考えるぺりかん

こんにちは。本に埋もれて生きるぺりかんです。かなりゆっくりペースになるでしょうが、行き…

考えるぺりかん

こんにちは。本に埋もれて生きるぺりかんです。かなりゆっくりペースになるでしょうが、行き場のない思いつきを言葉にしてみようかなと思ってます。

マガジン

  • ナゾナゾマガジン

    「謎(ナゾ)」を「謎」のままにしておくことの素敵さを味わうための「ナゾナゾマガジン」。ぼくのnoteの「ナゾナゾシリーズ」の記事をまとめています

  • 好きなものについての言葉

    自分が好きなものについて好きなように語ったnoteをまとめたマガジンです。好きなものについて書いているときって、とても楽しいですね。

最近の記事

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クリティカルな思考とは、「境界的」思考のことである

どうも。ぺりかんです。はじめまして。 馴染み深い。けれどよくわからない「クリティカル」という言葉 今日は、「クリティカル」という言葉をすこし掘り下げてみたい。 クリティカルって、実際どういう意味なの?日本語でいうと何? …考えてみると、意外と、しっくりくる答えが浮かばない。 "クリティカル・シンキング(critical thinking)"、"クリティカルな思考"といった言葉は、書店を少し歩けばすぐに目に入ってくる。ビジネス、経営、資産運用…エトセトラ。クリティカルな思

    • 答には興味がない

      正直なところ、問いを立てることができた時点で、それまで胸に満ちていた興味関心の9割はどこかへ消えてしまう。 答はいらないのだ。疑問に気づき、不思議を見つけ、まだ明らかにされていない課題のありかを発見したとき、もうそれで満足なのである。そのような自分の性格に、最近、自覚的になってきた。 歳をとり、長く生きていくにつれ、「不思議」は油断すれば刻一刻と減っていく。検索すればたいていのことはわかるし、誰もがそこら中で自分の考えや意見を世に投じているこの頃、「不思議」に出会うことは

      • 「没」頭をめぐる言葉あそび――頭を硬くせよ

        今年は長い一年だった。 2015年、2016年、2018年、そして2022年まで、年が過ぎるごとに時間の流れは加速していた気がする。だけど今年は、とても長かった。 時の流れの速さを実感するのは、どういうときだろう。 日々がせわしなく、忙しく、そして充実していると感じられるときに、時は速く進む。それが一般的な理解だろう。忙しいのに充実していないという実存的不満は、私たちの何かに日々、渇きをもたらす。 だが、のんびりとした時間も特定条件下ではこのうえなく速く進む。日曜日の夜。

        • お酒の飲み方 「速度」の移ろい

          どうも、お久しぶりです。ぺりかんです。 さいきんは〆切に追われ、ほとんどnoteを開けずにおりました。 まだまだ〆切に追われていますが、たまには何か書くかと思い立った次第です。 お酒の飲み方が変わってきました人並みにはお酒を飲めるほうだ。とくに苦手なお酒はなく、ビール、日本酒、焼酎、ウイスキー、ラム、ジン、ワイン、…となんでも好きだ。 両親がともに酒飲みだということも関係してるだろう。母親と父親は若干お酒の好みが違っていて、父はいつも食事とともにロング缶ビールを2・3本消

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          必殺技:今は考えないの術

          こんにちは、どうも、ぺりかんです。 今日はみなさんに、ぼくの得意技・必殺技を伝授します。 この技があれば、noteを書くことも、これからの人生をより気楽に生きることも、ぐっと簡単になるでしょう(?) 「今は考えないことにする」鋭いお方はお気づきですよね。これは先送りとも言います タイトルではそれが「思考の彫刻」につながるという、ずいぶん格好つけた書き方をしていますが、内実はただの先送りです。 ただ、今日はこの先送りに少しだけ意味づけをしてみましょう。 noteを書いてい

