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【清世展覧会】 画家と物書き 【作品参加します】

どうも、皆さまご機嫌よう。
今回は重大なお知らせがあります。

清世さんから既に発表&ご紹介があったかと思いますが、わたくし大枝こと、おおえだ。
なんと来年1月29日~30日に原宿にて行われる清世さんの展覧会にクリエイターとして参加します。


【参加って何やるの?大枝清世の絵本を販売するでしょ!】


清世さんからお声掛け頂き、作・大枝岳志/絵・清世の世界一あたたかで優しい絵本を会場限定にて販売する運びとなりました。
みなさんに手に取って頂ける大枝書籍、ついに実現の巻です(清世さんのおかげです)!
作りはかなり本格的なものになるので、買って頂いた人達の手元でずっと大切にして欲しいという想いで制作しております。

【展覧会概要はこちらをチェック】

【そもそも知り合ったきっかけ】

清世さんの存在は前々から知っていたものの、初めて交流するキッカケとなったのは「あなたの記事から絵を描きます」に参加した所から始まります。

素晴らしい絵を描く人だけれど……自分から飛び込んで行くのはイヤンイヤン! していたら、何と周りの方から「是非参加してください」と僕の背中をドーン!と押すお声掛けを頂いたのがきっかけ。

動と静の間を捉えるような絵の雰囲気からして「感性が似ているかも」とは思っていたけれど、画家と物書きでは分野があまりにも違うしなぁ……フォロワーの種類も違うし……という事で一度お礼を言ってからしばし交流は途絶えます。

【展覧会のおはなしを聞くまで】

それからしばらく経った頃の僕でしたが、やっぱり清世さんの感性が気になり続けていたのでnoteのチェックは毎日欠かさず行い、前フリなしで今までやってなかったインスタのアカウントを作りインスタライブへ遊びへ行き、Googleで「清世」を調べ尽くし、路上100では応援の気持ちで差入グッズを無言で送りつけるという立派なストーカー行為に及びます。

そんなある日、僕の連載していためちゃくちゃ暗い小説「シザーゲート」の最終回に何と清世さんからコメントが。
このお話は徹底的に希望を奪われ、暗闇に落とされた主人公が最後の最後で一粒の光を見るお話です。しかもそれが「希望」とは呼べないくらい微かな光。というような内容でした。
作品は暴力描写も性描写もあり、とても万人受けするような内容ではないものがズラリ35話も続きます。

そこに書かれた清世さんのコメントを目にした時、この人が見ている物と自分の見ている物は同じだなぁと気付くというか、感じました。
それぞれ右岸と左岸に立ちながら、行き着こうとしている場所が同じである彼女の存在は僕に大きな影響と表現への触発を生み出しました。

夏頃に実際に会ってお話しして以降、noteやTwitterを通して実は真正面から感性でぶつかり合う遊びを繰り返したりして遊んでました。

気付いていた人はご一報お待ちしてます。

Twitterではこんなやり取りとか。(一例)

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こんな風にしてお互いの感性で遊んだり、zoomで9時間喋り倒して疲労の限界に挑戦したりと、日々を重ねる度に感性のやり取りの楽しさは増して行きました。
楽しもうと思って楽しむ訳ではなく、自然と感性の殴り合いが出来るから楽しい感覚なのです。

飛び出す感性の新鮮さに「良い意味で慣れない」彼女を知れば知るほど、作品や関わる人へ向ける繊細な熱量の凄さを実感し、「会いに行く画家」「会いに来いの物書き」という、また自分とは真逆のスタンスだったりする部分もより興味を持つきっかけになりました。

【だが、清世さんに題材にしたいと言われ詰問する大枝】

展覧会をしたいと言う話は聞いていたものの、いざやろうとなった際に
「大枝作品を題材として取り上げたい」
と清世さんからお話を頂きました。

その話を聞いた瞬間の僕のリアクションは

「はぁ?」

という、それまで交わしたやり取りの全てが身も蓋も無くなるようなものでした。
zoomの画面に向かって眉間に皺を寄せ、煙草を吸いながらメンチを切り、大否定のオーラをこれでもかとブチかましたのです。

