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パン屋のトレーで賽を振る話

すごろくムックをどう売るか

7月中旬に『チャレンジ!すごろく大作戦』という本(ムック)が発売になりました。

A4判型に大小19種類のすごろく盤面がフルカラーで印刷されていて、巻頭には切って折って貼って作るサイコロとコマも付属しているという子供心をくすぐる、そして正直言うと弊社らしくはないタイプの銘柄です。

とはいえ副題に『あそびながら「数える」「学べる「覚える」子ども脳トレーニングブック』ともあるように、例えば世界一周して各国の首都を覚えられたり、人の身体の中を旅して器官の名前を勉強したり、親御さんが「これなら買っても良いかな」と思えるような作りにもなっているようです。

そんなすごろくムック、社内の、特にお子さんがいらっしゃる方からは期待をされたりしていたのですが、今まであまりないタイプの商品だったため我々としては売り方に困っておりました。

マーケティング担当者の会議でも様々な販売方法を議論したのですが、そこで出た結論は

実際に中面を見てもらう、できれば遊んでもらう。それしかない。

というものでした。

モノを買うには言い訳が必要だと思います。

人は自分に言い訳をして何かを消費している。

上述した通りこのムックはただ遊べるだけではなく勉強にもなりますよ、という親御さん側へのエクスキューズはパッケージの段階で既に設定されている。

で、あれば親御さんが買おうと思うまでの導入経路、すなわちお子さんが欲しがるというところにアプローチするのが最も良いと考えたわけです。

(実際に会議では僕はこんなカッコいいことは言っておらず、今後付けで考えている部分が多分にあるわけですが笑)

某ハンバーガーチェーンのトレー上の求人を参考にしてみる

とにかくそういった次第で実際にお子さんに遊んでもらうことが一番だと思い、すごろくの盤面の見本をお配りすることにしました。

そこでご協力いただいたのが西日暮里にありますパン屋さんひぐらしベーカリーさんとそのお隣にあるパン屋の本屋さんです。(こちら

ホームページから引用すると

「ひぐらしガーデン」は、ベーカリーカフェと書店が併設した小さな商業施設

というとにかく素敵なお店です。

ココが素敵なのは家族連れのお客様が多いということ。

また緊急事態宣言を受けて遊ぶ場所がなくなった子供たちがやってきている、というお話も伺っていました。

そういったお子さんたちが多いのであれば、ぜひすごろくで遊んでもらいたい。そしてもしそれを購入していただければ最高だなあと思い、すごろく配布企画をご提案させていただきました。

せっかく本屋さんのお隣にパン屋さんが併設されているわけですから、すごろくの見本を大量に用意してパン屋さんのトレーに載せて提供してもらっています。

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配布していただいているのはこんな紙で、スタッフの方にお声掛けいただければコマとサイコロを貸してもらえます。

そして「他のすごろくももっと遊んでみたい!」となればお隣の本屋さんでムックを買うことができるという素晴らしいシステムです。(とはいえオペレーションが増えてしまうのでひぐらしベーカリーのスタッフの皆様、ご協力に大変感謝しております)

9月いっぱいまで実施しておりますのでよろしくお願いいたします。

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僕もすごろくで遊んできました。ちくわパンが好きです。



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