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ショートショート広場

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一話完結〜数話完結の短編集を載せています。 あなたの息抜きのひとつに添えて頂けたら嬉しいです。
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#短編小説

【小説】 無限青々 【ショートショート】

 鍬を握る手が疲れて来て、青々とした空を回る大きな鳥を見上げるフリをして、寛吉はほんの束…

大枝 岳志
2週間前
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【小説】 缶詰先生 【ショートショート】

 その日、鯖カレーを猛烈に食べたくなった私は近所のコンビニエンスストアへ急ぎ、レトルトカ…

大枝 岳志
3週間前
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【小説】 ドアマンの憂い 【ショートショート】

 劇場のドアマンがその職に就いたのは独裁者の気まぐれからであった。  とある演説後、独裁…

大枝 岳志
1か月前
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【小説】 社会死葬儀 【ショートショート】

 予定通りに行けば昨日、私の葬儀が執り行われたはずだ。  最も、この肉体の死を弔う葬儀で…

大枝 岳志
1か月前
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【小説】 夏。収穫アルバイト 【ショートショート】

 高校生活最後の夏休み。受験勉強そっちのけでアニメを観ていた僕は、ある作品の影響からカッ…

大枝 岳志
1か月前
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【小説】 わくわく抽選会 【ショートショート】

 地元の商店街で買い物をしたレシートを五枚集めると、大型テレビやAIスピーカーなんかが当…

大枝 岳志
1か月前
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【小説】 夕闇に告ぐ 【ショートショート】

生まれたはずであるこの街の、少し駅から離れた踏切の向う側の景色を実は彼女はあまり良く知りませんでした。 見破られないように、見透かされないように。 群れを成す彼女らの話題に合わせて、さも楽しそうに、嬉しそうに、通ったことがあるかのように一緒になって雑貨屋の話で盛り上がっております。 「錆色の看板が渋くていいよね」なんて。 別の群れから聞きかじった情報で情景を思い描きながら。 今うまく笑えてたかな、ちゃんと目まで笑えていたかな。 と心の奥で無意識に舵を取りながら、です。 [ 「

【小説】 笑顔の携帯ショップ 【ショートショート】

 日曜で多忙を極める携帯ショップのカウンター。勤務二ヶ月目にして高岡真奈美は、椅子にふん…

大枝 岳志
1か月前
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【小説】 駅前おじさんの真実 【ショートショート】

 東京○○区駅前等で非常によく見られる光景の一つに、昼間から泥酔し切った中高年者がロータ…

大枝 岳志
1か月前
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【小説】 第二秘書浅見賢太郎 【Ⅳ・最終回】

 浅見は第二秘書着任早々、中学時代より崇拝する正文学会会長・吉原大源と丸一日に及び行動を…

大枝 岳志
1か月前
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【小説】 第二秘書浅見賢太郎 【Ⅲ】

一話、二話はこちら→  新宿会館での少年部講演会を終え、楽屋へ戻った正文学会・会長の吉原…

大枝 岳志
1か月前
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【小説】 第二秘書浅見賢太郎 【Ⅱ】

第一話はこちら 校則で禁止されていた宗教勧誘を行ったことが原因で停学処分となった正文学会…

大枝 岳志
1か月前
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【小説】第二秘書浅見賢太郎 【Ⅰ】

 ここに、とある人物の手記がある。  決して上手いとは言い難い文字や文章を見る限り、日記…

大枝 岳志
1か月前
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【小説】 夢の街 【ショートショート】

 ガラクタの山、冴えない通り、曲がり角に立ち続ける古びた娼婦が男に声を掛けた。 「どうせ見つかりっこないわよ。いつまで探すつもりなの?」  風は錆びた鉄の匂いを運んでいるが、それが川向こうの国政工場のものなのか、目の前の女の経血のものなのか、男は考えあぐねて顔を顰める。 「俺だって、本当に見つかるとは思ってないさ」 「呆れた。そうやって自分に言い訳してるつもりなの?」 「うるさい」  男は吸いかけの煙草を娼婦に投げつけるが、草臥れた身体に弾かれて地面に落ちた燃え殻を、