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小麦類・生ものとプロテインをやめたら慢性胃腸炎・だるさ・足のこむら返りと運動パフォーマンスが改善した患者さん

今回は、運動のパフォーマンス低下の原因が不適切な食事などによる慢性胃腸炎によるものであった患者さんについてお伝えさせて頂きます。

患者さんは陸上部に所属している10代の男性。
以前のように自分自身の限界まで走れなくなったことから、20XX年7月に近くの内科を受診したところ、軽度の貧血(正常値下限程度)と言われた。特にお薬は処方されなかったため、ドラッグストアで購入した鉄のサプリメントを服用していた。体のだるさがある。足がよくつる。便通は良いが、胃がもやもやしてすっきりしないことも気になっている。食欲はある。
同年9月に当院を初診された。

【食事内容】
小麦類:パンは週1回麺類は週1回
生野菜:毎日
果物:週3回
牛乳:飲まない。
飲物:水のみ。
間食:プロテインバー

【日頃の食事】
朝:白米、味噌汁、たまご、キムチプロテイン
昼:冷やし中華プロテイン
夜:おにぎり、サラダ

【身体所見】
脈拍整。貧血所見なし。舌は淡紅色で薄白苔。心雑音なし。顔面にざ瘡(にきび)多い。歯科金属なし。

エネルギー検知器ゼロ・サーチで体を観察したところ、
小腸:炎症陽性。
:炎症強陽性、CRP(細菌・カビ感染を示す)強陽性、ヘリコバクター・ピロリ強陽性、糞線虫強陽性、グルテン強陽性。
肝臓:炎症強陽性、グルテン強陽性、酸化油陽性、アルミニウム陽性、水銀陽性。
④膵臓:炎症陰性。
⑤頭部:炎症陰性。
両足(大腿部):炎症陽性、グルテン強陽性、酸化油陽性、ヘリコバクター・ピロリ陽性、アルミニウム陽性、水銀陽性。
と推定された。

金属汚染+グルテン不耐症+弱毒菌・寄生虫潜在感染による胃腸、肝臓、両足の慢性炎症を起こしていると推定された。
まずは、小麦類(グルテン含有食品)と、生もの(特に果物・生野菜・刺身)を控えて、飲料水は重金属除去率の良い高品質の浄水器で濾過したものを飲むようにアドバイスした。
リーキーガット症候群があるため、プロテインは消化吸収に負担がかかると推定し、いったん控えることをアドバイスした。
胃腸炎や胃腸虚弱に対して、漢方薬(真武湯+胃苓湯)と整腸剤を処方した。
アドバイス後、『原因が分かって嬉しかったです(また走れると思うので)』とのことであった。

2週間後に再診。
「生ものや乳製品はセーブして、胃腸症状は4割くらい減りました足はつらなくなった運動のパフォーマンスが本調子の6割くらいに改善してきました。」
漬物は食べています。」
「飲料水はブリタ浄水器ボトルタイプにしたのですが大丈夫でしょうか。」

ゼロ・サーチで観察したところ、
①小腸:炎症陽性。
②胃:炎症陽性、グルテン陽性、CRP強陽性、糞線虫強陽性、ヘリコバクター・ピロリ陰性、重金属陰性
③肝臓:炎症強陽性。
④両足(大腿部):炎症陽性(右>左)、グルテン陽性、糞線虫強陽性、ヘリコバクター・ピロリ陽性。
と推定された。

症状は改善傾向であったが、まだグルテン(小麦類)による胃腸や足の慢性炎症生もの常食による寄生虫・ピロリ潜在感染は持続していると推定された。漬物とグルテン含有食品を控えるようアドバイスした。
漢方薬は、四君子湯と腸癰湯に変更した。

その後、右下腹部痛が悪化したため、2次医療機関の消化器内科へ紹介し、血液検査やCT検査を施行されたが、異常は認めなかった。便塊貯留(宿便)を指摘されたのみであった。

2週間後に再診された。
お腹の痛みはその後はない運動のパフォーマンスは本調子の7~8割くらいまで回復してきて、調子が良いです。パンやうどんは控えている。」

ゼロ・サーチで観察したところ、
①小腸:炎症ほぼ陰性、グルテン陽性。
②胃:炎症陰性、CRP陰性、グルテン陽性。
③肝臓:炎症陰性、グルテン陽性。
④両足:炎症陰性、CRP陰性、グルテン陽性。
⑤全体の細胞エネルギー(ATP)は8.0(最大10)。
と推定された。

弱毒菌・寄生虫の潜在感染による慢性胃腸炎は完治したと判断。
グルテン汚染は残存しているものの、調子は良いとのことなので、小麦類を摂りすぎないように注意するようアドバイスした。
運動パフォーマンスも本調子の8割まで回復したため、診療はいったん終了とした。

【まとめ】
食中毒など急性の胃腸炎は一時的な体調不良で片付くことが多いですが、長く続く慢性の胃腸炎をそのままにしておくと、おそらく各所の細胞内ミトコンドリア機能低下によると思われる疲労感などの症状を引き起こし、結果的に日常生活や運動のパフォーマンスが落ちます

胃腸に慢性炎症を引き起こす最大の原因は「グルテン(小麦類)・カゼイン(乳製品)・酸化油(植物油脂・魚油)」です。次いで、「生もの(果物・生野菜・刺身)」になります。果物・生野菜に関しては、そのものが悪いわけではなく、動物性堆肥(不完全発酵した鶏糞や牛糞など)による土壌の病原体汚染を介した潜在感染が問題であるということを、患者さんにはご理解頂いた上で、必要に応じて低温調理など行うようにアドバイスすることもあります。
また、「飲酒」「鎮痛剤などの服薬」「重金属汚染」「農薬汚染」「神経を抜いた歯(失活歯)」などの有無によっても、もともとの胃腸機能に大きな差が出るので、同じものを食べた場合の反応(化学物質や病原体を即座に排除できるか否か。蓄積しやすいか否か。)には個体差があるのです。
慢性胃腸炎がある際にプロテインや鉄剤など消化吸収に負担のかかるサプリメントを摂取することは、その回復を邪魔するだけのことが多いですので、完治するまではアミノ酸や汚染のない良質なハチミツなど消化吸収に負担のないものを推奨しています。

生もの常食の是非」に関してですが、
①普段から体内汚染が少なく、グルテン・カゼイン・酸化油などの摂取を控えてリーキーガット症候群を予防しており、運動などで定期的に発汗したり、病原体を解毒もしくは腸内環境を整えるサプリメントなどを常用しているような人に関しては、多少の生もの摂取は問題ないことが多いが、常食は推奨しない。

②食べたいものを食べたいだけ食べて、リーキーガット症候群の予防を普段からまったくしておらず、難病ではないが何らかの持病で服薬治療中の方に関しては、持病の悪化や合併症の出現を防ぐために、できるだけ生もの摂取は避けた方が良い。

③がん、膠原病、神経疾患などの難病治療中(特に抗がん剤・ステロイド・免疫抑制剤など使用中)の方は、絶対に生ものを摂取しない方が良い。

という風に患者さんにはお話ししています。

いかがだったでしょうか?
谷口ファミリークリニックでは遠方の方に対しても、オンライン相談・診療を行っておりますので、お気軽にご相談下さい。



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