洋書にリベンジしてみよう

私が大学1年生の頃、どんどん英語を勉強したいという意欲がとても高かったです。

高校受験で勉強していた頃、英語以外にも古文の勉強をしなくてはならなかったり、色々とやることが制限されていたのですが、大学に入り、自分がやりたい勉強ができるようになりました。

私は外国語学部に入ったこともあり、英語の勉強をもっと深くまでしていく、ちょうど勉強始めの時期と表現したら良いでしょうか、大学1年生とはそんな時期でした。



そんな私が大学1年の頃の担当の先生にある質問をしました。

「洋書でおすすめの本はなんですか?」

高校時代英語の勉強はおそらく同じ学校内では誰よりも勉強していたと思います。英語だけは自信があり、もちろん学年でもトップクラスの実力がありました。

大学に入り、せっかく英語を専門に勉強ができるのであれば、洋書を最初から最後まで読んでみたいと思ったのです。

そこでおすすめをされた本がKazuo Ishiguroが書いた『Never let me go』でした。

みなさんはKazuo Ishiguruという名前をご存知でしょうか。

名前を見て気が付くと思いますが、彼は元々日本人なのです。幼少期に家庭の事情でイギリスに行き、そこからずっとイギリスで生活をしています。

彼は日本語が全く話すことができない日本人なのです。



そんな経緯がある日本人で、尚且つ大学の先生が教えてくれるおすすめの本といえば読まないわけにはいきません。

当時、私が「おすすめの本はなんですか?」と聞いたちょうどその時に大学の先生が読んでいた作品が『Never let me go』だったのです。

後にノーベル文学賞を受賞し、日本語訳で『わたしを離さないで』という作品がヒットするとは、当時の私から想像もつきませんでした。

しかし実際に読んでみると内容は難しく、高校で3年間勉強したくらいでは全然読むことができなかったのです。



そんな私が次にKazuo Ishiguroと出会ったのはイギリスに留学している時でした。

テレビを見ていて、クイズ番組をやっていました。日本で言う「クイズミリオネア」と同じような番組です。(途中から見ていたため番組名まではしっかりと覚えていませんが)

あるイギリス人作家を問う問題の選択肢に「Kazuo Ishiguro」という名前を見ました。

その当時、ホストマザーに「Kazuo Ishiguroって知ってる?」と聞いて、知らないと言われたため彼のイギリスへ行った経緯などを話したことを覚えています。



大学生の頃挫折した記憶があり、昨年本屋で『わたしを離さないで』を見かけた際にはつい購入してしまいました。

英語で読めなかったから日本語で読んでみようと思ったのです。かなり面白い内容で、私は友人に勧めたことを覚えています。

こんな思い出のある作家、作品だからこそもう一度洋書に挑戦してみてもいいのではないかと思いました。

時間がなくてできないは言い訳です。自分が英語ができないことを正当化したいだけです。

明日は少し時間ができるので、少しでも読んでいきます。


ではまた明日。
 Taku

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