茶道とは何か?②
画像:「和敬清寂」茶の精神を四規として唱えた語。
The essential spirit of "chadō" is expressed in the concepts of Wa,Kei,Sei,Jaku(Harmony,Respect,Purity,Tranquility) as taught by Sen Rikyū.
裏千家十五世鵬雲斎宗匠は、茶道について、次のように述べている。
露地の中門にあたる枝折戸は、同じ露地の延長上にありながら枝折戸を境にして、次元を異にした世界として意識させる。
茶室の前の蹲踞では、客が手水をつかい世塵を払う。
席中の床には墨蹟、釜は松籟の音、香のにおい、極めて狭い空間に、世俗的な世界とは違い、異質な世界を構成している。また、茶室は簡素な素材で造られ、装飾品は無く、壁は粗壁で、苆がみえ、土目は粗い、荒削りの柱、窓は不定型、壁下地もみせる、贅を凝らさず、限りなく世俗的な夾雑物を払いのけ、必要最小限の空間を構成している。それは、脱俗の境地の設定であり、超俗的な境地への飛躍を意図している。
参考文献
千玄室・千宗室監修『Urasenke Chadō Textbook [英文]裏千家 茶道文化
入門』裏千家インターナショナルアソシエーション(UIA)訳,淡交社,2011年千宗室『「茶経」と我が国茶道の歴史的意義』淡交社,1983年
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