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何のための教育か

村中直人氏の記事を読みましたが、心から共感です。

「教員として生徒を厳しく叱る必要がある」と、おそらく日本全国の学校で言われています。教員の指示に従わない、校則に従わない、授業中に私語ばかりして他の生徒の妨害をする、生活態度が悪いなどが理由でしょうか。厳しく叱ることで、生徒に規範意識を持たせるとともに、落ち着いた学校生活を送らせる。生徒たちは校則を守り、我慢することの大切さを学ぶ。中学時代荒れていた子が、見違えるような姿で、落ち着いた様子で卒業していく。地域の大人たちは、そんな生徒たちを育てる学校を見て、良い学校という評価をする。

さて、果たしてこれは教育か。

脳科学的にも怒る、叱るがいかに効果がないことなのかがもはや明らかになっているこの時代に。心理学的にも望ましくない効果につながると考えられているこの時代に。

教育は未来。ならば、これから確実に来るVUCAを生き抜く力を身につけ、持続可能な社会を世界中の人と協働しながら作り上げることを目指すのが教育であり、学校の存在意義となる。

グローバルな舞台で日本人は力を発揮できているだろうか。英語が飛び交い、積極的な議論の場で、しっかりと自分の考えや立ち位置を表明できているだろうか。

以下のスキルを身につけるのがそもそもではないか?
①Agency
②4Cs(Critical Thinking, Creativity, Collaboration, Communication)
③GRIT

何のための教育で、何のための教師か。学校を維持するための教師、学校を管理するための教育。もはやそれって学校かということになります。

先生が主語の学校から、生徒を主語にした学校への切り替えをしない限り、日本の教育は絶対に変わりません。根強い管理型教育からの脱却無くして、未来は変えられません。そこに気づき、大胆に変わるしかないんです。

生徒はそういう意味で未来を作る存在、同時にマルトリートメントの被害者ともなる存在。

変わりましょう、日本の先生方。

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