たけしん

出版社勤務二年目のマーケティング担当です。読んだ本の話と、自分の仕事の話をしようと思っ…

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出版社勤務二年目のマーケティング担当です。読んだ本の話と、自分の仕事の話をしようと思っています。こんにちは。

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【自己紹介】出版社のマーケティング担当がnoteで何をするのかの話

こんにちは。たけしんといいます。 タイトルにも書いた通り、出版社でマーケティング担当をしています。 とりあえずnoteを初めてみたものの何を上げようかなあと思案していたところだったので、自分の指針用のメモも兼ねてどういうnoteの使い方をしていくのかを書こうと思います。 その前にまずは僕のプロフィールからお話しておきますね。 僕はどういう人なの?僕は2020年7月現在24歳の男、O型、好きな色は浅葱色(#00A4AC)です。メガネをかけています。 出身は北海道。北海

    • 【営業セクションで学んだことを異動先の編集部に共有してみよう、の話

      営業セクションから編集セクションに異動して1ヶ月が経過したわけですが、それに伴ってこのnoteもどう活用しようかなあと考えておりました。 僕の編集部では週に一度部会が開催されていて、部員7人からの進捗の確認、新企画の検討に加え、持ち回りでその人の強み(?)に関するトピックスというのを共有することになっています。 異動してから7週目ということで、いよいよ僕の番が来ることになりまして、何について話そうかと思案していたところ編集長から「まずはマーケティングの重要性について」とテ

      • マーケティングは仕組み作りである……らしいのでまずは社内から小さなDXを、の話

        記事中に僕が参考にした書籍のリンクを貼っておきますので、よければご活用ください。 昨年、新卒二年目で早くも異動となり、新設されたマーケティングの部署でどうやったら本を売ることができるかを考えた一年でした。 そしてその一年は、新コロのせいで(或いはおかげで)テレワーク/リモートワークへの移行が進んだ一年でもあり、働きやすくなるのと同時にどこででも仕事ができるような環境を作らねばならない一年でもありました。 マーケティングの部署とはいってもメンバーは四人、しかも役員、部長、

        • 【読書録】宇佐美りん『推し、燃ゆ』(河出書房新社)

          宇佐美りん『推し、燃ゆ』(河出書房新社) 3月5日読了 芥川賞受賞作『推し、燃ゆ』を、書店営業先で買ってしまい、その後ほかの書店を回っている間の移動時間で読み終えてしまった。 芥川賞受賞作はどれも短時間で読めるのでありがたい。 ところで『推し、燃ゆ』というタイトルは僕のTwitterのタイムライン等で何度も目にしていたはずなのだが、「推し」という単語に気を取られていたようで「燃ゆ」を「萌ゆ」だと思い込んでいた。 「推しが尊いわ~萌え~」的な。 どうやら違うらしい。

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        【自己紹介】出版社のマーケティング担当がnoteで何をするのかの話

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          Netflixオリジナル『瞳の奥に』を原作販売担当が観てみた話

          2月17日から配信されたNetflixオリジナルドラマシリーズの『瞳の奥に」は皆様ご覧になりましたでしょうか? 予告はこちら。英語なので何を言ってるのか分からない部分も多いと思いますが、とりあえず何かやばそうなことが起きそうな雰囲気がビンビン感じられる予告です。 この記事はドラマ『瞳の奥に』を同名の原作小説販売担当が観てみた感想と、原作との違い、関連するオススメ作品などについて触れるものです。 この作品は(ドラマにせよ小説にせよ)少しでもネタバレをしてしまうと面白さが半

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          出版社の人間はClubhouseで何をするべきかの話

          ということでClubhouseですよ。 僕自身は先週友達から招待が来て入れてみたのですが、結構ハマってしまっています。 今日はそれを使って出版社の人間が何をするべきかという話と、その前にClubhouseとは何か・今までのSNSと何が違うのかという点についてお話ししたいと思います。 Clubhouseとは何かClubhouseってなんだよどこにあるんだよという方もいらっしゃるかもしれませんが、これは最近流行っているSNSの名前です。 SNSとは通常たくさんのユーザーに

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          ビッグブラザーを僕たちが見ている話

          出版界における広告費出版社におけるPR手段と言えば、一に新聞、二にテレビ、三四がなくて五に交通広告、という時代が長らく続いてきました。 ごめんなさい適当に言いました。 ただそれくらい出版業界での広告出稿はアナログな媒体が多い印象があります。 とはいえ世の中の広告費の流れとしてはインターネット広告費の成長が圧倒的。 弊社でも広告出稿のデジタルシフト志向が徐々に大きくなってきていて、理由は様々あるんですが一つには新聞広告だけでは若年層にリーチできないという問題があります。

