田中渉悟

フリーで取材・執筆・トークイベント。#田原カフェ 代表(企画・進行役)。哲学対話「朝モ…

田中渉悟

フリーで取材・執筆・トークイベント。#田原カフェ 代表(企画・進行役)。哲学対話「朝モヤ」進行役。岡山市出身、93年生まれ。県立岡山芳泉→自宅浪人→予備校→早大社学卒→就活失敗・人生迷う→田原総一朗さんとカフェ→現在 連絡先:tana.sho.2602@gmail.com

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  • 田原カフェ

    田原総一朗さんと若者の対話。

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対立と対話

私が政治に関心を持ったのは、2015年の安保国会の頃です。大学2年生の時でした。 それまでの憲法解釈では行使できないとされていた集団的自衛権を限定的に行使できるようにした転換点で、国会前では連日のようにデモが行われていました。 それまでもニュースは見ていたし、世の中で起こっている出来事、社会問題に関心はありました。 ただ、政治、というより永田町で行われている権力争いは、分からないことだらけで、漠然と知りたいとは思っていました。あと「政治家」に対してあまりいい印象がなかっ

    • 【8/24(土)9:00-10:50】 哲学対話「胡桃堂の朝モヤ」のお知らせです☕ 朝から珈琲を片手に、答えが出ない「問い」を深める非生産的な時間をお楽しみください。 進行役:田中渉悟 会場:胡桃堂喫茶店 kurumido2017.jp

      • とりあえず続ける

        今年の元日、日記に書いた目標が二つある。 「痩せる」と「仕事の幅を広げる」である。 「痩せる」は元の65キロから昨年83キロまで太り、そこからダイエットと筋トレを開始した。 今年の5月頃、73キロまで痩せることに成功したが、それ以降、体重が微増しては微減する一進一退を繰り返している。お風呂に入る度に、鏡で自分の腹周りを見てため息をつくようになった。 「仕事」は色んな人から機会をただけている。有難い。 こないだ、用があって学生時代にお世話になった方に久しぶりに連絡した

        • 人が成長するとき

          近所の公園で筋トレしていたら、小学生と幼稚園児くらいの姉妹が近くで遊び始めた。 すると妹がブロックが積まれた高い所によじ登ってみたものの、降りられなくなり、泣いていた。 高さでいうと大人の胸から肩くらいの位置だろうか。まだ幼い子どもからしたら、興味本位で登ってみたら思ったより高くて怖くなったのだろう。 一瞬、助けにいこうかなと思った。 そうしたら姉が「これくらい大したことないから飛び降りなよ」と言って彼女の手を握った。妹よりは大きいが、とはいえ見た感じは小学校低学年く

        • 固定された記事

        対立と対話

        • 【8/24(土)9:00-10:50】 哲学対話「胡桃堂の朝モヤ」のお知らせです☕ 朝から珈琲を片手に、答えが出ない「問い」を深める非生産的な時間をお楽しみください。 進行役:田中渉悟 会場:胡桃堂喫茶店 kurumido2017.jp

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          古舘さんが「産声をあげた」とき

          先日、下北沢の本屋さん「B&B」で開かれた古舘伊知郎さんのトークイベントに参加してきました。 古舘さんの新著『伝えるための準備学』(ひろのぶと株式会社)の刊行イベントで、ひろのぶと株式会社社長の田中泰延(ひろのぶ)さんとの対談が行われました。 本の感想は私が書いたnoteをぜひ読んでいただけたらと思います。ここではトークイベントの感想を。 まず古舘伊知郎さん、本当にお若いです。今年で70歳とは思えません。 会場に現れた瞬間、「颯爽」っていう言葉がこれほどぴったりな雰囲

          古舘さんが「産声をあげた」とき

          『ルックバック』の二人が羨ましい

          田中渉悟と申します。フリーで取材・執筆・トークイベントを細々と仕事にして生きています。 こないだ映画『ルックバック』を観てきました。 原作は3年前に『少年ジャンプ+』(集英社)で掲載された読み切り漫画だそうで、作者は『チェンソーマン』の藤本タツキさんです。 映画そのものは58分で終わります。 短いけど、無理やり詰め込んだ感じがしません。 わざとらしいセリフがなく、登場人物たちの心情が音楽と風景描写で過不足なく伝わりました。 この作品の主人公の女の子二人、「藤野ちゃん

          『ルックバック』の二人が羨ましい

          こどもの貧困「解消」

          6月19日に「子どもの貧困対策推進法」の改正案が可決・成立しました。 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240619/k10014485471000.htm 子どもの貧困対策推進法(子どもの貧困対策の推進に関する法律)は2014年に施行しています。今年で10年が経ちました。 今回の改正に至った経緯は、いくつかの民間団体が超党派の議員連盟「子どもの貧困対策推進議員連盟」に提言をしたことが発端だそうです。 改正法では、法律名が「子どもの

          こどもの貧困「解消」

          エロい話

          今住んでいる国分寺のシェアハウスは、地域に開かれていて、定期的にオープンなイベントを開催している。 昨日は「エロい話」をテーマにした座談会があり、住人でない方々たちもあわせて10名ほど集まった。年代も性別もバラバラ。セクシャリティも様々だった。 会の冒頭で「ここだけの話」という決まりを確認してから、甘美で、淫靡な、不適切な話が繰り広げられた。 加齢により「勃起」の状態が変化した話、男性と女性が感じる「色気」のちがい、道ならぬ恋をしている人の話、自慰行為の是非について、な

