記事一覧
2023-08-14-15
自分が生きているということがだんだんゆるせなくなってきて(この感覚はほとんどつねにあるのだけれど、ことさらに顕在化して)、死ぬ準備をほとんど完全に整えていた今年の四月の日のことが思い出されてならない。終わらせなけらばならない仕事はあるけれど、家でなんとかすることも家を出ることもどちらもできずにいた。このところ口にするものは低血糖にならないぎりぎりの糖質——たとえば塩分タブレットなど——だけだったせ
もっとみる2024-08-10
あるときから自分の生存のために掴み取った言葉があり、そのことを人に話して、くださいと言われてしかしそれはわたしがわたしのために編み出した言葉なので、と断った言葉があった、ことを思い出したものの言葉それ自体を思い出せずにいた。それがなにだったか……をずっと考えていたのだけれど、思い出した。距離や親密さの寡多にかかわらず、ときどき話せたらうれしい人、自分の人生への登場をやめないでいてほしい人たちのこと
もっとみる2024-07-31-08-01
早朝、走りに出るものの異様に身体が重く、2kmとすこしのところで走るのをやめる。一日でもっとも涼しい時間は、犬と歩いている人たちがぽつぽついる。
汗を流して眠り、のろのろと大学に行く準備をする。いろいろ書類を書いて不毛なExcelに突き当たってしまい、一日の予定がほとんどそこで終わってしまった。行きたい展示を諦めたのだけれど、ここしばらくの慌ただしさを思えば、余暇と仕事を別日にするのはよかったの
2023-07-27
夏学期が終わり、慌ただしさが落ち着きはじめた。明け方、走る。ひさしぶりなのでゆるく、と5'30''ペースで走りはじめて、その後のラップタイムが4'40''と4'42''。わたしは生き急ぐような走り方しかできない哀れな生き物……。ほどよい運動で体力をつけたいだけでレースに出るわけでもないのに……。筋力の衰えが凄まじく、腕を維持するのもつらくなってくる。汗を流して少し眠る。
2時間ほどで目が覚める。
2024-02-06
日付が変わる前の雪の日をほとんど眠っていたので、日付が変わってから雪の中を歩きに、そして買い物に出る。空気が十分に冷たくて、踏まれていない雪がさくさくと残っていた。それがうれしくて、踏まれていない雪が残っていそうな道を選んで、家のまわりを一時間ほど歩く。雪の記憶のほとんどは戸籍によって結びつけられた怒りの地にある。雪国と言うには及ばないけれど、そこでは深ければ膝下まで雪が積もった。忌々しい場所だっ
もっとみる2023-11-30
頭痛とうっすらとした吐き気を感じて布団の中でしばらくぼんやりしている。きょうは少し遠くにある植物園と展示にそれぞれ行きたかったのだけれど、薬が効かないのをあきらめて動きはじめるころには、着くころには植物園が閉まるような時間になっていて、別の散歩のできるところに行く。冬至の前後一ヶ月の日の光がいちばんよい。けれど、散歩のできるようなところが閉まるのがこの時期はとても早い。西の方に旅行に行ったとき、昼
もっとみる2023-10-19
楽しみにしていた仕事の打ち合わせがあり、ひとまずゆっくり準備しても遅刻しないはずの時間に身体を起こす。ただわたしは時間の管理が非常に苦手で、予定の6時間前には起きていたのに遅刻する……ということがそう珍しくない。きょうはめずらしく余裕を持って到着できる時間に家を出たけれど、家を出る直前の慌ただしさは遅刻ぎりぎりに出るときとまったく変わらない。
打ち合わせは和やかにつつがなく終わった。楽しみにして
2023-10-01
本来的には出張の予定だったのだけれど、精神があまりにも摩耗していたので取りやめることにした。バカンスをして心身を休めたいと言っていたら友人のナナシマさんが自分の住んでいる町に来ないかと誘ってくれて、出張のかわりに行くことにしたのだった。
とはいえ遠方といってよい距離なのでわたしとしては非常に早く起き、電車を乗り継ぎながら向かう。そのあいだに文献を読むことができるのもよかった。近くに座っている人た
2023-09-26