          必殺技:今は考えないの術

          友人の「炎上」を間近で経験して以来、「つぶやく」ことが怖くなった

          こんにちは。どうも、ぺりかんです。 本日のnoteは、kuroさんの『2021/01/11 眠れない夜とやっときた朝』と題されたイラストをお借りしました。これから書くエピソード、これは実際の経験談ですが、その渦中にいたころの僕はこのイラストの彼女のようでした。 ちょっと重たい話になります。 僕のよく知る、身近な友人がTwitterで炎上したときのことを書きます。僕は当事者ではありませんでしたが、炎上の原因となっていた事象について全く無関係だったともいえず、いわば片足を突っ込

          友人の「炎上」を間近で経験して以来、「つぶやく」ことが怖くなった

          ジビエ料理の食レポは「臭みがあるかないか」しか語らない

          どうも、ぺりかんです。こんにちは。 本日はmiyamiさんの「【透明世界】鹿」という作品をお借りしています。「ジビエ」に関してのおはなしをしようと思っていたので、ちょうどよいと思いまして。 ジビエ。フランス語ではgibierと書く。狩猟によって得られた野生鳥獣の肉を指す。シカやイノシシ、クマ、鳥類など多岐にわたる。 みなさんは鹿肉やイノシシ肉を食べたことはあるだろうか。ぼくは、ぼたん鍋はよく食べるし、実家に帰るたびに「鹿肉ビーフジャーキー」を自分用に買いだめしたりもする。

          ジビエ料理の食レポは「臭みがあるかないか」しか語らない

          実家帰省で生活リズムが矯正されるの巻

          どうも、ぺりかんです。しばらくご無沙汰しておりました。 この間、マガジン追加やフォローをしていただいたり、記事へのリアクションを多くいただいたりと、みなさんありがとうございます ご無沙汰太郎この1週間は際立って「いいね」等が多かったので、”もしかしてログインが滞ると機械に「noteのモチベーションが保てなくなったのか?」などと判断されて、「いいね」されるよう記事がピックアップされるなどして「いいね」が増えるような機制なのか…?”などと邪推してしまうなどしました(ありえないと

          実家帰省で生活リズムが矯正されるの巻

          ナゾナゾシリーズ(マガジン)をつくりました:「わかる快楽」と「わからない快楽」をめぐって

          どうも、ぺりかんです。こんにちは。 今日はcalinaさんのイラストを拝借。一目ぼれです。こういった鳥のイラストには目がないものでして。ほかにも、樋口たつ乃さんの作品で描かれる鳥やフクロウはたまりません(すべて飾りたい…)。 謎を、謎のままに。不思議を、不思議のままに。さて、唐突ですがマガジン機能を用いて「ナゾナゾマガジン」を作りました。ぼくのnoteのなかで、「不思議」「謎」について語ったものをまとめるためのものです。コンセプトは、 ”「謎」を「謎のまま」にしておく”こと

          ナゾナゾシリーズ(マガジン)をつくりました:「わかる快楽」と「わからない快楽」をめぐって

          なぜ、法に「触れる」というの?(ナゾナゾシリーズ#2)

          こんにちは。どうも、ぺりかんです。 ARIKAさんから、クリスタルの画像をお借りしています。前回書いたペリカン万年筆のインク「オリヴィーン」のカラーに雰囲気が似ているというところ、そして今日これからお話する「法」という境界線のイメージに近しいなということで選びました。 さて、今回は第2本目となる「ナゾナゾシリーズ」のnoteになります。 このシリーズについては次のnoteで説明していますので、ぜひチェックしてみてください。「謎」を謎のままにしておくことの素敵さ、豊かさにつ

          なぜ、法に「触れる」というの?(ナゾナゾシリーズ#2)

          正月にペリカンのインク、エーデルシュタイン・オリヴィーンが届くの巻。ペリカン万年筆への愛を語らせてくれ

          どうも、ぺりかんです。あけましておめでとうございます。 1月1日。年賀状とともに、ドイツからインクが届きました。 大晦日の投稿に引き続き、今回も普段のつぶやき(というか堅苦しい雑文)からはちょっと離れて趣味的な内容を書きたいと思います。 前回の記事はこちら(最高でした) ぼくのnoteアカウント名にも入っている「ぺりかん」。 ぼくは無類のペリカン好きです。もう少し広くいえば、鳥類、とくに水鳥がとても好きです。水族館や動物園に行ったときにはずっと見てしまうし、写真もついつい

