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【おうちごはん】我が家のおうちごはん、どうデザインする?

ここ数ヶ月、ワーママの料理の負担、食卓のあり方に別の意味を見出したいと思い、家庭料理をいかにデザインするか、を考え続けている。

出会った本の一つが、『世界の台所探検』(岡根谷実里著)だ。
日本の母親は多くの場合、献立の品数を気にする。けれど、海外ではそういった日本の古い価値観をとっぱらってくれる食べ方がたくさんある。

キューバでは、国民的料理といわれる黒インゲン豆のスープ「フリホーレス」が毎日昼も夜も食べられている。お皿に盛ったご飯にフリホーレスをカレーのようにかけて完成。そのほか、芋をマッシュしたものや豚肉のソテー、スクランブルエッグ、サラダなどのおかずが1つ、2つ添えられるときがある。

またコロンビアの朝ごはんは、前日の夜ご飯が残ったものに火を入れ形を変えてお粥にする。それが“伝統料理”として根付いていたりする。一般的に、日本では“残り物”というと、マイナスでネガティブな印象であるが、残り物を使った料理が大好き!という国もある。

上海では、「料理をしないことが当たり前」とも言われる。なぜなら、もともと屋台文化が根付いているのと、フードデリバリー普及率が高く、手軽に美味しいものが食べられるから。

日本ではたくさんのレシピの海を毎日泳ぎ、なにを作ろうかと作り手は相当に頭を悩ます。そこに買い物、調理、後片付け、と料理に関わる工程をすべてこなすとなると、体力も精神力も使い果たしてしまう。

長い間、日本人の食事は1日2回。
1日3回食になったのは科学技術が発達し、労働環境が変わるとともに1日3回食べる習慣が定着していったことが一つの理由として挙げられる。
歴史とともに、家庭料理は変遷を経て日本人自身が獲得してきたものであるから、食の豊かさは大きく向上したといえるだろう。
その良さはもちろん理解できる。

本来、ご飯のほかに、おかずがいくつもある献立というのは“ハレ”の日に食べるもの。
女性の社会進出が進んで社会は大きく変わってきたのに、ハレの食事が日常に定着したままであることが、多くのママを悩ませている。

食べ方の選択肢という意味では、もっと多様なごはんの楽しみ方があってもいい。
毎日そこそこ栄養がとれていたら、ラクに楽しく食べられる方が何倍もいい。

毎日の献立作りが少ししんどいなぁと思ったときは、レシピの海を彷徨うより、世界の料理に関する本をひらいてみてもいいかもしれない。



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noteでは、ブログでは書ききれない想いを短いエッセイで綴っています。

・プチ栄養学
・おうちごはん
・ライフスタイル

の3つの視点から、子育てのことやちょっと役立つ栄養のお話、ママの働き方、将来に想うことなど自由に書いていきます。

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