とりあえず続ける
今年の元日、日記に書いた目標が二つある。
「痩せる」と「仕事の幅を広げる」である。
「痩せる」は元の65キロから昨年83キロまで太り、そこからダイエットと筋トレを開始した。
今年の5月頃、73キロまで痩せることに成功したが、それ以降、体重が微増しては微減する一進一退を繰り返している。お風呂に入る度に、鏡で自分の腹周りを見てため息をつくようになった。
「仕事」は色んな人から機会をただけている。有難い。
こないだ、用があって学生時代にお世話になった方に久しぶりに連絡したら「田中さんに向いている」と、ある政策に関われる広報系のお仕事を紹介してもらえた。(特定の政党とは関係ありません)
私はファシリテーションや広報作成をするフリーランスなので、個別で色んなお仕事をいただくことで生きている。
その代表が田原カフェなのだが、遠目から見ると「有名な人となんかやっている人」に見えて、そのまま興味を持たれないこともある。いくら有名な人と仕事をしていても、私自身が何をしたくて何ができる人なのか、自分が思っているより伝わっていないことに気が付いた。
最近は「イベントの場作りや発信のプロ」として、いろんな人が認知してくださる機会が増えた。ちょっとずつ声をかけてもらえるようになった。それがとても嬉しくもあり、襟を正したくもなる。
「痩せる」の場合は明確な数値で表せる目標があるから分かりやすい。だが「仕事の幅を広げる」だとそれが途端にあいまいになる。
幅を広げてどうしたいか。年収だって増やしたい、それなりにフォロワー数だってほしい。だけどそれは自分の仕事をした結果、後からついてくるものであって、目標はそこではない気がする。そもそも安定したいならどこか会社に入ると思う。
私がいまいちばん楽しいのは、政治や社会問題から日常のモヤモヤまで、対話の場づくりをすることである。あとはデザインや文章を書いたりして広報のお手伝いをするのも没頭する仕事である。
わりと最近まで、自分が正しい方向に向かって正しい努力をしている気がせず地に足が着いていない感覚もあった。
だが、ある時期から目立った結果をドカンと出すことより、「とりあえず続ける」を目標にしてから、ちょっとずつ声をかけてくださる方が増えた。
目立った結果を出すと、注目もされるし、興奮もするし、何より達成感がある。だが、そこで内側で燃えていた火が消えてしまい、歩みをとめてしまうこともある。
「とりあえず続ける」という、目標をあいまいにしたまま進むことに居心地の良さを感じたっていいんじゃないか。
ただ、進む目標はあいまいでも、自分が何をしたいか、だけははっきりしておいた方がいい。
もっと政治や社会問題に興味を持つ人が増えてほしい、そのための対話の場をつくりたい。いつか政策づくりに関わってみたい。この思いは学生時代から変わっていない。
その思いを形にする方法はこれからまた変わるかもしれないが、この思いを持ち続けるために出来る何かを、とりあえず続けたい。
あと5ヶ月ほどとなった今年だが、まだまだやらなければいけないこと、やりたいことがたくさんある。
そこで、ここしばらくは腹周りの脂肪を、今自分がやらなければならないことに重ねるようになった。そうしたら不思議と、ダイエットのモチベーションが上がってきたことに気が付いたのだった。
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