうと思います。そして、記念すべき1本目は『クロムスカル』 見せるところをしっかりと見せる この作品はそれに尽きると思った。というのは、監督を務めたロバート・ホールは『Xファイルザ・ムービー』『ターミネーター:サラ・コナー・クロニクルズ』などで活躍した特殊メイク界の巨匠であるということから、いかにリアルにグロく人体破壊をやってのけるかが見どころとなるからである。個人的な見どころは終盤のショット

          見たぞ!14年の封印から解き放たれた伝説のスプラッターホラー『クロムスカル』