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公務員にとっての「いい仕事」とはどういうものか思考してみた話。

こんにちは、地方公務員の新家です。北海道猿払村に勤務しています。

「いい仕事。」という言葉、言ったり、言われたり、聞いたりしたことはないでしょうか。

自分は、使うことがあります。

自分で思い返してみると、職場の同僚や後輩が想定した以上の結果を残したり、速さでこなしたりしたときに、このようなニュアンスで褒める、称える意味で伝えるときに「いい仕事したね」と使っています。

自らの職場以外でも、関わる民間事業者さんの仕事ぶりに敬意を表す形として「いい仕事されますね!」(関係性などで若干ニュアンスは変わりますw)とお伝えすることがあります。自分の思いも寄らぬ素敵な企画やデザイン、圧倒的な進化をもたらす提案をいただいたり、期待する以上の結果を残される事業者さんもいらっしゃいます。

このように、自分以外の方を対象に考えると自分の思い描く基準を超える仕事をしてくださったときに、「いい仕事」という言葉を使っています。


では、自分の事になるとどうだ?自分の中でのいい仕事の定義とは・・・。


私は、地方公務員という身分で、猿払村という基礎自治体の職員です。

日本国憲法第15条で、すべて公務員は、全体の奉仕者であつて、一部の奉仕者ではない。と規定されています。

また、地方公務員法の服務根本基準として、すべて職員は、全体の奉仕者として公共の利益のために勤務し、且つ、職務の遂行に当つては、全力を挙げてこれに専念しなければならない。と規定されています。


公務員は憲法や法令を遵守しつつ、全体の奉仕者として成果をあげることが求められているということでしょう。

個人の感情や考えから、対象によって対応が変わったり、全体の利益に反することは許されません。

例えば、税の賦課・徴収という仕事でいくと。迅速・正確かつ公正に賦課及び徴収を行うことが求められているでしょう。
・正確に賦課された税額を100%徴収する。
・上記のためにも税の存在や役割を村民に理解してもらう。

また、広報の仕事でいくと。村民に伝えるべきであり、村民が求めている情報を速やかに正確にかつ、わかりやすく広報紙やホームページやSNS等で発信していく。また、発信するだけでなく、一人でも多くの方が情報を享受できるように配慮することが大切なことがあ求められているでしょう。
①広報紙が全世帯で手に取ってもらい読んでもらう率100%。
②読んでいただいた記事の内容が理解してもらえる内容である。
③村民が求めている情報を把握すること。

いい仕事とは、仕事そのもの行為だけではなく。その後もたらす、効果や意識、感情といったものも併せて大事なことだと思っています。

広報の仕事の例でいくと、①広報紙が全世帯で手に取ってもらい読んでもらう率100%。を達成することはとてもすごいことではありますが、②読んでいただいた記事の内容が理解してもらえる内容である。の観点で考えたときに半分の人しか理解できないような内容だったり、③村民が求めている情報ではなかったりすると、いい仕事とは言えないでしょう。

広報紙を発行すること自体は目的ではなく手段。その手段を通じて①から③といった成果をあげて、広報紙発行の目的である村政への理解を深めてもらうということを達成することでいい仕事ができたと言えるのでしょう。

時に、手段が目的にすり替わってしまう自体に陥りそうになることもあるかもしれませんが、この点は自分自身気をつけるべき重要な視点として抑えています。

既存事業で迷ったり、新規事業で行き詰まったりした時は、なぜこの事業が始まったのかということを振り返るということを私はしています。

初心忘るべからずという言葉がありますが、正にその通りと考えています。一旦立ち止まって点検することはとても大切なことだと思います。早め早めの点検できれば、軌道修正もしやすいでしょう。


今日は、いい仕事という言葉について思考してみました。

同僚や後輩、関わる事業者さんへ「いい仕事したね。」「いい仕事しますね。」と声をかける時は、これまでの例や基準であったり、私の想定を超える成果をあげていただいた仕事に対するものです。

そして、自分で考えるいい仕事とは。目的を達成するために計画した取組みを実施し、狙った成果をあげることと定義したいと思います。

一方で、目の前の一つ一つの仕事の結果を出していくのも大切なこと。同僚や後輩が結果を一つずつ出してくれた際には、いい仕事したね。とこれからも声をかけていきたいと思います。

そして、結果の積み重ねから成果を出すところまでの流れを一つずつ体験することで、仕事への向き合い方や考え方を互いに育てていければ村全体の発展につながると考えています。

言うは易し行うは難し。有言実行できるように取り組みます。


本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
また、次の記事でお会いしましょう。

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