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つみき

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僕は文筆の際、己との対話によってあらわれてくるものをうつしとっている。世間を見て、己を見て、誰かを見て、そうやって色々思ったことを、独りよがりに思い込むのは嫌なんだけれど、誰かと…
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罪状「金稼ぎ」

罪状「金稼ぎ」

「100日後に死ぬワニ」という漫画が昨日、完結した。多くの人々がその完結について日々考察し、やきもきし、待ち焦がれ、そして見届けた物語の終焉に満たされていた。
問題は、その後である。最終話が投稿された約一時間後、唐突に現れた作品公式ツイッターにてメディアミックス、書籍化が続々発表されたのだ。これについて「冷めた」「感動を返せ」などといった声が噴出する事態となった。さらには、この作品に電通が携わって

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「書く」ということ(自己紹介に代えて)

この度、noteなる新しい道具を手に入れてみることにした。

これまで、僕は書きたいものごとがあった時には主にTwitterという場を使っていた。Twitterの良いところは、1つに任意にいくつかのプラットホームを持つことが出来ることにあると思う。走らせたい電車に応じてホームの姿形を設定でき、その気になれば乗せたい客を選ぶこともできる。私はそうやって「書きたいもの」の種別に応じていくつかのアカウン

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生きる。

生きるということその虚しさに苛まれたことがあった。
決して、怖くはないのだ。でも、

どんな個性的な人生を送っても
どんな幸せな思い出を築いても
どんな素敵な人間関係に恵まれても

最後「死」という大きな扉を開けば最後
全てを僕は失ってしまう。

死ぬということそれに救いを求めることもあった。
決して死にたい訳ではないのだ。でも、

どんなに誰かから嫌われても
どんな理不尽を目の当たりにしても

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批判と裁判

批判と裁判

先日あったとあるニュースを告げるツイートを何気なくタップした僕は、そこから先に地獄を見せつけられた。

この報道から約2週間経過し、今では比較的リアクションも落ち着き理性的なコメントも増えてきたが、この速報が流れた直後はあまりにも悲惨なリプライであったのをよく覚えている(あまりにも悲惨過ぎて僕の心が冷静になるのに時間がかかり、記事にするのにこれだけの時間を要したのである)。

当時のリプライを僕の

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非日常と感性と

子どもの頃、普段とは異なる出来事が起こる翌日の朝を楽しみに眠れなかった、なんて経験は誰しもがあろうことである。もしかしたら、大人になってもそういう心をどこかへ置いてきぼりすることなく過ごしている人もいるかもしれないが、多くの大人にはそんなイベントに一々反応する余裕もなく、何なら「失敗しませんように」「何で思い通りいかないんだ!」なんてマイナスの駆け引きをしてしまうこともあるだろう。もしかすると、大

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