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幸福を決めるもの


境遇と心境の関係について掘り下げてみる。

例えば、自身の悪意に起因した行動により非難や責任を負う必要がなければ罪悪感を生じないという者もいるかもしれない。他己評価を重視するならそういうこともあるだろう(完全犯罪という表現が分かりやすいかと思ったが、犯罪か否かは文化や地域によるしややこしくなるのでここでは用いないこととする)。

権力を悪用して不当に金品を巻き上げる者もいれば、数百人を殺害しても十数年で釈放され、さらに殺人を繰り返す者もいる。

それでも充実感や自尊心が大きければ、幸福なのかもしれない(もちろん充実感や自己評価が高くなくともよい、幸福でなくとも良いという価値観もあるが、畢竟それも自己を認めていることに変わりはない。要は自己受容できるかという話である)。

そういった行動をとっても幸福になれる個体は、たまたまそのような性格であるだけ、と捉えることもできるが、もう少し細かく考えてみよう。

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