見出し画像

出版社の人間はClubhouseで何をするべきかの話

ということでClubhouseですよ。

僕自身は先週友達から招待が来て入れてみたのですが、結構ハマってしまっています。

今日はそれを使って出版社の人間が何をするべきかという話と、その前にClubhouseとは何か・今までのSNSと何が違うのかという点についてお話ししたいと思います。

Clubhouseとは何か

Clubhouseってなんだよどこにあるんだよという方もいらっしゃるかもしれませんが、これは最近流行っているSNSの名前です。

SNSとは通常たくさんのユーザーに開かれているものですがこのアプリは違います。利用にはいくつかの条件と他のSNSにはない特徴があるのです。

1つ目は電話番号の登録が必須であること。他のSNSでも登録できる場合が多いですが必須ではなく、むしろセキュリティの為に登録を推奨している場合がほとんどです。

しかしClubhouseの場合はその登録が必須となっており、電話番号はアカウントに紐づけられることになります。それにより一人が複数のアカウントを持つということができなくなっています。(ただし電話番号の違う携帯電話を複数所持している場合はその数に応じてアカウントを持ててしまいます)

2つ目は登録がiPhoneユーザーのみしかできないこと理由は分かりませんが、今のリリース直後のタイミングではiOSのAppストアにしかアプリがなく、アンドロイドやパソコンからの使用はできない状況です。(これから対応する可能性が高いと思われます)

3つ目は本名での利用が強く推奨されていること。通常SNSを使う際はハンドルネームを使用している人も多いと思いますが、Clubhouseでは本名での利用が強く推奨されています。説明が英語なので推奨の度合いが必須レベルなのか、可能であればレベルなのか分かりませんが、登録の際に「このアプリでは皆さんリアルネームを使っていますよ」という表示が出ます笑(因みにFacebookも本名でやっている人が多い印象ですよね。それと芸能人などは芸名を別に登録できます)

4つ目は招待制であること。現在Clubhouseは自分の電話番号を知っている人から招待が来ない限り利用ができません。利用を開始すると自分にも2枠の招待枠が付与され、そこから更に広げていけるという構造になっています。

これらの条件により、リリース後は(というか今でも)一部の人しか利用できていないアプリであるということで話題になっていました。そしてこれらの条件がClubhouseという新しいSNSを面白くさせている要因になっていると僕は思いました。

じゃあ何をするアプリなのかというとSNSですのでフォロー・フォロワーの人たちと交流することが目的になっているわけですが、交流の手段はズバリ声です。

文字や画像といった要素は全くありません。声だけで勝負する。それがClubhouseというアプリなのです。

ユーザーは誰でもお部屋を作ることができ、そのお部屋にいる人々に向かって配信ができます。複数人で話すこともできますし、部屋の中で聴いている人に話す権限を与えて交流することもできるというシステムになっています。

1週間くらいアプリを使っていて思ったのは、大体3種類くらいの使い方があるのだなあということです。

1つ目はラジオ配信。Clubhouseには既に何人も有名人・著名人が参加しているため、そういった配信を聞きに行くという形式です。日本ではビビる大木やBase Ball Bearのボーカル小出祐介、ウエンツ瑛士とかを見かけた気がします。ホリエモンやメンタリストDaiGo、落合陽一、ZOZO前澤社長といったいつものメンバーももちろんいますし、「マーク・ザッカーバーグが今この部屋にいるぞ!!」という海外の部屋も見かけました笑

2つ目は1つ目と似てますがファン交流会とか質問会。有名人なりそのジャンルの第一線で活躍している人たちがリスナーの中から質問を受け付けてその場でおしゃべりをする形式。日テレの森圭介アナウンサーが就活生の相談に乗る配信をしたりしてるのがこれ。(この配信何度か見に行ってるのですが森アナと質問者の距離が近くいし、就活生ならではの悩みに真摯に答えててすごく面白いです)

3つ目は僕が一番やっているもの、自分と趣味や領域や興味が近い人とゆるく話す形式。

Clubhouseは配信部屋をそれぞれが作ってお話しするわけですが、この部屋自体を検索することができません。自分のいわゆるタイムラインに出てくるのは、フォロー・フォロワーが配信していたり聴いたりしている部屋か、最初に設定する興味関心に沿って運営が提案してくる部屋だけ。(ちなみに後者の方はどうやら英語圏の部屋しか適応されていないらしく、日本語ユーザーの僕にはあまり役立っていません)このシステムにより、自然とフォロー・フォロワーが特定のジャンル関係者になっていき、表示される部屋にも自分の興味関心が反映される構造になっているわけです。

僕は出版関係者の人を多くフォローしているので、タイムラインに表示される部屋も業界関係やその他クリエイティブ関係の人の部屋が多いです。

出版業界とClubhouseの食い合わせの良さ

で僕は出版関係者にClubhouseというアプリはぴったりなのではないかと思うのですよ。

なんでかっていうとまず出版関係者って仕事の話したがるちょっと面倒くさい人が多いじゃないですか(褒めてます)(僕もです)

そして他業種と比べて横のつながりというか、他社同士の交流も多いじゃないですか(というのも本というガワは同じでも、中身が全然違うものを売っているからです。消耗品とかと比べると競合しているのだけど競合していない関係が出版にはあるのだと思います)

新コロが蔓延る前まではそういった交流が各地の飲み屋で行われていたわけですがそういったことが外出自粛やら三密やらできなくなっていたところに綺羅星の如く現れたClubhouse。我々は飢えていたのです、業界内での交流に。

しかも現在の人が少ないClubhouseではオーディエンスからスピーカーに気軽に引き上げてもらえることもあり、初めましての交流も簡単にできます。Twitterは相互フォローなんだけど離したことがない……という人とも「やあやあどうもどうも」と簡単に話せてしまう。

Clubhouseの未来は、我々出版業界にあるといっても過言ではないわけです。(どう考えても過言です)

いよいよ本題、版元はこのアプリで何をしたらいいのか

ではというところでようやくタイトルを回収するわけですが、この黒船Clubhouseと共に何をしたら良いのか。

実際のところは何も思い付いていません!!

先週の金曜に弊社の公式アカウントを実験的に開設し「出版社の公式アカウントはClubhouseで何をしたらいいか?」という放送をして、100人近くの方に聴いていただき色んなアイディアも出ました。

僕自身も「出版社のDXはどうなってるのか」とか「版元がテレワークによって変わったこと」とかそういうトークしたいなってのもあります。

が、それ以上に面白く新しいことができるような予感もしていて、正直何が正解かは全く分かっていません。

分かっていないのですが、上述した「出版社の公式アカウントはClubhouseで何をしたらいいか?」で急遽コラボさせていただいた版元さんもいくつかあるので、そうした方々とまずは連携してみたいと思っています。

ということで、2021年2月12日(金)20時開始で1時間から1時間半ほど、「出版社営業同士が「最近どうよ」とおしゃべりする会【大和書房×扶桑社】」というのを開催してみます。当日飛び入り参加も(多分)歓迎していますし、もしも万が一盛り上がれば自由参加の二次会みたいなものも出来たら面白いのではないかと。

リンクはこちら。お気軽にお越しください。

大和書房さんも先週の放送で生まれた繋がりでして、こういう想定していなかったようなことが起きる(それをある人はセレンディピティと呼んだり、ある人は誤配と呼んだりするわけですが)面白さがClubhouseにはあると思っています。

そういった新しい変化みたいな物を楽しみつつ、実験的にClubhouseでできることを考えていきたいと僕は思っております。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?