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読んでためになる無料マガジン第2号

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勇気をもらったり、心がほっこりしたり、そうだそうだ!と思える無料記事を集めたマガジン第2号
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#イスラム教

2-5. サウジの王族がリッツ・カールトンに拘束された本当の理由

2-5. サウジの王族がリッツ・カールトンに拘束された本当の理由

【3行まとめ】
シェール革命によって石油価格が下落し、サウジの経済が悪化。政府のバラマキの額が減り、庶民の不満が高まっている。庶民の不満を解消するため、政府は王族を拘束。さらに、政府は王族の保釈金で財政赤字を補う。

・米国シェール革命による原油価格低迷の衝撃
 日用品から軍事まで、何でも海外に依存するサウジ経済は、石油資源による安定した収入があって初めて成り立っています。

 石油資源による安定

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1-5. 仏教は仏陀 では「イスラム」とは?

1-5. 仏教は仏陀 では「イスラム」とは?

【3行まとめ】
・「イスラム」とは、唯一神アッラーへの絶対的な信仰をすること
・イスラム教を信仰する人を、民族や地理を問わず「ムスリム」という
・イスラム教は実践する宗教。内心の信仰だけでなく礼拝など行動が必要

(写真はイスラム教のお祈りの様子。PhotoACより。)

・イスラム教とは
 本章では、厳格なイスラム教義がもたらす日常生活への影響について言及した後、サウジがなぜイスラム教に厳格なの

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1-4. サウジがイスラム教を徹底する理由

1-4. サウジがイスラム教を徹底する理由

【3行まとめ】
・サウジは、武力でアラビア半島を制圧した国家であり、統治の正当性が必要。統治の正当性をイスラム教に求め、権力の源になっている。また、サウジはイスラム教の聖地を擁しており、その神聖さを守る必要がある。

(写真は、ジェッダ市内の大きなサウジの国旗。)

・なぜサウジはイスラム教に厳格なのか
 さて、ここまでサウジのイスラム教の厳格さについて具体例をあげながら紹介してきましたが、なぜこ

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1-3. ラマダン(断食期)にテロが多い理由

1-3. ラマダン(断食期)にテロが多い理由

【3行まとめ】
・ラマダンは断食を通じて弱者に共感をする月であり、寄付がよく集まる。イスラム過激派は、ラマダン月にテロを行い、多くの寄付を集める。サウジには宗教警察がいて、教義に違反すると厳しい刑罰が課される

(写真は、首都リヤドの公開処刑場。写真中央の排水口に、死者の血が流されたとされている。現在、処刑は非公開。)

・年に一度の断食 ラマダン月にテロが多い理由
 イスラム教徒は、年に一度、お

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1-2. サウジのマクドナルドが男女別の理由

1-2. サウジのマクドナルドが男女別の理由

【3行まとめ】
・不倫や婚前交渉を未然に防ぐために、日常生活から男女の分離が徹底されている。また、運転、海外旅行、就職など、女性への様々な制限がある。さらに、映画や公共の場での音楽が禁止されており、娯楽が乏しい。

(写真は、男女別に仕切られたマックのカウンター。首都リヤドにて。)

・厳格な男女の分離 マクドナルドも男女別 
 イスラム教において、姦通(不倫、浮気、婚前交渉など)は、社会の秩序を

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1-1. サウジのお店が昼間に閉店する理由

1-1. サウジのお店が昼間に閉店する理由

【3行まとめ】
・サウジの国教はイスラム教。礼拝の時間にお店が閉まるなど、日常生活に様々な影響。また、アルコールと豚肉が厳格に禁止されている。イスラムの教えを理解するには、7世紀当時を想像するとわかりやすい。

(写真は、イスラム教のお祈りの時間に閉店しているレストランの看板。西部の港町ジェッダにて。) 

 サウジアラビアと聞いて、皆さんは何を想像されるでしょうか。「アラブの石油王」、「砂漠」な

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はじめに

はじめに

※初めての方へ
無料マガジンをご覧ください。目次を整理して読みやすくしています。
https://note.mu/saudi_arabia/m/m109376622c60

 2017年の夏に、サウジアラビア政府の政策コンサルタントとして勤務しました。「日本人がなぜサウジ政府で」と疑問に思われるかもしれません。

 サウジ政府は、政策立案を行うため、米国の大学や戦略コンサルと提携しています。私は

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