          平成生まれにも響いた、古舘さんの「準備学」

          ひろのぶと株式会社さんから『伝えるための準備学』をご恵贈いただきました。ありがとうございます。 著者は古舘伊知郎さん。 私の世代(93年生まれ)にとって、古舘伊知郎さんといえば「報道ステーションの人」という印象です。 前身である「ニュースステーション」から「報道ステーション」に代わった2004年、私は小学校5年生でした。初回の放送を見ながら両親が「古舘伊知郎といえば実況の人だから違和感がある」と言っていたのを思い出します。 私は「古舘伊知郎といえば実況」の時代を知りま

          平成生まれにも響いた、古舘さんの「準備学」

          田原カフェ書籍化企画、始まる

          田原カフェを本にしよう、という企画がスタートしました。 先日、出版社さんと第一回の打ち合わせを行い、すでに少しずつ書き始めています。 私はフリーで対話の場づくり、ファシリテーション、ビジネススクールの事務局などを仕事にしています。 仕事の一つである田原総一朗さんとのトークイベント「田原カフェ」のこと、そして30歳の私から見た90歳の田原さんについて、私が著者として書きます。 版元は「ひろのぶと株式会社」さんです。今月22日には、古舘伊知郎さんのご著書『伝えるための準備学

          田原カフェ書籍化企画、始まる

          特権性

          先日、ご縁があって朝日新聞さんのWebメディア「Re:Ron」さんの1周年記念パーティーにご招待いただき、そこで考えさせられる出来事があった。 参加者全員がスピーチをしたのだが、ある論客の方(メディアにもよく出られている)が「ここにいる方は発信する機会がある『特権性』がある」とおっしゃっていた。だからこそ、その責任というか、社会への問題意識を持ってほしいというような内容だった。 その「特権性」という言葉に目を開かされた。自分が特権があると思ったことなんて一度もなかったから

          「豊島事件」から感じた「声をあげる」ことの本質

          友人に誘われて、香川県の豊島(てしま)に行ってきました。 瀬戸内海の小さな島で、岡山県と香川県の間に位置しています。岡山市の中心地から、車とフェリーで1時間半ほどで着きます。 今回、豊島を訪れたのは「豊島事件」の現在を視察するためでした。 豊島事件は、1970年代からの悪質業者による有害産業廃棄物の不法投棄事件です。島では島外の人向けに豊島事件を知ってもらう見学ツアーを行っています。 「豊島観光」という業者が、所有していた土地に有害産業廃棄物の処理場を建設を求める許可

          「豊島事件」から感じた「声をあげる」ことの本質

          女性の医師が辞めざるを得ない状況が続く先にある現実

          先日、超党派の「クオータ制」勉強会に参加しました。 ジェンダー平等を実現するために女性の国会議員が党を超えて集まり議論している場で、旗振り役はジャーナリストの長野智子さんです。 今回のゲストは大阪医科薬科大学の河野恵美子先生でした。大阪医科薬科大学の助教授にして消化器外科医であり、消化器外科女性医師の活躍を応援する会「AEGIS-Women」を立ち上げました。 医師の世界もジェンダー格差があるわけですが、それは放っておくと我々の命にもかかわる大問題です。ただでさえ医師、

          女性の医師が辞めざるを得ない状況が続く先にある現実

          一ファンとして、ざこば師匠について

          落語家の桂ざこば師匠がお亡くなりになりました。ご冥福をお祈り申し上げます。 「ざこば師匠」と書いていますが、仕事か何かでご一緒したわけでもなければ、会って話したこともありません。 とはいえ小さい頃から慣れ親しんだ人であり、生で落語も観に行ったことが何度もあるので、そういった意味で敬意をこめて「師匠」と付けています。 ざこば師匠は関西を中心に西日本の人にとってはテレビのタレントとして有名だと思います。「そこまで言って委員会」で政治家や学者相手にストレートに直言する感じ、大

          一ファンとして、ざこば師匠について

          田原カフェを「33歳以下限定」にしているわけ

          田原総一朗さんと開催しているトークイベント「田原カフェ」は、一般参加の対象を33歳以下にしています。 それより上の年齢の方も来られる「関係者席」もありますが、そちらは招待制で、主にメディアの方が対象です。 ちなみに、この33歳の制限を設けたのは、私の判断です。 会が立ち上がった時から、田原さんと私の意向は「田原さんと若い人が話す場にしたい」ですが、そこに年齢で線を引いたのは私です。 なぜ33歳かというと、「若者は30代前半まで」という完全に私の主観からです。ぶっちゃけ

          田原カフェを「33歳以下限定」にしているわけ

          会って話して30回

          田原総一朗さんと開催しているトークイベント「田原カフェ」が、30回目を迎えます。 明日6月10日に開催する会が、その節目です。 ゲストは2004年の「イラク人質事件」で拘束され「自己責任バッシング」を浴びた、あの今井紀明さん。現在はNPO法人D×Pの代表として孤立する10代の支援をされています。 2022年の2月から始まり、ついに30回目になります。私にとって大事なお仕事の一つであり、この場を続けてきたおかげで、たくさんの機会とご縁をいただきました。 実は、最初は完全

          会って話して30回