「ゼロで死ぬ」〜『DIE WITH ZERO』を読んでみて~
こんにちは。今回の読書記録はこちらの本です。
『DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール』です。では早速この本を読んだ感想や考えを自分なりにまとめていきます。
まず結論として、本書に述べられていることをまとめるとこの2つです。それは「人生で1番大切なことは思い出をつくること」「貯金を限りなくゼロで死ぬ」です。それでは印象に残ったところも踏まえてまとめていきます。
印象に残ったこと
1. 今しかできないことに惜しみなくお金を使う
本書では「人生の充実度を高めるのは”そのときどき”に相応しい経験なのだ」「人生を最大限に楽しむためには、経験を最大化すること」と書かれています。
心理学の研究でも、人はモノではなく経験にお金を使った方が幸せになれるとされています。本書では「記憶の配当」と表現し、経験から得る価値は時間の経過とともに高まっていくとしています。これは僕自身も多くの人が経験しているのではないでしょうか。「外国に行った」「登山をした」「旅行に行った」そんな経験はいつになっても忘れないものですし、思い出すとその時の幸せな気分になれます。
とにかく”今”しかできないことに対して惜しむことなくお金を使う。これは私自身ももっと意識していきたいことです。
2. 人生最後の日を意識する
正直これはかなり難しいことです。よく聞きますよね。「明日死ぬ気で生きろ」というフレーズ。本書では「多くの人は150歳まで生きるかのような過度の貯金をしてしまう」と書かれています。
そして「『富』の最大化から『人生』の最大化へ」と書かれているように、資産を増やすことも大切だが、人生の残り時間を意識して、経験により投資すべきとしています。人は終わりを意識すると、その時間を最大限に活用しようするとし、例えば遠距離恋愛や旅行などがそれにあたります。より、終わりを意識した生活はもっと多くの人が意識すべきことではないかと思います。
3. お金の価値は加齢とともに低下する
年をとると、健康の低下、物事への興味、旅行における活力、スポーツへの活力、色々なものが低下することはあります。これは仕方のないことです。逆らえないものです。高齢になるほど、資産は増しますが身体的能力は低下します。
つまり、20代と40代、50代とではお金の価値が違うということです。若い時にできること、経験できることが、40代、50代でできるとは限りません。
そのため、仕事をとにかく頑張り、貯金をためても、貴重な経験を先延ばしにし、後回しにした結果、いざやろうとしたときにはもうできない可能性もあります。だからこそ、「今やりたいこと」に対して投資していくことが大切だということです。「年齢とお金の価値」これはまったく意識していませんでした。どんどん今の経験に投資していきたいです。
4. 大胆にリスクをとる
「リスクをとる」。これは最近読んだ本では何度も見てきました。若い時は失敗しても立ち直る時間は十分にあるが、年をとれば得るものより失うものも多くなると本書では述べられています。それは、家族やそれを支える収入などであろう。
そして人はなぜリスクをとれないか?本書では「デメリットに目を向けすぎている」としています。余談ですが、私は堀江貴文さんの本で好きな言葉があります。それは「人間がする失敗はたかが知れている」という言葉です。これを機に、挑戦を先延ばしにすることが少なくなりました。
リスクをとらないことがリスクである。今やりたいこと、目の前の経験に飛び込んで、得られるチャンスをもっと掴んでいきたいと思います。
終わりに
最近は、貯金やお金にまつわる本や動画を見て勉強していた時にこの本に出会った。「貯金の大切さ」も理解したつもりだ。だが、本書での「ゼロで死ぬ」という考え方には衝撃を受けたのも事実だ。ただ、私自身、貯金することも大切だと思うし、色々な考え方があって当然だと思う。
自分の中では「無駄な浪費をなくして、自己投資や自分にとってプラスになる経験、自分が今やりたいことに対しては投資する」これで落ち着いている。「挑戦を先延ばしにしない」これが大きなポイントだろう。
そして本書は最初から最後までこの言葉が述べられている。
「人生で1番大切なのは、思い出をつくることだ」
今日という1日を大切にし、沢山挑戦していこう。人生は1回きりだから