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伴走型支援とは

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NPO法人ルネスかごしまが行う「伴走型支援」がどういうものなのかを開設した投稿をまとめています。
運営しているクリエイター

2020年6月の記事一覧

「傾聴」3つのポイント

「傾聴」3つのポイント

前回、私が運営しているNPO法人で「伴走型支援者養成講座」というものを行っていて、「伴走型支援」についてざっくりしたことをお書きしました。前回と言いながら、書いたのは6月12日なので、10日ほど経っていますが、今日が2回目になります。前回を読んでいないという方はこちらから。

「傾聴」3つのポイント今日から3回(たぶん)にわたって、対人支援の基本であり、最重要なことであるともいえる「傾聴」について

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NPO法人ルネスかごしま 代表ロングインタビュー

NPO法人ルネスかごしま 代表ロングインタビュー

たにかつさん【プロフィール】
1977年生まれ。鹿児島県出身。東京大学 総合文化研究科・教養学部中退。前身の福祉団体を引き継ぐ形で、2017年に「NPO法人(特定非営利活動法人)ルネスかごしま」を立ち上げ、代表理事を務める。「相談者一人ひとりと一緒に考え、じりつを目指す」を活動の軸とし、不登校や引きこもりに悩む親子のサポート、生活困窮世帯への支援。誰でもいつでも、用があってもなくても集うことができ

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私が、話を聴いてあげてるのではなく、あなたが話をしてくれてありがとう(カウンセリング)

私が、話を聴いてあげてるのではなく、あなたが話をしてくれてありがとう(カウンセリング)

たとえ、あなたが仕事として従事している相談員であっても、相談者さんに対して思うことは「私に話をしてくれてありがとう」であって、話を聴いてあげているのではない、ということを理解していないと、カウンセラーとしてやっていくのは難しいのではないかと思っている。

相談者さんは誰にでも話をするわけではない「あなたになら話してもいい」という、その人なりの信頼を寄せていただいたうえで、お話をしてくださっているこ

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カウンセラーは、人の話を聴いていてつらくなることはありませんか?

カウンセラーは、人の話を聴いていてつらくなることはありませんか?

私の団体は「傾聴」を用いて、「人の話を聴くこと」を仕事としています。時には、その人のつらい苦しいお話を、長い時間にわたって、受け止めるだけ受け止めることがあります。

一般の方でも、友人や家族の、苦しい思いを受け止め続けていて、自分が苦しくなってしまうことがあると思います。

仕事として、一日に何件も、つらい話を聴いていて、カウンセラーは大丈夫なのか、というのは、当然の疑問だと思います。

スーパ

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「伴走型支援」ってどういうものですか?

「伴走型支援」ってどういうものですか?

2年ほど前から、鹿児島県内各地で「伴走型支援者養成講座」というものを行っています。「発達障がい・精神疾患・アダルトチルドレンなどの生きづらさを抱える人への支援を行う人を養成する講座」であり「傾聴・カウンセリング・ファシリテーションなどの技法を講義形式・グループワークなどを通して一緒に学ぶ」といったことを説明書きには書くことが多いです。

実は言葉で説明できないことも多い「伴走型支援」とは、心理支援

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