夏は富山、冬は白馬ーー僕の理想的な暮らし
セブ島にあるフルリモートワークの会社で働きながら、富山での暮らしを堪能している人がいる。久保村慎吾さんだ。
久保村さんがロックダウン中のセブ島を出て日本での暮らしを再開したのは2020年9月。その時は、富山県がどこにあるのか、どうやっていけばいいのかも知らなかったといいます。そんな久保村さんが富山と出会ったきっかけ、そして富山での暮らしについて伺いました。
◎夏でもスノーボードができる場所
ーー富山に来られる前は、どこに住んでおられたんですか?
生まれは埼玉。社会人1年目までずっと関東で暮らしていました。ワーキングホリデーでカナダへ行き、その後セブ島の会社に就職したので、日本では関東以外で住んだことはありませんでした。
カナダで登山の楽しさを知ったことがきっかけで、帰国後は山の近くに暮らしたいと思い、白馬(長野県)のシェアハウスに住むことにしました。
ーー確かに、長野県は山に囲まれていて登山をするにはぴったりの場所ですよね。
白馬で、登山だけでなくスノーボードの虜にもなってしまったんです。でも、スノーボードは冬の間しかできませんよね。そんな時、夏でもスノボの練習ができる場所が富山にあると教えてもらいました。それが「立山キングス」でした。
ーースノーボード・フリースタイルスキーを夏冬問わず一年中楽しめる施設ですよね。「夏でもスノボの練習ができる」ことがきっかけで、今年の夏に富山へ移住されたということですね。
はい。さらに、夏を過ごすなら海もあればいいと考えたのも一つの理由です。
◎スーパーの魚の美味しさ・安さにビックリ
ーースノボがお好きとはいえ、友達の一人もいない場所へ移住されるのは勇気がいることだと思うのですが…。
ワーホリや海外での就職を経験していたこともあって、この2年間で16回も引越ししているんですよ(笑)。だから、住む場所を変えることには抵抗がほとんどありませんでした。ただ、富山の友達は早く作りたかったので、シェアハウスに住むことにしました。初期費用を抑えられますしね。
ーーシェアハウス はどのように探しましたか?
ひたすらWEBサイトやSNSで調べましたね。これまで、海のそばに住んだことがなかったので、富山市四方(よかた)にあるシェアハウスを選びました。
ーー実際に、海のそばでの暮らしはいかがですか?
特に夕日が見られるのが最高です。富山で釣りを始めたので、気軽に釣りに行けることも魅力。朝早く起きて散歩がてら釣りをすることもありますよ。静かで、とてもいい環境です。
ーー実際に富山で暮らしてみて、よかった点はなんでしょうか。
アウトドア以外の面で言えば、景色が本当に美しいところです。お気に入りは橋から見える立山連峰。とても心やすらぎます。ビルが林立し、空が狭い都会とは大違いです。
まちがコンパクトな点もいいです。海沿いのシェアハウスから立山キングスのある山まで1時間もかかりません。海から山までこれだけ近い場所って、なかなかないと思います。
夏には川遊びもしました。地元・埼玉の川ってとても汚いので、川で遊ぶなんて考えられません。夏に入れる川があるというのは僕にとって大きなポイントでした。常願寺(じょうがんじ)川の上流でよく遊びました。
ーー普段、食事はどうされていますか?
基本は自炊ですね。お気に入りのスーパー「原信」で食材を買い、調理しています。原信は魚の種類が豊富で、夕方になると安くなったりしているので(笑)。この値段でこんなに新鮮で美味しい魚が食べられるの!?とびっくりしました。
ーースーパーの魚の安さと新鮮さには、多くの移住者が驚かれます。
◎東京で消耗しているなら、富山にきてみてほしい
ーー富山の暮らしはどんな人に向いていると思いますか?
僕と同じように、アウトドアが好きな人ですね。山も海も川も「立山キングス」もあるので、満足すること間違いなしです(笑)。
なんとなく東京に住んでいるなら、一度富山に来たらいいと思います。関東生まれ関東育ちの僕からしてみると、富山って馴染みがない県なんですよね。「立山キングス」がなければ僕が富山を訪れなかったように、富山は遠い存在です。でも今は、東京から北陸新幹線でたったの2時間で富山まで来れるので、気軽に訪れてほしいです。
ーー今後、富山へ移住してくる方にアドバイスがあれば教えてください。
もし、僕と同じように富山に友達が一人もいない状況で移住するなら、シェアハウスに住んだり、コワーキングスペースの会員になってみるのがオススメです。
僕はシェアハウスのイベントで初めて釣りをしたし、土日一緒にアウトドアを楽しんでいるのはコワーキングスペース『HATCH』で出会った友人たちです。
ーー富山に来てたったの数ヶ月で、これだけ友達の輪を広げておられるのはすごいですね。
いや、周りが優しい人たちばかりなんですよ(笑)。ありがたいですね。
ーー久保村さんのこれからの展望を教えてください。
もう少し勉強したいことがあるので、ヨーロッパへ留学しようと思っています。でもまた、日本に帰ってきたら「夏は富山、冬は白馬」という僕の理想的な暮らしをもう一度するつもりです。
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自由奔放に世界中・日本中を飛び回りながら、「自分の居心地の良さ」を最優先に、理想的な暮らしを実現している久保村さん。
地方移住なんて実際難しいでしょ。
リモートワークしながら地方移住なんて、会社が許してくれないよ…。
そんなふうに思い込んでいるあなたにこそ、富山での暮らしを体験していただきたい。
アウトドアが大好きなら。
なんとなく都会で働いているなら。
北陸新幹線に飛び乗って、あなたもぜひ富山へ足を運んでみてください。ためスモは、皆さんの富山での滞在を全力でサポートします。
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