大きなこと
まるで大晦日のようだ。
それはもちろん元号が変わるからである。新たな年になるわけではないけれども、新たな元号になるというのはなんだか年末感を醸し出している。
年越しそばならぬ改元そばを食べようとは思わないけれども、街ではそういった類のものが売られていた。改元どら焼き、祝賀キットカットなどなど。
ポテトチップスをカゴに放り込みながら、各メーカーはいろいろなことを考えるなぁと感心してしまった。
大手メーカーがやるのはある程度の勝算、いわゆる売れる見込みがあるから
に他ならない。元号が変わると決まったときから準備を始め、元号が決まった瞬間に最後の最後を仕上げたのだろう。
そう考えると、1年以上にも渡る大型のプロジェクトなんだなぁと再び感心していた。レジに並びながら。
壮大なプロジェクトは個人だと夢物語になりがちだ。それを実現するには組織が必要である。大きなことから小さなことまで、ヤンマーディーゼルのようにいろいろ考えるけれども、ひとりでできることはたかがしれている。
生活する分には、ひとりで好きなことをやればいいと思うけれども、その先にあるのはなんだろうか。大きなことは、とうていできそうにもない。そんなことを考えながら、4月最後の原稿にこれから取り掛かる。
こちらサポートにコメントをつけられるようになっていたのですね。サポートを頂いた暁には歌集なりエッセイを購入しレビューさせて頂きます。