春の嵐と、母の気持ち
息子が小学生になった。ランドセルを背負って学校へ行き、終わったら学童に行く。はじめて下校後に学童へ向かう昨日は大雨で、子どもでも歩くのがやっとの天気だった。
文章に書けば、たったこれだけだ。どこにでもある、当たり前の成長のはなし。でも、わたしは心臓がつぶれそうになっていた。雨粒と桜の花びらが一緒くたに横殴りでぶつかってくる春の嵐のなか、傘の盾をえいやと構え歩く息子。後ろから見るその姿は、想像以上に小さい。
保育園では年長さんとして「あぁ大きくなったなあ」としみじみ思っていた