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\北海道No.2/低い高齢化率の2つの要因

こんにちは、地方公務員の新家です。北海道猿払村に勤務しています。今日は、猿払村の高齢化率が北海道179市町村中下から2番目であることついてご紹介します。参考としたのは、こちらの北海道のホームページの資料です。

北海道の高齢者人口の状況(高齢化率順 )※令和2年1月1日現在住民基本台帳人口

北海道では、毎年1月1日現在の高齢者人口の状況を発表しています。猿払村はここ4年連続で、千歳市につぐ2番目に低い高齢化率で推移しています。令和2年1月1日現在では、1位の千歳市が23.1%、2位の猿払村は24.1%です。ちなみに北海道の平均は31.7%、全国では28.4%です。都道府県で考えると、北海道は18番目の高齢化率で高い水準となってしまっています。猿払村と他の都道府県を比較すると、沖縄県(22.1%)と東京都(23.4%)が猿払村より下回っています。出生率の高い沖縄と出生率が低い東京が1位2位とは少し意外ですね。この辺の理由はまた後日探ってみたいと思います。

では、猿払村の高齢化率の低い要因はなんでしょうか。私の考えでは、2つの理由があると思っています。

若い人の雇用の受け皿がある

1つ目は、漁業と酪農という二つの一次産業が基幹産業として安定していることから、若者の雇用の受け皿として安定しているということが大きい要因と考えています。また、子育て支援センターを先んじて設置して子育て施策を推進してきたことや雇用の安定などを背景に、出生数も比較的安定していて、出生数と死亡数の差である自然増減は例年拮抗している状況です。2019年の合計特殊出生率は2.16で、全国や北海道の平均を大きく上回っています。

60代を超えた層の転出超過

2つ目は、仕事を定年退職等した方などが家族や介護、医療などを理由に村を離れるケースが多くみられ、高齢世代の転出が高齢化率を押し下げている一つの要因にもなっていると推察しています。村では、この辺の課題を解決する策として小規模多機能型居宅介護施設をオープンするなど対策を講じてきています。今後のどういう影響を与えるか推移には注視が必要ですね。

まとめ

さて、猿払村の高齢化率の低さとその要因について私の考えを書いてみました。高齢化率と聞くと低い方が良いという印象をみなさんお持ちだと思います。私自身も、高いよりも低い方が望ましいとは考えています。ただ、各自治体によって状況や構成は様々で、数字に一喜一憂はできないと思います。地域や産業を持続可能なものにしていくために、今できることは何か。新産業創出に向けた取組みもその手段の一つです。

それでは、また。


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