この直後、みなさんが日頃「かわいい~」と仰る清世さんを僕がガン詰めすることになります。物騒な小説の大枝がガチで出ました。

よっぽどだったのでしょうか、翌日清世さんから

「なんであなたを選んだのかwordにして送りつけてやろうと思った」

と言われるくらい、自分が選ばれた事への詰問を清世さんに対して行ったのです。

「殺生を懸けて斬り合ってみたい!」

と意気込んで一生懸命にブンブン!と刀を振ろうとした清世さんに向かって、僕は真顔の全力で、しかも土方歳三が憑依した状態で斬殺してやろうと意気込んで斬り返しに行きました。

ちなみに、殺気立ったやり取りはこんな感じでした。
※清世ファンのみなさん、許してニャン!

「展覧会なんだけど、大枝くんの作品を題材にしたいと思ってて……」
「何で? 別に俺じゃなくていいでしょ。やるなら一人で(清世の作品のみで)やんなよ」
「……あくまでもnoteを通じて出会った人に、感謝をしたいっていう目的があるので……それで……」
「だったら、なおさら俺じゃなくていいでしょ。あなたの周りには俺よりも前に知り合ったクリエイターが沢山いるでしょ」
「……大枝君は一番感性が近いと思ってるから、それで」
「じゃあこれから先、展覧会までにもっと近い人が出て来たらどうすんの?」
「仮にそういう人が出て来たとしても、制作には時間が掛かるし間に合わないから」
「あっ、そう。間に合わないからなんだ、へぇ。行く行く誰かが代わりになるくらいなら、最初っから俺じゃなくていいでしょ。そんな半端な気持ちで来られても困るし、お互い良くないと思うよ。そんな気持ちに自分の作品出しても責任をペイ出来ないし。俺もやるならハナっから半端な事したくねぇし。だったら何で俺なの?」
「感性が……」
「具体的な根拠がないでしょ。何で俺なのかが伝わらないし、理由がない。一体この作品の何が好きで、何に魅力を感じてるのか具体的に説明されないと困るし「イイよ」とは言えないわ、それにベラベラベラべラ」
「でも私が伝えたいものは!」
「それが伝わらないって言ってベラベーラベラベラ!!」
「伝え」
「ベラベラべー!」
「伝」
「ベラーーーーー💢!!」

というやり取りが実に一時間続きました。

こんな風になってしまったのは本当申し訳なかったと思っています。それでも最初から素直に喜びを表さなかったのは彼女の想いなどを聞いていたからです。
その想いとは……

「専業画家になりたい」

という、画家として何者にもなれなかった苦節を味わっているからこそ生まれる彼女の心からの言葉だと感じていたからです。

記事から絵、路上100、絵から小説の活躍を見ていて、それがいよいよ夢ではなく目標として射程距離に入っているんじゃないだろうか、と僕は感じていました。
ずっとやりたかった展覧会なんだから、清世としての魅力を余すことなく存分にそこで発揮して欲しいと思ったのです。
展覧会を観に来る人達も、清世の世界に浸りたいはず。

清世という画家の生み出す作品が持つ力を信じているからこそ、そこに「大枝」という異物を持ち込んで欲しくないという気持ちがありました。

しかし、noteへの感謝という展覧会のテーマを聞いて、その気持ちも分かった上で、そうやって話をした事で清世の本気が伝わって来ました。
だからこそ僕も本気になり、展覧会のイメージはもちろん、会場選びの段階から展覧会作りに携わる事となりました。

それまでいつもにこやかに話していたもんですから、清世さんをさぞビックリさせたと思います。
こんなやり取りがあって、それからまったくゼロからの状態で絵本や展覧会を作る事になります。

だから夏から今まで実は一秒も暇がない状態で小説を書いていたのです。
そもそも小説は暇で書けるもんじゃない。

夏以降、季節は秋にはなるし毎日がとにかく24時間だし大忙しです。そんな目が白黒しっぱなしの大枝の様子を展覧会のチケットにもなる買切り有料マガジンにて毎週火、土曜日限定でお届けします。お願い、読んで労ってやって……!!※清世さんや他のメンバーの奮闘エッセイも配信するよ!

