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麦な酒

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ビールとか、ウイスキーとか。麦焼酎はふくまない。
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ビール2022

ビール2022

2022年に飲んだビールたち。
1年で181銘柄。よく飲んだ1年だった(当社比)。
ここ数年はほぼ家飲み。ごくたまにお店で飲んだりもしたが、ごくたまにだ。
今年もうまいビールがたくさん飲めますように。

例年どおり仕入れ経路の問題で、飲むビールのブランドやスタイルにだいぶ偏りがある。そしていまだにスムージサワーとやらは飲めていない。イタリアンピルスナーは飲めた。

例によって、特に強く印象に残った

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のろわれしモノ

のろわれしモノ

稀少な故に、勿体ながっていつ飲もうかと逡巡してしまい、開け時を逸して何年何年も手元に残り続けるビールたち。

ビール愛好者の多くは、そのような「飲めないビール」を大量に抱え、冷蔵庫を唸らせていることだろう。

「飲めないビール」はビール愛好者にとって呪いであり、ビール愛好者とは須く呪われし者なのだ。

幸い私はビール専用冷蔵庫を所有していない──つまり"まだ""ただ"のビール好きだ──ため、呪いの

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ビール2021

ビール2021

2021年に飲んだビールたち。
1年で174銘柄。昨年は大変よく飲んだ。
一昨年、昨年に続きほぼ家飲み。
今年もうまいビールがたくさん飲めますように。

仕入れ経路の問題で、国内大手メーカのものがたくさんあったり、海外ブルワリーが特定インポーターのものに偏ったりしている。
各方面で話題になっていたスムージーサワーとかペイストリースタウトとかは全然飲めていない。

例によって、特に印象に残っているも

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ちかごろの? クラフトビールの? けいこう? ~2021年暑い10月~

ちかごろの? クラフトビールの? けいこう? ~2021年暑い10月~

ものすごく久しぶりにビールの話です。
とりとめもなく、だらだらと、ビールの話をします。
まあ平常運転です。

長らく飲みに行くことができない期間が続いていたので、専らリカーストアでビールを買って家で飲む日々であり、そのうえ行動範囲も極限られているため、特定のお店(およびその取引先たる特定インポーターや特定国内ブルワリー)のラインアップだけで傾向めいたものを見いだすという、大変に恣意的で偏狭なお話で

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ビール2020

ビール2020

2020年に飲んだビール。
1年で148銘柄。今年はよく飲んだ。
昨年に続き家飲みばかりだった。
来年もうまいビールがたくさん飲めますように。

特に印象に残っているものをいくつかピックアップする。

Oud Beersel Oude Geuze Barrel Selection Foeder21白ワイン樽でエイジングしたヴューランビック(ランビック古酒)を、若いランビックとブレンドしたグーズ。辛

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ビール2019

ビール2019

2019年に飲んだビール。
1年で86銘柄。非常に少ない。
そして家飲みばかりの1年であった。
来年はおいしいビールがたくさん飲めますように。

特に印象が残っているものをいくつかピックアップする。

 

ブリュードッグ オーバーワークス ファンク・パンク ブレット・ファーメンテッド・IPA・エイジド・イン・フーデルズ
BrewDog OverWorks Funk x Punk Brett Fe

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ピルスナー・ウルケルの注ぎ

ピルスナー・ウルケルの注ぎ

ピルスナー・ウルケル(Pilsner Urquell)は言わずと知れたピルスナーの元祖であり、ラガービールの醸造方法の基礎となったビールである。と言われている。

このピルスナー・ウルケルには、ミルコと呼ばれる独特の注ぎがある。チェコ語の「ミルコ Mlíko」とは英語の「ミルク Milk」、つまり牛乳。牛乳のように、まっ白な泡だけの状態でグラスを満たすのだ。

近頃、ピルスナー・ウルケルを常設する

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ドラフトビールの量り売り

ドラフトビールの量り売り

ドラフトビールが。量り売りされている。

海外、特にアメリカでは当たり前のことらしく、ブルワリーやリカーストアだけでなく、スーパーマーケットにもドラフトビールの量り売りコーナーがあり、自分で飲みたいビールを思うさま汲んで購入するのだとか。
ウラヤマシイ!

当方日本では、ごく一部の酒屋や飲食店でだけ行われているものであり、普及しているとはいい難く、残念なことこのうえもない。

日本におけるアルコー

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ちかごろの? クラフトビールの? けいこう? ~2019年、夏の終わり~

ちかごろの? クラフトビールの? けいこう? ~2019年、夏の終わり~

飲みに行ったり買いに行ったりする時間と心の余裕が出てきたので、また少しずつビアバーとかリカーストアとかに通いはじめた。

前回から4ヶ月、くらい。
今年も早3分の2が過ぎてしまった絶望感と焦燥感に苛まれつつ、ビールのけいこうはどんなもんかな? なにか変化はあったかな? と思いを巡らせてみた。

けいこう?相変わらずニューイングランドIPA(NEIPA/ヘイジーIPA)は人気のようだ。ヘイジーはIP

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#IndependentCraft

#IndependentCraft

最近、アメリカからの輸入ビールの一部に #IndependentCraft のシールが貼られていることに気がついた。 #TakeCraftBack にあえなく失敗した Brewers Association が次なる戦略として、Independent な Craft Brewer に #IndependentCraft シールの配布をはじめたようだ。

悪辣なる飲料系メガコーポによるクラフトブルワ

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ビール廃人たちへ感謝を

ビール廃人たちへ感謝を

最近日本酒ばかり飲んでいるような気がするので、緊急でビールを仕入れてきた。
善きビールがお手軽なカンで手に入るのは大変ありがたい。
これもひとえに、重度ビール廃人たちのおかげであると思う。

ほんの数年前までは日本で手に入るとは思えなかったブルワリーのビールたち。
アメリカに赴いた重度ビール廃人たちがSNSに写真やら感想やらを流していたのを眺めながら、羨ましさに身悶えしていたことを思い出す。

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コーヒービール

コーヒービール

久しぶりに面白いビールを飲んだ。
タイトルどおりの「コーヒービール」である。

一言でいうと、まんま「コーヒーを香りつけに使ったビール」なのだが、今回飲んだヤツは、ちょっと面白い取り合わせ。

志賀高原ビール×アップライト コーヒー&ドーナツ
SHIGA KOGEN × UPRIGHT : Coffee and Donuts長野の酒蔵・玉村本店が手掛ける志賀高原ビールと、アメリカはポートランドのア

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ならべてたのしむ(1)スプルスエールとブラックボトル

ならべてたのしむ(1)スプルスエールとブラックボトル

ならべてたのしむシリーズ第1弾。

ビールと、そのビールに所縁のある他の飲み物を、揃えて並べて飲み比べて、混ぜてみたりもして楽しんでみよう、という試み。

栄えある、いや特に栄えはない第1回は、ビール:スプルスエールとウイスキー:ブラックボトルである。

クラン・ブリューイング スプルスエール
Clan Brewing Spruce Aleスコットランドはクラン・ブリューイングの、スプルスを風味付

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