パークに入園する【ディズニーランドのフォーマット】#4
「世の中顔が全て」なのだろうか?
顔が全てと考えている人、そうではないと考えている人がいる。
あるいは、そう信じる者と信じない者、信じたい者と信じたくない者がいる。
もちろん人間と比較できる話ではないが、それはテーマパークにおいても同じだ。
ディズニーランドの朝は早い。
朝8時から9時ごろに開園するので、それに向けて6時から7時ごろには、エントランス前に人だかりができ始め、開園直前には長蛇の列になる。
開園前、人々の期待が高まり、ついに入園!
しかし、少し待って欲しい。
我々はエントランスを我先にと駆け抜け(走るのは本来は違反だ)、パークの中へと入っていき、「美女と野獣“魔法のものがたり”」や「ソアリン:ファンタスティック・フライト」に並んで列と首を長くしてしまう。だが、その間に非常に重要な空間を素通りしてしまっているのだ。
その空間とは、エントランスである。
「世の中顔が全て」ではないものの、顔がその人の印象を決めるのは否定できない。同じように、テーマパークのエントランスは、そのパークが提供する体験や物語を連想させる、パークのエッセンスが詰まった空間なのである。
この記事では、東京ディズニーランドと東京ディズニーシーのエントランスに見られるコントラストを、サインの側面から比較鑑賞していきたい。
バスターミナル
入園するまで
入園したあと
エントランスを楽しもう
2つのテーマパークのエントランスには、それぞれ似たような機能が持たせられている。
これら全く同じ機能が、2つのパークの雰囲気を体現する様式で表されているので、そこには美しいコントラストを見ることができる。
東京ディズニーランドの場合は、「ワールドバザール」のアメリカ流ヴィクトリアン様式。19世紀末から20世紀の初頭にアメリカ全土で大流行したものだ。
エントランス周囲の看板は、黄色地に濃緑の囲いがかかったデザインで統一されている。
東京ディズニーシーでは、「メディテレーニアンハーバー」エリアの雰囲気。とくに東京ディズニーシーのエントランスはイタリアのトスカーナ地方をモデルとしており、優しいイタリアの雰囲気が再現されている。
エントランス周囲のサービス施設にはテント屋根が張られ、手作り感あふれるフォントでサービス名が書かれている。
エントランスの看板が、それぞれのパークの精神を表しているのだ。
もっとゆっくりしていきなさい
ところで、エントランス周囲には他にも多様なサービスがある。これらは東京ディズニーランドにあるものは東京ディズニーシーにも存在するし、あるいはその逆も存在する。
だが、TamifuruD自身もまだエントランスの真の魅力を体験できたわけではない。ここに、東京ディズニーランド周囲の看板をいくつか添付しておく。東京ディズニーシーにもこれらに対応する看板があるのか、今後の課題として調査したい。
以上、東京ディズニーランドと東京ディズニーシーの顔について、顔が良いTamifuruDがご紹介しました。
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