言葉では伝えられない想いをnoteで書く。
俺は過去、同じ女性に5回も10回も告白してフラれたことがある。
どれだけ必死に想いを伝えても、どうやっても気持ちは受け入れてもらえなかった。
時間が経った今では笑い話にもなるが、女性にとっては笑えない話なのかもしれない。
もしいつか再会することがあったら、心から謝罪したい。
俺は諦めが悪い男だ。
恋愛だけでなく、全てにおいて諦めが悪い。
良く言えば「粘り強い」のかもしれないが、俺の場合はただ単にいつまで経っても諦めることができない、潔くない性格なのだ。
今日も諦めが悪いばっかりに、最悪の日になってしまった。
俺は行きつけの美容室で、いつものようにカットしてもらった。
美容室の店長さんはとても丁寧にカットをしてくれるが、1つだけ欠点があった。
それはなぜか俺の前髪を、いつも短く切ってしまうのだ。
「今日は本当に頼みますよ?毎回言ってますけど、のび太カットにしないでくださいね」
「わかってますよ!僕を信じて下さい!」
今まで何度、このやり取りをしてきただろう。
店長さんは全体のカットを終えた後、最後に前髪を切り始める。
俺は前髪について、希望を何度も伝えた。
長くもなく、短くもなく、丁度いい長さにしてくれと何度も言った。
一気にカットすると失敗するから、ゆっくり確認しながら切って欲しいと何度も伝えた。
そして毛先を軽くしすぎるとスカスカになるので、やり過ぎはやめて欲しいとも伝えた。
店長さんは無言でゆっくりと頷く。
そして前髪をカットした後、店長さんはこう呟いた。
「あっ、切りすぎたかな?」
何度この言葉を聞いただろう。
俺はもはや理解ができない。
なぜ短く切るのだ。
なぜ俺の言う通りに切って紅、間違えた、切ってくれないのだ。
俺の猛抗議を聞いて、店長さんは必死に言い訳をした。
「だって長めにしたらもうちょっと切ってくれって、いつも言うじゃないですか!言われた通りに切ったら絶対この長さになるんですよ!」
俺は耳を疑った。
この長さを望んでいたのは、店長さんではなく俺だったのだ。
俺が自ら望んでのび太になっていたのだ。
また俺は今日から2週間ほど、マヌケな髪型で過ごさなければならない。
だが次は必ず。
次は必ずカットを成功させてみせる。
この美容室で。
<<おまけ>>
カット直後の俺を、ジョジョ風のイラストで描いてみました。
アマプラで第5部のアニメを観ているので、影響を受けまくりです。
「ショ・・・ショックだッ!」
こんな髪型でも強く生きていきたいと思います。
To Be Continued
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