2023-06-10

自分の悪癖、意思としてはどちらかといえばそれをしたくないが、それが起こること自体が変で面白みがあると思った場合にそれをすることをまじめに選択肢に入れてしまうこと、を反省するようなことがあり、そうしていたらいつの間にか寝て起きている。眠っていた時間としては4時間ほど。睡眠不足から倒れるように眠ってそれが4時間で終わるのは不眠が悪化してきているのだと思う。二度寝できる気配はなく、とはいえ眠く気分も落ち込んでいるので、鬱の人たちには馴染み深いであろうマインスイーパーをひたすら……。最近は元気がなくてマインスイーパーをしばしばプレイしているのですが、使っているアプリでの最高難度のベストタイムをこれまでのものから2分以上更新しています……。昼食後に眠気が来て少し眠る。

締切の迫っている原稿を書くには机を、ひいては部屋を片付けなくてはならないことに直面する。しかしその元気はないので連絡して高島邸に行くことに。発熱して(部屋が荒れた原因のひとつ)しばらく安静にしていたこともあり、おおよそ3週間ぶり。向かっている最中に猛烈な希死念慮に襲われて、図らずも避難も兼ねた訪問になった。電車のなかで『こうしてあなたたちは時間戦争に負ける』を読了。組織への秘密を抱えることやオールインの賭けとして因果の転換を試みることがスリリングで、ほとんどの描写が文通であるにも関わらず全編を通じて面白く読んだ。

高島邸に着くと夕食になる。先だって泊まっていた同居人と高島鈴がいろいろテイクアウトをしており、ちょっとしたホームパーティのような食事。鬱のときは食欲がないので、量はそれなりに食べるがとにかく食べるのが遅い。

仮眠、入浴、ときてすこし必要な文章を読む。仮眠に短い夢を見て、そこでもやはり高島邸で仮眠をとっているし、直前にやりとりをしていた人とまたやりとりをしている、入れ子の夢。仮眠ですこしましになったものの、親密さを感じている人たちに(見ないようにしているのだけれど)ときどき見てしまう天秤のことを考えてしまい、ふたたびぐっと落ち込む。そこでわたしはつねに軽い側の岸に置かれているし、それはそう感じているときにしか見えない類のものでもある。いわゆる極限状態(諸々の情勢から、おそらく生きているあいだにいつか訪れるそれ)で生じる深い疎外のこと。誰もに別れを告げる準備をいつでもしておかなければならない、と思う。

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