又吉さんから学んだ「紙の本を読む」ということ。
又吉さんの「本の読み方」が
素敵だと思った。
読書って、本を読むってことじゃなくて、その本とどういう風に出会って、どう読み終わるかみたいな。
どんな本でも、俺が誰よりも楽しく読んでやるんだ。それがカッコいいと思っています。
面白そう〜‼
私も又吉流の読み方をしてみることにした。
【※ネタバレしません】
読むのは、2023年4月12日に本屋大賞(全国の書店員が選んだ一番売りたい本)に選ばれた
『汝、星のごとく』
凪良ゆう
表紙を手に取って、装丁をじっくり見てみた。
鉱石のように見えたが、よくみると、ビーズやスパンコールが縫い付けてある刺繍アクセサリーのようだった。どういう意味があるかまだ分からない。
次にタイトルを見た。
汝、星のごとく…
タイトルの色は金色で、パッと何かが飛び散ったような跡がある。刺繍と星は関係してくるのだろうか?そして、汝って誰なのか。星のごとく…の後に何が続くのか。
まず、表紙をめくった。
群青色のような紙色だった。表紙もそうだが、深い青のイメージが強い。
その次のページには、雪のような模様が敷き詰められた半透明の紙があった。これも何か意味があるのだろう。
海に関係するような章の言葉。海に関係する街の話なのかなぁ……。
読み終えて、鳥肌が立った。
まず、タイトルに。
このタイトル、そういう事だったのか。
そして、タイトルの色が金色なのは、この星の色だったのか。
飛び散った金色は、この表現なのか。
そして、表紙裏の群青色は、この色でなければいけない理由が、今なら分かる。
誰がビーズの刺繍を作ったのかも。
ラストページをめくった。
一枚だけ、真っ白なページがあった。
何も書かれていない、このページの意味が、ラストの一文から想像できた。
本をここまでじっくり、読んだのは初めてかもしれない。
楽しい。
また違った読書体験ができたので
記事にしてみた。
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