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正月にペリカンのインク、エーデルシュタイン・オリヴィーンが届くの巻。ペリカン万年筆への愛を語らせてくれ

どうも、ぺりかんです。あけましておめでとうございます。
1月1日。年賀状とともに、ドイツからインクが届きました。
大晦日の投稿に引き続き、今回も普段のつぶやき(というか堅苦しい雑文)からはちょっと離れて趣味的な内容を書きたいと思います。

前回の記事はこちら(最高でした)


ぼくのnoteアカウント名にも入っている「ぺりかん」。
ぼくは無類のペリカン好きです。もう少し広くいえば、鳥類、とくに水鳥がとても好きです。水族館や動物園に行ったときにはずっと見てしまうし、写真もついつい何十枚も撮ってしまうほど(ちなみにネット上でペリカンの画像を無限収集中だ)。

またぼくは、文房具、とくに万年筆がとても好きだ。初めての万年筆は、ぼくが20歳になったときに両親が買ってくれた。それがペリカンのスーベレーンM400、緑縞(ブラック/グリーン)だった。一生物の相棒である。

M400 緑縞 ペン先はF

ペリカン万年筆といえば、かのモンブランと並ぶ、有名な万年筆メーカーだ。緑や青、赤色のストライプが特徴的で、キャップの頭部やクリップ部分、そしてペン先にはペリカンの姿・顔のデザインが施されている。「ペリカン」という名前やそれをイメージしたデザインというだけでぼくのドストライクなのだが、お店で試し書きさせてもらったときの書き心地もあって、一気にほれ込んでしまった。「スーベレーン」はドイツ語で「秀でた」「卓越した」といった意味合いを持つが、名前負けは一切ない。ほんとうに一生使えると思う。

そして下の画像が、届いたインクだ。その紹介の前に、このキャップ部分のデザインをみてほしい。親子のペリカンが見つめ合っている。なんて愛くるしいデザインだろうか・・・

今回買ったのは、エーデルシュタイン・シリーズの「オリヴィーン」。
ペリカンの万年筆インクは、大きく分けて通常のシリーズと、ちょっと高級ラインであるエーデルシュタイン・シリーズに分けられる。エーデルシュタインは宝石という意味で、トパーズやサファイアなど各種カラーも宝石にちなんでいるものが多い。

エーデルシュタイン・シリーズのカラーバリエーション

オニキス
タンザナイト
サファイア
トパーズ
ジェード
アヴェンチュリン
マンダリン
ルビー

エーデルシュタイン・シリーズは色も見事なのだが、インクボトルのデザインも素晴らしい。これだけでインテリアになるくらいだ。デスクに置いているとそれだけで映える。

このエーデルシュタイン・シリーズでは、毎年、限定インクが販売される。今回購入したオリヴィーンは、2018年の限定インク(インク・オブ・ザ・イヤー)だ。国内限定1400個程度で、すぐに売り切れて入手できなかった。ところが最近ふと思い出してアマゾンで検索したら、普通に買えてしまった。ドイツからの海外発送ということで時間はかかったが、手に入るだけで嬉しい。国内で新品はもうなかなか買えないのではないか。

愛用のスーベレーンM400 ホワイトトートイス(ペン先はEF)

このオリヴィーンは、M400ホワイトトートイスで。これは大学生の後半で、はじめてアルバイトをしたお金で買ったもの。買ってもらったものや、貰ったものへの愛着もものすごいが、やはり自分で稼いだお金で買った万年筆にも格別の愛着がわくというものだ。ただ、あまりに普段から使いすぎているせいなのか、あるときからキャップにひび割れができるようになってしまった(とある万年筆ショップの店員さんからマニキュア(除光液だったっけ…忘れてしまいました)を使った応急処置を教わって、以来持ち堪えている)。洗浄方法にはとても気を遣っていたのだが…

ということで、オリヴィーンで試し書き。

字が汚く申し訳ない

深みがあるのに、透明感もあるグリーン。落ち着いてるのに鮮やか。
オリヴィーンは橄欖石のことだが、その見た目もオリーブに似ているなどして、オリーブ色を意味する言葉としてもつかわれる。橄欖石のうち、宝石として扱われるのがペリドットだ。ペリドットは、「夜のエメラルド」(夜の薄暗い光の中でもエメラルドのように光り輝く)とも呼ばれる。

その名前にとてもマッチした色合いで、暗さのなかに明るさがある。発色も鮮やかで、書き始めは若干の青っぽい色も顔を出す。インクがたまるところは森林で日陰にいるようなクールなグリーンで、そこから瑞々しい葉先のような明るさへとグラデーションしてゆく。そう、濃淡の味わいがある。だけど味がくどくないというか、質の良いオリーブオイルのように、いつまでも味わっていられる、不思議な魅力を持つ色味である。
ああ、これはいつまでも書いていられる。いつまでも見ていられる。

なにより、矛盾しているところが好きだ。
深いのに明るい。物静かなのに鮮やか。濃いのに繊細。
矛盾している。矛盾こそ美しい。

万年筆のインク。「結局は青系か黒系、ブルーブラックに落ち着いてしまうんだよなぁ」と考えている人も多いことだろう。そんな人にこそ試してもらいたいインクだ。たしかにフォーマルな書類には使えないけれど、この落ち着いた深みのあるグリーンは、使いどころをそこまで選ばないと感じた。グリーン系の落ち着いた色に興味のある人もぜひ試してほしい。おすすめである。

ではまた。
本年もよろしくお願いいたします。

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