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          パン屋のトレーで賽を振る話

          すごろくムックをどう売るか7月中旬に『チャレンジ!すごろく大作戦』という本(ムック)が発売になりました。 A4判型に大小19種類のすごろく盤面がフルカラーで印刷されていて、巻頭には切って折って貼って作るサイコロとコマも付属しているという子供心をくすぐる、そして正直言うと弊社らしくはないタイプの銘柄です。 とはいえ副題に『あそびながら「数える」「学べる「覚える」子ども脳トレーニングブック』ともあるように、例えば世界一周して各国の首都を覚えられたり、人の身体の中を旅して器官の

          パン屋のトレーで賽を振る話

          地球から月へ、FAXからメールへの話

          入社して感じたデジタルギャップ出版社に入社して2年。 一番驚いたのはFAXの利用頻度のあまりの高さでした。 毎週様々な種類の注文書を作成して、どこで使っているのかと思っていたのですか、 ほとんどをFAXで一斉送信! 返信も手書きでFAX!! 出版業界に限った話ではないのかもしれませんが、あまりの酷使ぶりに驚いたことを覚えています。 (大学生がFAXを使うタイミングはほとんどないですし、僕の場合実家にももうFAXはなかったです) 新たな試みへ今年に入ってからは例の

          地球から月へ、FAXからメールへの話

          【網羅】各出版社の新書レーベル表紙デザインをミニマル化してみた話

          四連休が終わった。 本来であれば東京オリンピックが始まる週だったわけだが、開催できるはずもなく。 かと言って気軽に遠出をできるような雰囲気でもないため、時間の使い方に悩んだ人も多かったのではないだろうか。 しかし、僕はそんなことを言ってられる連休ではなかった。締め切りが迫っていたのだ。 連休の間に、各出版社が刊行している新書シリーズの表紙のミニマルデザイン作成をコンプリートさせる。全てはバズるために。ねとらぼを超えるために。 なんのこっちゃという人は下の記事をお読み

          【網羅】各出版社の新書レーベル表紙デザインをミニマル化してみた話

          新書という超競争市場になんとか食い込んでいきたい弊社の話

          Twitterという戦場今日、一部の出版社のTwitterアカウントがざわついている。例えるなら、7/10から観客を入れて試合ができることになったプロ野球ファン界隈くらいざわついている……この例えはピンとこなかった。 きっかけは一つのツイートだった。(つい主は市川さん) 「わかる人にはわかる」という言葉は魔力を秘めている。だって裏を返せば「わからない人にはわからない」のだ。(当たり前だ) 人は、特にTwitterを日常的に使い込んでいるようなツイ廃であればあるほど、「知

          新書という超競争市場になんとか食い込んでいきたい弊社の話

          【読書録】カツセマサヒコ『明け方の若者たち』(幻冬舎)

          カツセマサヒコ『明け方の若者たち』(幻冬舎) 6月10日読了 カツセマサヒコという人のことを、僕はよく知らない。 Twitterをやっているとよく名前を目にするのだけど、一体どんな人なのかは全くわからない。 そんな人の初著書をどうして発売日に読んだのかというと、いつもお世話になっている伊野尾書店の店主、伊野尾さんにオススメされたからに他ならない。 今度幻冬舎から出るカツセマサヒコの小説を読んでるのだけど、これはたけしんくんが読むべき話だなと思いました この本が発売

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          【読書録】ぶんけい『腹黒のジレンマ』(KADOKAWA)

          ぶんけい『腹黒のジレンマ』(KADOKAWA) 5月30日読了 上手い文章、いい文章とはどういうものかというのは難しい。 文章を読むことも書くことも好きなので、自分の中でいいと思う文章はあるのだけれど、大人になると自分の思ういい文章と世間一般で言われるそれの解離みたいなものを感じることが多い気がする。(そしてそれは自分が出版社にいることと不可分ではないとも思う) そんなジレンマを意識しながら読んだのが『腹黒のジレンマ』だった。 ぶんけいさんのことをYouTubeで知

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          【読書録】東浩紀『哲学の誤配』(ゲンロン)

          東浩紀『哲学の誤配』(ゲンロン) 2020年5月3日読了。 読んだきっかけの話コロナウイルスが流行し始めてから、多くの人々と同じように僕の心はざわついている。とはいえ多くの人々の関心が感染者数の推移や死者数、緊急事態宣言の日数にあるのに比べて、僕はそうしたことへの興味は薄い。 より興味があるのは、この特殊な状況の中で商売を続けたり、作品を発表したりしている人である。 「将来に対する唯ぼんやりした不安」を理由に自ら命を絶ったのはたしか芥川龍之介だっただろうか。僕もいま間

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