          正月にペリカンのインク、エーデルシュタイン・オリヴィーンが届くの巻。ペリカン万年筆への愛を語らせてくれ

          大晦日はさぬき広島の香川本鷹で刺身を喰らう:青唐辛子のしょうゆ漬け

          どうも、ぺりかんです。こんにちは。 今日はふだんのnoteとはテイストを変えて、ぼくの友人が育てている香川本鷹のお話をしたいと思います。大晦日の今日はぜひ旨いものを食べたいということで、贅沢しちゃいます。 さぬき広島の「香川本鷹」と、からちゃん大学院、とある研究会で出会った「からちゃん」。 彼は北海道で観光学修士をとり、現在は香川県丸亀市に位置する離島「さぬき広島」で農家民宿を運営している。 そんな彼は、塩飽諸島の”幻の唐辛子”香川本鷹の栽培に取り組んでいる。400年も前

          大晦日はさぬき広島の香川本鷹で刺身を喰らう:青唐辛子のしょうゆ漬け

          酒を飲みながら「勉強しろ」という親

          どうも、ぺりかんです。こんにちは。年の瀬ですね。今年1年、みなさんはどのような日々を過ごしてこられたのでしょうか。 今日は、へんさんの「大丈夫?」という作品をお借りしています。とてもかわいい。親ネコさんが子ネコを心配しているのでしょうか。実は僕がこれから書こうとしている内容も「親子」がテーマなのですが、どちらかといえば横になっているのが「親」で、その姿になんとも言えない視線を送っているのが「子」という、ちょっとした倒錯を表現するものかもしれません。子供は、ふとしたときに親に

          酒を飲みながら「勉強しろ」という親

          20歳について

          かつて僕がその歳になった時に一人の先輩がくれた手紙を、読み返した。 10代から20代へかわる時期の特別さ。 それは誰もが「大人になること」の意味を考える時期。 そのころの人は誰もが敏感で、繊細で、もろい心をもっている。 身体中のあらゆる感覚が研ぎ澄まされて、何かに出逢う度にどんどん世界が広がってゆく。 もちろん、良いことばかりではないけれど、そういったひとつひとつの出逢いを大切にしていってほしい。 そのようなメッセージをもらった。 なんて素晴らしい言葉を貰っていたのだろ

          20歳について

          電車のドアの危険はいつ「閉じるとき」から「開くとき」へと変化したのか。(ナゾナゾシリーズ#1)

          どうも、ぺりかんです。こんにちは。今日は僕の長年の謎について、みなさんにご紹介したいと思います。疑問のまま、特に調べてもいないので、このnoteを読んでも答えは出ませんのであしからず。疑問のまま、不思議のままでいることの幸せをもう少し嚙み締めようではありませんか。 ということで電車のドアだ。 「まもなく~○○、○○。お出口は左側です。開くドアにご注意ください」いまから約10年ちょっと前、ぼくがまだ中学生だったころ、電車には「閉まるドアにご注意ください」のステッカーが貼られ

          電車のドアの危険はいつ「閉じるとき」から「開くとき」へと変化したのか。(ナゾナゾシリーズ#1)

          細切れにされたタイム・スケープ :YouTubeのタイムスタンプを求めるわたしたち

          こんにちは。ぺりかんです。 今日は、これみつけさんの印象的なイラストをお借りしました。個人的にすごく好きです(個人的ではない好きなどあるのか?) 今日は、YouTubeの動画にある「タイムスタンプ」をとりあげて、私たちの特定の時間感覚について考えてみたいと思います。なおタイトルはわかる人にはわかると思いますが、アナ・ツィンの論文「根こそぎにされたランドスケープ(と、マツタケ採集という穏やかな手仕事)」『現代思想』(2017年)をもじっています。 「いつゴールシーンを見ること

          細切れにされたタイム・スケープ :YouTubeのタイムスタンプを求めるわたしたち