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田原カフェを「33歳以下限定」にしているわけ

田原総一朗さんと開催しているトークイベント「田原カフェ」は、一般参加の対象を33歳以下にしています。

それより上の年齢の方も来られる「関係者席」もありますが、そちらは招待制で、主にメディアの方が対象です。

ちなみに、この33歳の制限を設けたのは、私の判断です。

会が立ち上がった時から、田原さんと私の意向は「田原さんと若い人が話す場にしたい」ですが、そこに年齢で線を引いたのは私です。

なぜ33歳かというと、「若者は30代前半まで」という完全に私の主観からです。ぶっちゃけ、35歳でもいいかなとも思っています。近々改定するかもしれません。

中には「30代前半ですら若者じゃない」という人もいるでしょうし「40歳まで若者だ」という人もいるでしょう。30歳の私も若いけど自分のことはおっさんだと思っています。白髪も増えてきました。

90歳の田原さんからしたら30歳だろうが40歳だろうが誤差の範囲、目くそ鼻くそでしょうが、とはいえ「ここまでが若者」と線を引かないといけないと思っています。

会が始まって2年半ほどですが、この年齢制限をめぐり良くも悪くも言われることが多いです。

良い点は、年齢が近い人どうしが集まるので、その同質さから生まれる居心地の良さだと思います。

参加者の平均が20代半ばで、いちばん若くて高校生、年長で33歳です。

もちろん制限の中でも年齢の幅はありますが、離れ過ぎず近すぎず、程よい同時代感覚を共有している人同士が集まる点では、この制限ゆえのメリットだと思います。

悪い点は、この「多様性」の時代に年齢で線を引くなんて差別だ、けしからん!と一部の方々がお怒りになる状況を生み出している点です。

これはたまにネットでそういう書き込みを見かけることもあれば、直接お叱りを受けることもあります。ご意向に沿えなかったみなさまに、お詫び申し上げます。

それらを踏まえた上で、どうして年齢制限を設けているか。

田原カフェでは、若い世代がもっと政治や社会問題を対話しながら考えてほしいし、何か行動をしたい人がきっかけを見つける場でありたいと思っています。

せっかく田原さんが手弁当で来てくれて、これまでの人生で積み重ねてきた多方面に渡る信頼関係を存分に生かして人を呼んで、ましてや私は事務所からお金までいただいていろんな機会をいただいているわけです。

だったら、思いはあるけどまだまだ動き出せていない、何かが足りない若者に燃料を与え、火をつける場にしたい。お金はあげられないけど、これからの社会に対して本当に思いがある人同士が助け合えるような関係性をつくりたい。

そういった思いもあって、若者限定にしているのです。

年齢制限内であれば誰でもウェルカムですが、あえて言えば、社会に対してGIVEの気持ちがある人、何かを変えたい良くしたいという思いがある人に来てほしいです。

ぶっちゃけ「社会のため」とか煩わしいと思う人もいるかもしれませんし、私もそんな時があります。誰かの「社会のため」は他の誰かの「社会のため」とぶつかるときもありますから。

でも「結果として」そういう生き方になってもいいじゃないか、と思える人に来てほしいです。

田原さん、そして関係者席の年長の方々も、みんな若い人を応援したい気持ちが強い方が多いです。私もいつも助けていただいています。

いいGIVEの連鎖を世代を超えて紡いでいけたら。そんな場にしたいと思っています。









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