マガジンはnoterの方なら1500円で買える(通常チケットは2000円)+限定エッセイなどが読める特典付です!


始めは清世という一人の人間の心の中にしまってあった想いが言葉になり、その言葉が響いた僕が加わり、さらに多くの人が彼女の想いに応え、強力なメンバーがこの展覧会を作るにあたり、集まってくれました。

【声に応え、協力してくれているメンバー】

僕の背中をドーン!と押してくれたnolyさん。この方がいなかったら清世さんとは無縁でした。
展覧会では焼き菓子担当で、清世組ではナイスアイデア担当でもあります。
超絶おいしい焼き菓子のネットショップをオープンしたので皆さん要チェックやで!


感性のハンドルをアシストコントロール!対話のNoyaさん。
僕の脳内はいつも勝手に忙しいので、対話のようにお話しする事で感性の整理整頓ができるのです。
インスタで紹介している絵本や文章は物書きとしてとても参考にさせて頂いております。


契約関係には事務が必須!清世組のスーパー事務実務担当の歌原香菜さん。
書面関係やこれはどういう意味……?という時には欠かせない歌原さん。なんと歌原さんは事務だけではなく、占いも出来る……!!
物の考えの変換の仕方などの記事も書いていて、「損切のススメ」が僕のススメです。こんな物騒な僕ですが、昔は断捨離、損切が出来ない人間でした。

最後は清世組にとっての心優しき大人の見本、国岡凛さん。
国岡さんは「スキなものはスキ!」のスキ!を伝えるプロフェッショナルでもあります。
手帳や野球、テニスや愛車のロードスターなどワクワクする話をしている時のワクワクがこちらにまで伝わって来て、お話を聞いた後にそんな楽しい話を僕も誰かにしたくなるスキを伝播させる達人。
国岡さんはスタンドエフエムにて毎週日曜夜10:00~からスキや楽しいを見つけて育てる「らしさラジオ」を放送中。
聞くたびに優しくて楽しげな声に思わず心がほっこりします。

清世組が「わちゃー!」となりそうな時はいつも国岡さんがしっかりとまとめてくれます。
大枝にとっては心の兄貴。


【最後に伝えたいこと】


ここからのゾーンはいつもの大枝の随筆ゾーンになります。今回盛り沢山です。
太い文字使ったり、慣れないことしてたからみんなも「!?」って思ったかな。

前々から話しているように、去年の今頃の僕は路頭に迷った挙句、一人で生きて一人で死ぬことを覚悟して生き始めた辺りだった。
家に帰っても誰もいない部屋。誰かと話をする事もない日々を送り、人と新しい関係性を持たないように努めていた。

集団で入るタイプの墓に申し込みを済ませ、過去を遡るような物や卒業アルバムはすべて躊躇せずに捨てた。嫌な思い出なんかないはずなのに、ゴミ袋に入った高校の卒業アルバムを見て何故か笑いそうになった。

ただ家に帰り、飯を食い、一人で寝起きする生活。そんな生活をする為だけに働く日々だった。

小説もスランプだったし音楽を再開しようか悩み、それでも表現はしたいと想い続けていた。 
この世界に最期に残せる表現って何だろう? そう思って、スランプと向き合って小説を遺書として遺すことに決めた。
電脳空間でサーバーに魂を残し続けていれば、俺が死んだ後も誰かに伝わるかもしれないなぁ、と。

