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人が成長するとき

近所の公園で筋トレしていたら、小学生と幼稚園児くらいの姉妹が近くで遊び始めた。

すると妹がブロックが積まれた高い所によじ登ってみたものの、降りられなくなり、泣いていた。

高さでいうと大人の胸から肩くらいの位置だろうか。まだ幼い子どもからしたら、興味本位で登ってみたら思ったより高くて怖くなったのだろう。

一瞬、助けにいこうかなと思った。

そうしたら姉が「これくらい大したことないから飛び降りなよ」と言って彼女の手を握った。妹よりは大きいが、とはいえ見た感じは小学校低学年くらいで、若干の不安を感じた。

妹は姉の手を握って、「えいっ」と、思いきって飛び降りた。これで二人とも態勢を崩してどこか打ったりしたら、即座に駆け付けようと思った。

妹はふらふらっとしながらも両足で着地した。そのまま、何事もなかったかのように二人は手をつないで、笑って帰っていった。

もしこれで怪我でもしたら、私も傍にいながら放置した責任があるかもしれない。

でも、子どもたちが自分で新しいことをやってみて時に失敗することを経験させるのも、大人の役割なんじゃないか。

こうやって人は成長するんだなあと、筋肉痛でへばりながらしみじみとした。

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