🎵魚を食べよう
「魚を食べよう」かつて、スーパーなどで「さかな・さかな・さかなを食べると・・・」という歌がよくながれていたものです。現在は、魚種によっては高級化が進みなかなか口にすることが難しくなってきたと感じる今日この頃です。
海洋資源の減少
昔から、大衆魚と呼ばれていた魚も高級化が進んでいると感じます。さんまは、秋になると新物としてたくさん鮮魚コーナーに並び、特価では1尾100円位で売られていたものです。最近は、そのような事はなくなりましたね。
うなぎは、私が幼少期にはそんなに高級ではなく、普通に食べられていました。今では、おいそれと食べられませんね。
漁獲量の減少は進んでいますね。原因は複雑で、温暖化か、近隣国の進出のためか
遠洋漁業
200海里水域制限で遠洋漁業は衰退しました。これにより、遠洋漁業の拠点の基地として栄えていた漁港はもれなく影響を受けました。今後、漁獲量の増加は見込めないですね。
養殖産業
漁業とは異なりますが、養殖による魚が市中を出まわっています。「天然物」というだけで価格が上がるものも多くあります。
現在では、その技術も上がり、餌の工夫で品質を担保するといったことも可能なようです。
大学などの研究機関では今まで難しかった魚種に関する養殖の研究が進んでいます。「近大マグロ」は有名で、それを主に出すお店もあるほどです。今後、どんな魚種のどんな味の養殖魚が出てくるか楽しみでもあります。
需要の低下
昔より、日本人は魚を食べなくなった といえます。これは、供給量の減少、価格上昇が先か、習慣として魚を食べなくなったのか?まあ、両方ですね。卵が先か、鶏が先かの議論ともいえますのでここでは避けます。
それでも、加工用の魚は結構多く市場に出回っていると感じます。また、魚が原料の加工食品の値段が上がったという事はあまり聞きませんのでこの辺りの供給は安定しているという事ですね。
代替魚の積極的活用
かつて、回転すしなどで、コストダウンのために、本来の名前ではない魚が出回ることがありました。この時には、名称の詐称とは思っていましたが、これだけ漁獲量が減ってしまい高価格化が進んだ昨今なら、代替魚の名称のまま普通に、鮮魚コーナーで扱ってくれたらなと思います。かつて、「ナイルバーチの女子会」という小説がありましたが、最初?と思いましたがこんな代替魚屋さんが「ナイルバーチ」「メルルーサ」とかしか販売しないお店っておもしろいなと思います。
海外と日本の漁業に違い
海外では、漁業が法人化され画一された漁法で同じような魚を獲り、販売するというのが多いようです。日本は、地域によって、獲られる魚種も違えば、漁法も異なるというケースが多いです。これは、日本がさまざまな魚種をさまざまな、調理法で口にするという文化の違いだと思われます。もし、日本で法人化するとそういった文化の継承が難しくなっていくでしょう。
まとめ
・海洋資源を守り、漁獲量の調整は必須でしょう
・養殖の技術が上がり、思わぬ魚種で驚きの値段で提供されるかも
・多様な魚種を多様な調理法で食すのは日本特有の文化
・代替魚の活用で大衆魚が増えるといいな
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