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都市デザイン学部で学びたくて、富山に来ました

富山大学の「都市デザイン学部」で学びたいーー
そんな思いで、富山大学へ進学を決めた一人の学生がいます。

東京都出身の益田耕佑さんは現在、富山大学の都市デザイン学部都市・交通デザイン学科に通う二年生です。富山大学を志望したきっかけや、富山大学の魅力について語っていただきました。

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◎「都市デザイン学部」でまちづくりを学びたい

ーー益田さんが富山大学を志望したのはいつでしたか。

高校1年生の時です。東京で行われた合同大学説明会で、偶然富山大学のブースに立ち寄り、その翌年に「都市デザイン学部」が新設されることを知りました。

富山には縁もゆかりもなかったんですが、その話を聞いて興味を持ったので、2年生と3年生の時に富山大学のオープンキャンパスに行きました。

ーー2回もオープンキャンパスに!?

はい(笑)。
富山を初めて訪れた時に、初めて来た街なのに安心を感じたんです。初めて訪れる街って、どこかアウェイ感があるはずなんですが、それがなかったんですよね。富山大学だけでなく、富山という街にも魅力を感じました。一緒に来た母も同じ印象を受けたようです。

最終的に富山大学を受験する決め手になったのは、興味のあった「まちづくり」「地方創生」を、ハード面とソフト面両方から学べるところでした。

ーー具体的に、都市デザイン学部ではどんな学びができるんでしょうか。

僕が学んでいる都市・交通デザイン学科は、まちを工学的視点だけでなく社会学的、経済学的視点にたって横断的に学ぶ学科です。

都市の持続的な発展を「デザイン思考」で学べるところが特徴です。ハード面ではインフラ整備や建築構造など都市環境を作る技術について学びます。ソフト面では、データサイエンスを活用して最新の技術を最大限に生かす方法を学んだり、防災や減災学などからアプローチしたり、コミュニティづくりについて学んだり…。一級建築士などの国家資格の受験資格が得られる点も魅力です。

ーーなるほど。単なるインフラ整備だけではなく、環境や地質学、コミュニティづくりなど、多面的にまちづくりを学べる学部なんですね。これまで受けた中で、印象に残っている授業はありますか。

公共交通と自動車との関係性を学ぶ授業が印象に残っています。

日本全国で公共交通機関が廃れている現状があり、「脱炭素社会」を目指しているにもかかわらず、自動車は一人一台なければ生活できない地域も多いですよね。そんな現状を変えていくために、社会をどう変えていかなければならないかについて考える授業でした。

稲穂の中を走る富山地方鉄道 ©️とやま観光推進機構

ーーまさに今、日本や世界が直面している課題について学び、考え、意見を共有できる授業というわけですね。富山大学の魅力はどこにあると感じていますか。

直接学長に要望や意見を伝えることができる点です。

2019年に富山大学学長に就任された齋藤滋学長は、学生との意見交換会を頻繁に開いておられます。これだけ学長と距離の近い大学はなかなかないと思いますよ。

また、地域との連携や数理・データサイエンス教育の必修化なども富山大学の強みだと思います。

◎コロナ禍での大学生活

北陸自動車道の庄川橋床版取替工事見学(地盤工学の授業)

ーー高校生の時に思い描いていた大学生活は送れていますか。

コロナ禍での大学スタートでしたので、思い描いていたキャンパスライフとは正直違いました。1年生前期はオンライン授業でしたし…。

でもオリエンテーションは対面で行われたので、友人はできましたし、孤独はあまり感じませんでした。家で授業を受けた後に、富山の街並みを散策したりと充実した時間を過ごしました。

ただ、やはり例年に比べて大学内での繋がりを作るのが難しかったので、「NAIMEN」という富大生限定のマッチングサービスを始めました。

ーーどんなサービスですか。

マッチングサービスにありがちな、写真などの「外面」によるマッチングではなく、趣味や性格、考え方といった「内面」のみでマッチングするサービスです。

安心して使ってもらえるように、富山大学の学生に付与されるメールアドレスで登録してもらいます。友達や恋人探しだけでなく、勉強について相談できる先輩を探す方もいらっしゃいます。

ーーコロナ禍での大学生活の課題を、ご自分で作ったサービスで改善されたんですね…!

◎富山での初めての一人暮らし

コワーキングスペースで出会った友人たちと町歩き@富山市総曲輪

ーー富山での暮らしはいかがですか。新天地での初めての一人暮らしに不安はありませんでしたか。

不安は全くありませんでしたね。

富山は適度な田舎だと感じました。東京でいうと郊外のイメージですね。田舎だから近所付き合いがあるのかな、と思っていたんですが、アパート暮らしではそれほどご近所付き合いはありません。

もっと地域の人と交流したいと思い、友人に誘われて訪れたコワーキングスペース「HATCH」や「Sketch Lab」の会員になり利用しています。

「HATCH」にてピッチをする益田さん

ーーコワーキングスペースでは交流も盛んに行われていますか?

はい。実は「HATCH」での出会いがきっかけで、学生インターンもしています。HATCH会員の経営者の島田勝彰さんとお話しして感化され、最近は「PAddle(パドル)」という高校生向けのキャリア支援事業を立ち上げました。インターンという立場ではありますが、この事業は中心になって運営しています。

▶︎「PAddle」についてはこちら

◎「学びたいこと」を学べる大学へ

高校時代の益田さん(左から4人目)

ーー高校生の時から進路を真剣に考え、満足のいく大学生活を送っておられる益田さんから、大学進学を控えている高校生へメッセージをお願いします。

富山は”ちょっと田舎”な場所が好きな人にはぴったりの場所だと思います。時間の流れがゆったりしていて、富山県人は温かい人たちばかり。

ただ、闇雲に富山大学への進学を勧めるわけではありません。僕が充実した大学生活を送れているのは、「学びたいこと」がどこで学べるかをしっかり調べ、自分の目で確かめたからです。

例えば、「経済に興味がある」という方は、経済のどんなことが学びたいのかまで深掘りして考えてみることをおすすめします。そうやって深く考えて決めた進路なら、満足のいく大学生活を送れると思いますよ。

ーーこれから、益田さんが富山でやっていきたいことや、将来の夢を教えてください。

コンパクトシティを推進している富山市でしか学べないことを、どんどん吸収していきたいです。そして、まちづくりや人と町をつなげる仕事をしたいと考えています。

首都圏での就職は自分の性格上向いていないと思っています。満員電車などのストレスがないところで暮らしたいですね。

※コンパクトシティ
できるだけ生活圏を小さくして、居住地域が郊外へ広がるのを抑制した集約型の都市構造のこと。富山市はコンパクトシティを目指して政策を行っている。

ーーあと2年となった富山大学での学生生活も楽しんでください!

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富山城前を走る市内電車 ©️とやま観光推進機構

「都市デザイン学部」の新設を知り、富山大学への進学を決めた益田さん。

コロナ禍での大学生活のリアルや、富山県の印象、そしてこれからの進路について教えてくださいました。

富山での暮らしが不安!という方もご安心ください。僕たち富山お試し移住サービス「ためスモ」のメンバーは富山暮らしの達人です。皆さんの新生活も全力でサポートしますよ。


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