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何処かで誰かが語っていた。

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見て聞いたことに解釈が加わったかたち。
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「インポッシブル・アーキテクチャー:もうひとつの建築史」

「インポッシブル・アーキテクチャー:もうひとつの建築史」

19.02.11(Mon.)
「インポッシブル・アーキテクチャー:もうひとつの建築史」@埼玉県立近代美術館

五十嵐太郎さんと建畠館長のクロストークを拝聴しに.

ImpossibleはUnbuiltを包含しつつ,よりスリリングで様々な価値も含意している.加えてpossibleすらも内包しており,それはポスターの否定線に端的に現れている.

展覧会の枠組みはタトリンの第三インターナショナルを入口と

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「平成の建築を考える」

「平成の建築を考える」

18.10.28(sun.)
「平成の建築を考える」@建築会館ホール
鼎談:八束はじめ×豊田啓介×市川紘司(敬称略)

建築学生サミットの一部でお三方の鼎談の場があるということで,そこだけ拝聴しに.以下遅れた実況(抜け落ち気味)と雑感.

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【スライドプレゼン】
<八束>
1945年と2011年の動向を比較.原爆―原発,平和記念資料館/丹下健三―みんなの家/伊東豊雄ほか
一見共通している

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Archi Future 2018

Archi Future 2018

2018.10.26(Fri.)
Archi Future 2018
毎年行ってる気がするイベント.今年も面白いレクチャー目白押しでしたが,中でも圧倒的に面白かった(自分の最近の興味関心と近かった),池上高志さん×豊田啓介さんのレクチャー「Massive Data Flows」のまとめと雑感を織り交ぜたものを(長め,そして聞いてないと分からない気がする).

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「Massive Data

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「セルゲイ・チョーバン 建築ドローイング展」

「セルゲイ・チョーバン 建築ドローイング展」

18.06.23(Sat.)
「セルゲイ・チョーバン 建築ドローイング展」
@東京アートミュージアム

ロシア人建築家であるセルゲイ・チョーバンのドローイング展。この展覧会を知るまで全く存じ上げなかったのですが、ドローイング力がとても魅力的。
(写真はネットに落ちてたやつですが、展示にもありました)
執拗に人間の頭部をモチーフにした作品や、パンテオンや古典主義的な建築をモチーフにした作品が多い。ヒ

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「ラファエル・ローゼンダール:ジェネロシティ 寛容さの美学」

「ラファエル・ローゼンダール:ジェネロシティ 寛容さの美学」

18.04.30(Mon.)
「ラファエル・ローゼンダール:ジェネロシティ 寛容さの美学」
@十和田市現代美術館

インターネット空間を発想と表現の場とするアーティストであるラファエル・ローゼンダール。
その誰もがアクセスでき、楽しむことができるという寛容性generosityに主眼を置いていることが良くわかる作品たち。
没入的なインスタレーションや体験型の作品は、分かりやすく入り込みやすい一方で

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絶対と関係と野生の間

絶対と関係と野生の間

2018.02.04
3つの展覧会を駆け足でハシゴしての雑感。

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「紙の上の建築 日本の建築ドローイング1970s―1990s」
@国立近現代建築資料館

毎度お馴染み毛綱毅曠さんのドローイングが異彩を放ち過ぎてあれですが、個人的には同時代の建築家の影響が伺える藤井博已さん(アーキズーム/ノン・ストップ・シティ)や鈴木了二さん(ダニエル・リベスキンド/マイクロメガス)が興味深い。

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「能作淳平展&ギャラリートーク04」

「能作淳平展&ギャラリートーク04」

過去のトークイベントの感想まとめ。

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「能作淳平展&ギャラリートーク04」
@プリズミックギャラリー

能作淳平さんの展覧会がもうすぐ終わってしまうので観に行こうと思ったらちょうどトークイベントの日だったらしく、ぬるっと拝聴。

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テーマ【「こと」から「もの」へ】
スピーカー:鳥巣智行×大来優×能作淳平

今回は最近注目の「さんごさん」にまつわるお話。
鳥巣さんと大来さんは

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「Parallel Session 2017」

「Parallel Session 2017」

過去の建築イベントの感想まとめ。

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2017.10.22(日)
「Parallel Session 2017」テーマ“動く、動かない”
@建築会館ホール

日本建築学会が主催する、昨年度のパラレル・プロジェクションズ2016に引き続き今年も開催された建築イベント。
昨年は年齢制限で出られなかったので、今年から初参加。

今回は伊藤祐介と昨年からずっと続けていたプロジェクト「Perso

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『反重力建築の姿と世界』

『反重力建築の姿と世界』

過去のレクチャーイベントの感想まとめ。

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17.10.15(Sun.)
「反重力建築展」
レクチャーイベント『反重力建築の姿と世界』
@四谷アートコンプレックスセンター

ANOMaRY Studio・建築芸術家として活動なさっている姉咲たくみさんによる構想から7年越しの個展「反重力建築展」とそのレクチャーイベントにお邪魔してきました。

レクチャーイベントは姉咲さん×押山くんの対談

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「フランス人間国宝展フォーラム」

「フランス人間国宝展フォーラム」

過去のトークイベントの感想まとめ。

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2017.09.16(Sat.)
「フランス人間国宝展フォーラム」
@東京国立博物館 表慶館

フランスにて日本の人間国宝に影響を受けて、1994年に策定されたメートル・ダール(Maître d’Art)は、フランス伝統工芸の最高技術者に与えられる称号であり、この展覧会はメートル・ダールの称号を有する作家を中心に15名の作品が展示されている。

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Emerging Trajectories: アンドリュー・コバック、ヒメネス・ライ、ジョアンナ・グラント来日講演会

過去のトークイベントの感想まとめ。

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17.05.12(Fri.)
Emerging Trajectories: アンドリュー・コバック、ヒメネス・ライ、ジョアンナ・グラント来日講演会
-米国若手建築家が生み出す新しい建築の空気感

Japanese Junctionのレクチャー企画として、今月の『a+u』でも特集されているOffice KovacsとBureau Spectacul

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建築夜学校2016「切断」の哲学と、これからの建築

建築夜学校2016「切断」の哲学と、これからの建築

過去のトークイベント感想まとめ。

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16.10.07(Fri.)
建築夜学校2016「切断」の哲学と、これからの建築
講演者:千葉雅也×門脇耕三×平田晃久
コメンテーター:松田達
モデレーター:平野利樹

久々に建築の思想的な議論を拝聴。やっぱりこういう話は面白い。

最近あまりフォローできてなかったのが悔やまれる。

90年代以後、ドゥルーズの思想に端を発する「連続性」「関係性」に

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