・空腹で目が覚める。きのう高島邸に行く前にいつもの量の夕食とケーキを食べていたのに……。わたしの胃は非常に気まぐれで、入るときは食前と食後で1kg以上体重が変わる程度には入り、入らないときはシリアルを食べ切るのもひと苦労する。とはいえだいたい前者なのでわたしの周囲はおおむねわたしのことをよく食べる人だと思っているけれど、たまたま食べられない回ばかりでわたしが多く食べるということがその人の前では嘘に
もっとみる2023-09-25
・1時過ぎにランニングをはじめる。わたしにとってかなり説得力のある仕方でランニングを勧められ、3日前にウェアなどがひと通り揃ったので走ったのだった。ひんやりとしはじめた夜にサカナクションを流しながらゆるゆる走るのはとても気持ちがよかった。続けましょう。ひとまず3km。night running is good, night running is goodです。爽快にいきましょう、と走りはじめたもの
もっとみる2023-08-20
仕事のTwitterに攻撃的なリプライや引用がいろいろつき、持ち直したと思ったら新しく来たものを見て……と精神がひどく沈んでしまって、持ち直すまで人とすこし電話をする。どこでも、ときどきは心底くだらない話をしたい(この世には飲み物のように食べてしまうピザがあって……)。feminist (queer) killjoyはわたしの仕事だけれどkilljoyをし続けねばならない、と感じることこの仕事をす
もっとみる2023-08-1/2
城崎から帰って10日ほど経つ。目の前のクリエーションと東京から持ってきた仕事をこなしても十分に街や海を回る時間のある日々はまさしく夏休みで、幾度となく終わるのを惜しんでいたけれど、時間的にも空間的にも切り離されるやいなやあっけなく褪せていった。話すことは経験の共有でもあるし、きらきらしく過ぎていったものごとの輝きをもう一度手元に手繰り寄せる行為でもある。まだ話し足りていない。
自転車で城崎を出て
2023-07-24
19日に城崎に来てから最初のオフ。クリエーションに関しては守秘義務が課されているので、ここから8月7日まではオフの日だけ日記をつけようと思います。
10時半起床予定のところ、10時に目が覚める。やはり動かなかった日は睡眠が浅い。下におりて昨日の夜ののこりなどで朝食を済ませ、コーヒーを入れて、BRITAのウォーターボトルを使える状態にし、身支度をし……などしていたら出ていくのが13時半に。これは昼
2023-07-12-13
頬を打たれるような知らせに同居人といくばくか話をする。同居人が眠る頃、過去にあったこと、これから起きることの想像に気持ちが引きずり落とされる気配を感じはじめて、このまま動かずにいるべきではないと思った。同じところを回りだした思考から遠のくために手や身体を動かす必要がある。そうして部屋の掃除を始めていると、別の思考が動き始める。
一度書き、自分で自分に課している倫理(のようなもの)から消して、沈黙
2023-06-11-12
気分の落ち込みにしかつながらない不毛な思考が止まらず、眠剤で強制終了を。all ok. all ok??ほとんど空転とはいえ考えていると頭が冴えてなかなか眠れない。あまりにも眠れないので、Youtubeに入っているタルコフスキーからどれか適当なものを流すのを試そうとしたら、突然眠気がやってきてiPhoneを取り落とす。タルコフスキーの不眠への効果のほどは不明。
何度か寝て起きてを繰り返して12時
2023-06-10
自分の悪癖、意思としてはどちらかといえばそれをしたくないが、それが起こること自体が変で面白みがあると思った場合にそれをすることをまじめに選択肢に入れてしまうこと、を反省するようなことがあり、そうしていたらいつの間にか寝て起きている。眠っていた時間としては4時間ほど。睡眠不足から倒れるように眠ってそれが4時間で終わるのは不眠が悪化してきているのだと思う。二度寝できる気配はなく、とはいえ眠く気分も落ち
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