けれど春先から読んでくれる人が増えて、多少人と交流が出来るようになった。
そんな中で出会った清世という人は僕に対して容赦がなかった。

「遊ぼうぜ! でも靴紐は私が自由に結んで開いてするからな!」

土足で踏み込んで来た彼女に、最初は正直ビビり倒していた。
俺と関わってもマジでいいことなんか無いよ。多分、そんな事も伝えていたと思う。

それでも懸命に打ち合いを挑んで来る彼女の姿勢に、自然と僕の腰も上がっていた。

そうかい。やるならとことん、やってやろうじゃねーか。

そうやって始まった打ち合いの中で、彼女が持つ表現への想いを知る事になった。

「誰かにとって、大丈夫って安心できる場所でありたい」

その場所というのは展覧会はもちろんのこと、彼女の生み出す作品の事でもあるのだろうとすぐに理解が出来た。
決して立ち上がって走り出したくなるような、そんな眩いばかりの希望を見せたい訳ではない。
迷っていたり不安になったりしている人達が、そっと心を置ける場所を作りたいのだろうと。

僕が小説で掲げているテーマも、元々そういったものだったからだ。

みんなにとって見える太陽ではなくて、みんなの中から落ちてしまった暗闇の中でギリギリ見える光を届けたい。
それが僕の言うところの「祈り」でもある。

眩いばかりの明るさに浮かぶ影を、時として人は「可哀想だ」と言う時がある。
それはきっと照らされたものと比較した印象の言葉なのかもしれないけれど、僕は光に浮かされた影があるからこそ明と暗が生み出すコントラストが美しいと感じる事が出来ると思っている。

「そんな事言ったって、どうせ負け惜しみでしょ?」

そう言いたくなる人も世の中にはいるだろう。確かに、その考えは負けっぱなしの人生で得た逃げ道なのかもしれない。
けれど、何もせずに諦めて明と暗をぼんやり外から眺めているだけの人間にはなりたくなかった。

その中から零れるような一筋の想いに、熱を感じた。

それは清世という表現者が持つ想いだった。
ひとつひとつのテーマと常に向き合い、表現し続ける姿勢に正直僕は胸を打たれた。

今の彼女を見て、仮にこんな言葉を言う人がいるとする。

「どうせ負け惜しみでしょ?」

僕は今、堂々とこう返してやろうと思う。

「やってから言え」

と。

清世が作ろうとしている展覧会は決して内輪にならず、誰もが訪れてホッと出来る瞬間を感じてもらえる場所。
それは温かで優しくて、小さくても心の奥に響く力のあるものだと感じている。

僕が日頃読んで頂ける時間を大切にしているように、彼女も表現者として見た人が絵と対話する時間になるよう、望んでいるのだと思う。

一年は短いようで長い。様々な思いが積み重なり、今こうして一人で死のうとしていた人間が多くの人と関わり、時折目を白黒させながらひとつの事を作り上げようとしている。

去年の今頃の僕が見たら、きっと止められるかもしれない。

「おまえ、そんな事して後の事どうすんだよ?」

そう言われてしまうだろう。でも、今の僕はこう返したい。

「楽しいから大丈夫だよ」

こんな風に自分に言えるようになったのは清世さんのおかげでもあるし、そもそも僕を目にしてくれた皆さんのおかげでもある。

本当に感謝が尽きない。

本気も本気で、それでも肩の力を抜いて遊びに来れる展覧会を目指して日々アクセル全開爆走中なので、皆さんに是非とも会場にお越し頂きたい。

作者兼スタッフとして開催期間中は僕もいる予定なので、大枝と会ってお話してみたい! や 小説のせいでトラウマ思い出した一発ぶん殴りたい! という方も是非、ご来場頂けたらと思います。

最後に。例え零れるような一粒の光であっても、あなたの中へ届きますように。

最後までお読み頂きありがとうございます。
多くのご来場、お待ちしております。

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