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エッセイvol.2

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2019年4月の記事一覧

大きなこと

まるで大晦日のようだ。

それはもちろん元号が変わるからである。新たな年になるわけではないけれども、新たな元号になるというのはなんだか年末感を醸し出している。

年越しそばならぬ改元そばを食べようとは思わないけれども、街ではそういった類のものが売られていた。改元どら焼き、祝賀キットカットなどなど。

ポテトチップスをカゴに放り込みながら、各メーカーはいろいろなことを考えるなぁと感心してしまった。

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飽き飽きとする

食傷気味である。

どこもかしこも「平成最後」という言葉で溢れている。元号が変わるという体験は生まれてから2度目。

予め決まっての改元は今回が初めて。多くの人にとって、というよりも今を生きている全員にとって初めてだろう。

だからなのか。

なんだか厳かな雰囲気はなく、お祭りのようだ。なんでもかんでも「平成最後」ということばがついてくる。

それに辟易してしまっているのはぼくだけなのかわからない

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想像力の欠如は罪

大型連休だからだろうか。人混みが多くなった。

渋谷駅構内はとても顕著。抗ってはいけない人の波ができ、飲み込まれるように自分の体も預けることになる。

流れの速さはそれぞれだけれども、うまく乗ることができない人も多い。慣れていないからんなのか。それとも抵抗しているのかはわからない。

どちらにせよ、流れをせき止めるという事実には変わりがない。それはしょうがないことでもある。とは言うものの、せき止め

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いつもやろう

季節はずれの寒さ。とはまさに今日のことだ。

平成が終わるとか、令和が始まるとかいってるばあいじゃない。このままでは、その前にぼくが終わってしまう。そんな寒さである。

防寒対策をしていたとは言え、吹き付ける風は北の方から。いや、方角はわからないけど冬のそれだった。

ホットコーヒーはまさかの売り切れ。寒さをしのぐ手段は特にない。それでも、どうにかこうにか耐え忍んだ。

心頭滅却すれば北風もまた暑

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必修科目だと思う

明日から10連休が始まるという。もちろん、ぼくはなんの準備もしてない。あたりまえだ。10連休ではなく12連戦だからである。

GWやおぼんといったまとまった休みにプロ野球の試合が開催されるのは至極当然のこと。もちろんぼくもお仕事がある。とはいえ、試合観戦は恐らく5試合。それ以外の日は家でなにかしらを書いていることだろう。

さて、こういうときによく目にするのが

「10連休にしたって休めねーよ」

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繰り返しながら進む

世間はもうすぐゴールデンウィークに突入する。もちろんぼくも同じである。とは言うものの、あまり生活に変化はない。

野球があるのか、それともないのか。

そこが軸となり、ぼくの行動が決定される。もはや野球に支配されていると言ってもいい。ぼくが望んでいることなのでそれでいい。

3月末から10月末にかけてのぼくは常にこんな感じ。やっぱり、疲れることだってあるし、嫌だなぁと思うことだってたくさんある。そ

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生きること

なんでもかんでも「平成最後の」をつけると安っぽくなる。

去年の夏頃からだろうか。この言葉を多く見かけるようになったのは。ちなみに今日は「平成最後の水曜日」らしい。

たしかに間違いではない。今日は平成最後の水曜日だった。でもそれをあえて強調する必要はあるのだろうか。言ってしまえば、いまこの瞬間は最後なのである。平成だとか令和だとか元号がなんであれ。

いつなんどきも、その一瞬とまでは言わなくても

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連絡を取る

1年前の今日を振り返るのがとってもかんたんになった。1年前に書いたnoteを読み返せばなんとなくの心情がわかるからである。ちゃんとした日記を書けばもっとわかるのだろうけれども、それをやるつもりはない。大枠でいいのである。こと細かに思い出すのは野暮というもの。

1年前の今日は雨が降る松山にいた。初めて訪れた松山の地。野球のために訪れたそこで雨に降られホテルでひとり。前日に会った友人との会話を思い出

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もう少しゆっくりと

もう少しおおらかな時代に生まれたかった。

そう思うようになったのはいつからだろうか。記憶が定かではないけれども、学生時代でないことは間違いない。社会人になって、アルバイトではなくちゃんと働くようになってから、気づいたらそう思うようになっていた。

怒られるからとか、理不尽なことを言われるから、といったことが理由ではない。たぶん、こういったことはどんな時代でもあっただろう。武士の時代なら理不尽なこ

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翻訳するということ

野球のイベントに参加した。一聴講者として。

内容についてはここに書いても面白くないし、少しばかりお酒も入ってしまったから詳しく書くことはしない。書くことはできるけれども、論理が破綻し厳しい人たちからツッコミが入ること間違いなし。そんなツッコミを受けたらぼくのメンタルでは乗り切ることができない。

とはいうものの、いくつか考えたことはある。各登壇者の発表内容はどれも新鮮で興味深かったのはたしか。も

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両立させること

あぁ暖かい。

仙台から乗ったはやぶさから東京駅で降りて、そうつぶやいた。SNSでではない。リアルに口から出た言葉である。まわりの人が気づいていたのかどうかはわからない。でも、そんなことは関係なかった。思ったことをちょっと口に出しただけだ。

誰かを傷つけるような言葉でもない。

SNSで同じようにつぶやいたとき、「世界には寒さで凍えている人もいるんです」的なつっこみが入ることもある。まぁ暖かい、

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両面から見る

仙台の夜はちょっとだけどころではなく、ほんとうに寒かった。

それこそ神宮球場(東京)の比ではない。グッと冷え込む。試合中にホットコーヒーを買いに行って凌いだほど。

昼間はそうでもなかったけど、やはり東北なんだなと再認識。「見せましょう、東北の底力を」というそれっぽい言葉が脳内でリフレインする。

寒いからすべてが悪いのか、というとそんなことはない。東京よりも北にあるから桜は今が見頃(だと思う)

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月に1度のたのしみ

あしたからぼくは仙台に行く。

今シーズン2度目の遠征である。あ、オープン戦を含めると3度目か。

見るのは楽天対オリックスの試合。贔屓であるヤクルトではないので胃に優しい。心穏やかに見ることができるカード。怖いのは仙台の寒さだけ。宿も無事に取ったし、その他にはなにも不安はない。

あ、不安はない、ことはなかった。新幹線で行くわけだが、仙台は意外と近い。寝過ごしてしまう可能性が十二分にある。ほんと

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選ぶことなんてできなかった

フリーランスは働く相手(取引先)を選べるからうらやましい。

そんな話をなんどか見聞きした。たしかに選ぶことはできる。それは間違いではない。でも、簡単に取引を終えたり、パートナーを解消したりすることはできない。ある意味では会社員よりもむつかしいのではないだろうか。

たくさんの収入源があり、ひとつくらい取引先がなくなっても大丈夫。という人は恐らく一握り。多くの場合、ひとつの取引先を失うことに恐怖を

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