デュシャンの「泉」は美といえるのか? 佐々木健一『美学への招待』
一時期センター現代文に「近代芸術論」の分野から何度か出題されたことがあって、たまに生徒さんに、「評論の勉強に役立てたいので近代芸術論の本を教えてください」とリクエストを受けることがあります。
本を読んだから成績がすぐに上がる、などということはまずないのですが、とくにこういう近代芸術論(美学と言い換えてもいいと思います)のように哲学の流れをくんだ抽象度の高い評論の場合、多少でも読み慣れておくということは重要です。
読んだからといって好きになる人は稀でしょうし、すらすらと読める