2024-07-31-08-01

早朝、走りに出るものの異様に身体が重く、2kmとすこしのところで走るのをやめる。一日でもっとも涼しい時間は、犬と歩いている人たちがぽつぽついる。

汗を流して眠り、のろのろと大学に行く準備をする。いろいろ書類を書いて不毛なExcelに突き当たってしまい、一日の予定がほとんどそこで終わってしまった。行きたい展示を諦めたのだけれど、ここしばらくの慌ただしさを思えば、余暇と仕事を別日にするのはよかったのかもしれない。

力尽きて6時間ほど眠ってしまっていた。足りない材料をすこし買い足して、すいかのガスパチョをつくる。先週ムンド富士に出されたそれがすばらしくおいしく、西瓜が安く手に入ったこともあり作ることにしていたのだった。ブレンダーをはじめて使ったのだけれど、ブロックに切った野菜が刃が回るごとに形をなくして、色の濁流変わっていくのはとても楽しい。すこし迷ってにんにくを入れなかったのだけれど、入れた方がおいしかったかもしれない。

また少し眠り、身支度をして展示に行く。いくつか回った中で、ICCアニュアルの米澤柊さんの作品がとてもよかった。アニマたち——単なるアニメの肉片のように見えることもあれば、キャラクターの目や口の欠片が現れて、顔が、ぼんやりとしたキャラクターの輪郭のようなものが見えているときもある、気配の総体のようなもの。空間に配置された複数モニターは空や海を写していて、キャラクターのいる空間が断片的に共有されている。それぞれのモニターにキャラクターの欠片がいるとき、喋り声が聴こえるのだけれど、モニターごとの時間が違うループになっていた?音や形からキャラクターの気配が濃くなるのを待って、想像力の中でキャラクターが生まれるのを待っているような感じがあった。ほかの作品もいろいろ観るつもりで来たのだけれど、耳の調子がすこしおかしく、断念したものも多かった。オペラシティの地下から初台の駅に戻るとき、虫除けスプレーのつんとした匂いを纏った人とすれ違い、こんな街中で、とすこしおどろく。


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