リサーチ&データ活用の教科書②:P&Gのリサーチの特徴は、戦略と解決策の作成フェーズを必ず分けて考えるプロセスにあるということ
読書ノート(107日目)
さて、今日もこちらの本の紹介です。
著者の米田さんは元P&Gの執行役員で
CMK(Consumer Marketing Knowledge)部門
のヘッドを務めていらっしゃった人物。
P&Gのマーケティング戦略をデータで検証して
成功の確度を高めていく、そのための秘訣を
知ることができればと思って読んでいます。
仕事でリサーチや分析をしていると
あれ、そもそもだけど…
得たい成果や目的は何だっけ?
という会話になることがあります。
このダブルダイヤモンドプロセスが
優れているのは、
戦略作成フェーズと解決策作成フェーズを
必ず分けて考えるルールがあること。
そして戦略作成も解決策作成も
必ず仮説を出し切ってから絞り込む
というルールを設けていること。
この2つの特徴(ルール)があることで
問題解決に繋がる確率を高めている
のだろうと、そう感じました。
ちなみに
ダブルダイヤモンドプロセスは
このような画になっているそうです。
(写真が歪んでいてすみません…)
ちなみに、この手法は
製品イノベーションでも活用できる
とのことで、この後のページで
柔軟剤「レノア」の事例も紹介されていました。
(詳しくはぜひ本書を
読んで頂ければと思います)
印象的だったのは
レノアの構想から発売まで5年ほど
掛かっているという話でした。
花王のクイックルワイパーも
構想から発売まで5年ほど掛かっていた
ようですので、プロの方々が揃っても
それくらい世の中の常識を変えるような
イノベーションを創り出すのは時間も掛かる
ということなのでしょう。
結果として、レノアは柔軟剤でありながら
「服を着ている時の臭いも防ぐ」という
新たな付加価値で柔軟剤の常識を変え、
毎年前年比90%で縮小続きだった柔軟剤市場を
2倍に拡大させ、レノアはシェア1位を獲得する
という大成功に至ったとのことです。
僕も柔軟剤を日常的に使っていますし
もはや洗剤と柔軟剤はセットで使うもの
という考えになっています。
そういえば、
少し前から花王のワイドハイターEXも
漂白剤としてはもちろん、
日常的に洗剤に混ぜて使うことをCMで
アピールしているのを思い出しました。
企業側も消費者の日常に入り込もうと
様々な工夫をされていますね…!
ということで、今日はこの辺で!
次回以降はいよいよ各プロセスの
「現状理解」「仮説出し」「絞り込み」
の具体的な内容を紹介していきます。
それではまたー!😉
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?