権利行使できる広い特許を獲得する方法と知識を解説した「オオカミ特許革命」の紹介
知的財産・経営コンサルタント
田所照洋
この本では、まず、狭い特許しか獲れない日本特許の驚愕の実態を紹介しています。
次に、日本で権利行使できる特許がとれない数々の根深い問題と、それらの解決方法と知識を解説しています。そして、本書の大半を費やし、権利行使できる特許を獲得する驚きの考え方と方法を解説しています。
具体的には、権利行使でき且つ登録になる「特許請求の範囲」の書き方、審査官の手の内を見抜いた拒絶理由通知との闘い方、司法審査される審判官の弱みを突く審判請求戦略、権利行使を可能にする補正手続き戦略、権利行使で勝つための分割出願戦略を具体的な事例をもとに解説しています。
1兆円稼いだキルビー特許、巨大企業ユニクロと闘うアスタリスク特許、最先端ビジネスモデル特許(FinTech特許)のマネースクエアHD特許、等のオオカミ特許事例もたっぷり解説しています。技術者や企業が、特許で飛躍するための知識もたっぷりです。
推薦者: 元特許庁長官 荒井寿光氏 & 元リコー会長 近藤史朗氏 40年の実務経験を持つエキスパートだから書けた、唯一無二の実践知見。
2021年10月27日発売開始 amazon にて予約受付中
本書の解説事項は、次の通りです。
・弁理士、発明者、特許担当者、経営者、審査官、審判官が特許を狭くする
・特許権の権利行使(特許侵害訴訟・有償ライセンス供与)と権利活用
・新規性と進歩性(インベンティブステップ・発明創作の困難性)
・特許審査の罠:多項制を利用した毒団子入り拒絶理由通知、
・ステルス拒絶理由通知を見破る4つのコツ、
・後知恵で審査する後知恵拒絶理由通知の対策
・審査官の手の内を読む検索報告書と引用文献
・米国のプロパテント政策と、日本の知財立国、知的創造サイクル
・技術者・研究者が特許で成功するプロパテントエンジニアへの道
・経営不在の知財戦略から経営者主導の知的財産戦略へ
・特許請求の範囲の書き方、請求項と充足要件、オールエレメントルール
・侵害が明白になるカミソリ請求項と、広くて無効になりにくいナタ請求項
・早期審査請求は百害あって一利のみ
・早期審査請求と国内優先権制度、国内優先権主張特許出願
・一発登録査定は大失敗と心得よ
・「容易に発明できたものである」ときたらシメタと思え
・拒絶査定を恐れるな、登録査定よりはるかにマシ
・特許審査官の強い立場を知り、過誤ある拒絶理由通知に深入りしない
・審判官の拒絶審決は、裁判所(知財高裁)で適法性が司法審査される、
・特許庁審判官のつらい立場を知り、拒絶査定不服審判で勝つ
・ターゲット製品(模倣品・模倣製品・競合製品)を狙った戦略的補正方法
・分割出願戦略:分割出願が多い企業は権利行使できる広い特許が多い
・審決取消訴訟で勝つための戦略
・「オープン&クローズ戦略」を議論する前に議論すべきこと
・「IPランドスケープ経営戦略」の限界
・知財マネージメントとパテントポートフォリオ戦略
・金融庁コーポレートガバナンスコードの改定と経営者の知財ガバナンス
・事例で学ぶ「特許とノウハウの違い」
・ユニクロ事件:特許侵害訴訟アスタリスクvsファーストリテイリング訴訟
・ビジネスモデル特許(Fintech)事件:
特許侵害訴訟のマネースクエアーHD vs外為オンライン
書籍情報
●amazonページ(2021年10月27日発売 予約受付中)
https://www.amazon.co.jp/dp/4297123975
●技術評論社ページ
https://gihyo.jp/book/2021/978-4-297-12397-0
著者プロフィール
田所照洋(たどころ てるひろ)
株式会社リコー 知的財産部門で,発明発掘,特許出願,権利化,
権利行使,米国特許訴訟,ライセンス交渉,知財戦略策定,等の知財実務と知財マネジメントを担当。 数々の権利行使ができる特許を権利化し,数百億円の特許ロイヤリティを 日米欧韓で獲得することに貢献した。 米国知財駐在員,知的財産センター所長,知的財産担当審議役,を務めた。 2011年~2016年 日本経済団体連合(日経連)知的財産企画部会委員。2017年に株式会社リコーの知的財産担当審議役を退任後は,
知的財産・経営コンサルタントとして,技術者や経営者への知的財産教育やコンサルティングをおこなっている。
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